いつだってマイペースな瓜…

　朝の用事を済ませて、離れの仕事場に入る支度をしていると
　ブーンと回る扇風機の風の心地よさに、目をとろ〜んと
　させ、寝転がったまんまで、こちらをちらり。



　「あっ、そっち行くの？

　　　アタシはこっちで涼んでるから、お構いなく〜♪」
　　　


　とばかりに、実に素っ気ない。（苦笑）

　暑い夏場の日中は、ひとり気楽に誰にも邪魔されず
　母屋でゴロゴロと過ごすのが、瓜の過ごし方。

　いいさ、いいさ。邪魔はするまい…






　　　　　　　が！！しかし。。　　







　

　雨が降る気配を感じると、なんだかそわそわ。
　いつもと様子が一変する、彼女…


　この日も、ザーザーと横殴りの激しい雨が
　硝子窓を叩き付けるように、激しく降り出しました。

　すると。。。
　　










　　「ぼ、ぼんちゃーーん。」（涙）
　　


　　母屋から微かに聞こえる、瓜の呼び声。

　　離れの仕事場から顔を出すと、ご覧のとおり…
　　なんだか情けな〜い、瓜の顔。



　　　そうなのです。
　　　瓜は雨が、少々苦手…　　

　　　ザーザーと大きな雨音が聞こえ出すと、
　　　体がブルブル。

　　　土砂降りの雨は、大、大、大嫌い！
　　　どうやら雨が降ると、怖い怖いカミナリ様が
　　　もれなく付いて、降りてくると思っているらしい。


　　　









　　　土砂降りの雨の中、廊下を走って一目散！
　　　離れの仕事場に、駆け込んで来た瓜。
　　　

　　　
　　　暫くすると、戸の隙間に顔を挟んで
　　　食い入るように、外をじぃーーー。
　　　
　　　すっごく怖いくせに、見てみたいらしい。
　　　えっ？何を？　カミナリ様？！（苦笑）
　　　
　
　　







　　　悶々と、心の中で葛藤していたらしいが、
　　　どーしても、どーしても気になるらしく。

　
　　　おそる、おそ〜る。
　　　意を決して、外の様子を見に行って
　　　みることに…











　　「か、カミナリさま、降りて来ないかなぁ…？」

　　　怖いのが半分、好奇心が半分。
　　　辺りをぐるりと見渡してみたり…


　　　
　　　もしかすると、ひと目会ってみたかったりして。










　　　外の様子を見に行って、妙に納得して帰って来た瓜。


　　　「な〜んだ、なんともなかったよ〜。」


　　　と少しほっとするも、引き続き、隙間観察中…











　　　　気になる気配を感じると、ぐいっと身を乗り出して。










　　　　だいじょうぶ、だいじょうぶ。　

　　　　一緒だから、大丈夫…

　　　　


　　
　　　　
　　　　
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