松戸駅周辺のまちの活気やにぎわいの創出、 まちに暮らす住民と一緒に春雨橋親水広場 (千葉県松戸市松戸1810-1)の理想的な使い方を模索するため、同広場を中心にイベント(実証実験)を開催します。

公開 2024/12/28(最終更新 2024/12/25)

ちいき新聞ライター

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約2年間にわたる地域プロジェクト

にぎわう松戸駅から少し歩くと景色が一変。地域の人々の思いから蘇った坂川の隣、自然と情緒を感じる「春雨橋親水広場」をみんなで育てようというのが「坂川ながるるプロジェクト」。

市と民間企業がタッグを組み、今年6月〜2026年3月の約2年間で、持続可能なまちの変化を促す実証実験を行います。

この場所に流れる昔からのつながりや背景をくみ取りながら、将来の広場やまちのあり方を地域の人々と共に話し合い、形づくることを目指しています。

「地域のなか」を皆でつくっていく機会

地元の人が大切にしてきたものを尊重し、新たに参画した人たちのアイデアを聞きながら企画が進み、第1弾として9月末に「自分の好きでまちに関わろう〜ハローガーデンに学ぶ、みんなで試せる広場の活かし方〜」を開催。

10月末には、かつて松戸にあった映画館「松戸輝竜会館」の記憶を呼び起こし、親子で楽しむ野外映画祭「坂川ながるるシネマ」、まちの本屋さんなどが集まる「坂川ながるるブックマーケット」が行われました。

10月に開かれた「坂川ながるるシネマ」。普段は静かな夜の広場に光がともり、にぎわいが生まれました(©Asuka Sato)
10月に開かれた「坂川ながるるシネマ」。普段は静かな夜の広場に光がともり、にぎわいが生まれました(©Asuka Sato)
10月開催の「坂川ながるるブックマーケット」
10月に開催された「坂川ながるるブックマーケット」
10月開催の「坂川ながるるブックマーケット」
坂川ながるるブックマーケット「良文堂書店」より、絵本作家・塚本やすしさんお話会の様子
10月開催の「坂川ながるるブックマーケット」

今後も、さまざまなバリエーションを模索しながらイベントの企画を進めていくとのことです。

「やってみたい」初めの一歩を後押し

今回、市とタッグを組む有限会社トノコーポレーション(omusubi不動産)の殿塚さんは語ります。

「このプロジェクトは、すでに市内で活動している人だけでなく、音楽やアートで表現をしてみたい、手作り品を販売してみたい、それを手伝いたいなど、さまざまな人がいて実現できます。一歩踏み出してみると、自分の町が『意外と楽しいかも』と発見できる機会があると思うので、一緒に何かできたらうれしいです。それを市が応援してくれる状況も稀有(けう)なので、ぜひ生かしてもらえたら」。

10月に開かれた「坂川ながるるシネマ」。普段は静かな夜の広場に光がともり、にぎわいが生まれました(©Asuka Sato)
「坂川ながるるシネマ」でプロジェクトについて語る殿塚さん(©Asuka Sato)

出展者や主催者などスタッフ側にも、参加者側にもなれる、垣根のない関係性が新しく魅力的です。

どんな関わり方ができるか、公式noteで確認を。

年明け1月には、18日(土)に「まちなか映画館〜最小単位の上映会をつくろう〜」、25日(土)に「まちの居場所を自分でつくる〜DIYでストリートファニチャーデザイン〜」が予定されています。

予約に関しては問い合わせ、または公式SNSで確認を。
(取材・執筆/ぴ〜なつ)

※問い合わせ
電話番号/047-366-7086
松戸市役所都市再生部松戸駅周辺整備振興課
公式note/https://note.com/sakagawanagaruru/n/n4a56a07a9960
公式SNS/https://lit.link/sakagawanagaruru