こんにちは、スマートバンクで経理・財務を担当しております西川です。2023年4月1日に入社して、あっという間に8ヶ月が経過してしまいましたが、このタイミングで振り返りの意味も込めて入社エントリーを書きたいと思います。
これまでのキャリアについて
新卒で銀行に入行し法人営業を担当しておりました。その後はSpeee、マイネット等で決算業務、税務関連業務、開示業務、経理チームのマネージャーの経験をし、前職のサイカでは、経理業務に加えて上場準備の責任者をやっておりました。
銀行を辞めてからは、一貫して経理のキャリアを進んでおります。経費精算などの基本的な業務からはじめて、年次決算、税務申告、連結決算、開示業務と、経理として着実にできることを増やすことを転職の軸としてキャリアを歩んできました。またマイネットでマネージャー業務にも従事し、業務の割り振りやフローの改善を実施しました。その結果、チームメンバーの作業時間を削減しつつ、より正確ではやく経営陣に数値を届けられるような体制構築が実現できたと思っております。
経理の業務についてある程度の領域を経験した後は上場準備に携わりたく、前職のサイカに転職しました。上場準備の監査法人のショートレビュー対応から監査法人との契約、会計監査対応をしたり、主幹事証券の選定をして、社内規程整備、予算策定の体制構築等の業務をしておりました。スマートバンクでは割と初期の段階からジョインしているので、今までの経験を活かして企業のステージに応じた管理体制をつくっていければと思っております。
スマートバンクを知ったきっかけ
実は、最初の接点は、共同創業者3名が立ち上げたFablicの時代まで遡ります。当時経理を募集しており、選考に進もうと思っていたのですが、採用枠がクローズとなり選考には進みませんでした。当時のオフィスは恵比寿にあり、会議室で雄太さん(元Fablic CTO、現スマートバンクCTO)と経理担当の方とカジュアル面談したことは今でも覚えております。
時は流れ、自分が転職を考えているときにスマートバンクの人事の中畑さんから「元Fablicの3人がスマートバンクを創業した」という話を聞きつけました。中畑さんとは昔から仲良くしており、ご飯をご一緒したときに改めて事業内容や創業者の方々の話を聞いて興味を持ちました。
その後、代表の翔太さんとカジュアル面談の機会をいただいて、スマートバンクの選考に進みました。当時は社員数も少なかったので、創業者3人との面接でとても緊張したのを覚えています。結果として、カルチャーマッチは問題ないものの、やはり創業フェーズのため経理業務1人月ない状態で、「会社のフェーズが進んで明確な役割が定義できる時期にまたお話させてほしい」とのことになりました。
それから2年くらい時間が経過して、もう一度人事の中畑さんから連絡があり、業務委託のお話をいただきました。業務内容としては、PLの事業計画をもとに財務3表を作ってほしいとの依頼でした。
スマートバンクは、Visaプリペイドカード&家計簿アプリ「B/43(ビーヨンサン)」を提供している会社であり、プリペイドカード発行会社の性質上ユーザーからの預り金が発生します。通常の会社でしたら、サービスを提供して売上を立てて人件費やサーバー費を払うというお金の流れになります。一方で、スマートバンクは「ユーザーからお金を預かってから加盟店に支払う」というお金の流れが加わるので、少し複雑になります。これらを考慮して財務3表をつくることは今までやったことがなく非常にやりがいがあったので、業務委託のオファーを受けました。
そしてついに……業務委託を受けて半年くらい経過した後、経理財務のポジションの採用をスタートするという話を聞いたので改めて選考を受けて、晴れて2023年4月よりスマートバンクにジョインすることになりました。今回の入社エントリーで振り返ってみたら、最初の接点からは5年3ヶ月後の入社となり、縁というものをとても感じました。創業者の社会課題に真摯に取り組む一貫した姿勢は魅力に感じてましたし、中畑さんとの長期に渡る関係が繋がって嬉しかったです。
スマートバンクに惹かれたポイント
私の場合は業務委託として働いており、その際の印象としては数字をしっかりみて本質的な議論をする会社だと思いました。事業計画も綿密に組まれていましたし、私のアウトプットに対しても、細かい部分まで質問を投げかけられて議論する場面が多々あったので、数字に関わる仕事をしてきた自分としては身が引き締まる思いでした。
また選考を受けているときには、採用に非常に力をかけていることも魅力に感じました。面接の過程で1時間×2回の「一般認識力」と「主体性」の2つの観点での問題解決力を確認する構造化面接があります。そこで過去のエピソードの深掘りをするのですが、他のどの会社よりも質問が鋭く、自分の本質を見られているなと感じました。選考に時間をかけて本当にいい人をとろうとしていることがとても伝わってきました。加えてオファーの際には、選考を通してよかった点、入社してほしいと思った理由について詳細にフィードバックをいただけるので、これも入社の決め手になりました。例えば面接で話したエピソードトークの中から「経理業務に留まらない守備範囲の広さ」を評価していると伝えてもらいました。
入社後感じたスマートバンクのいいところ
入社してまず感じたのはバリューの浸透度と体現度が非常に高いと思いました。スマートバンクでは「Think N1」、「Super Ownership」、「Be Open」をバリューとしております。各々について自分が感じた部分について書いていこうと思います。
Think N1
「Think N1」とは
- 対話と分析を重ねて、本当に重要な課題を発見しよう
- 大きな成功から逆算して、チャレンジを続けよう
というバリューです。
こちらを体感したのは、ユーザーインタビューに参加したときです。スマートバンクでは入社オンボーディングの一貫でユーザーインタビューに同席、それは全職種に開かれております。自分のバックグラウンドが経理であるため、そこまで事業の最前線の経験をすることは今まで経験したことがなくとても新鮮でした。しかも1回同席するというものでなく、希望すれば複数回参加可能です。これにより、実際のユーザーの生の声が聞けて、それがどのようにプロダクト開発に結びついているのか知ることができます。こういった体験により、スマートバンクが「Think N1」をいかに大切にしているかということを体感できました。また、金融機関を含めた外部の方々とのお話の際に、ユーザーさんからの声を実体験ベースで話すことができるので、非常にありがたい機会だと思っております。
Super Ownership
「Super Ownership」とは
- 職域を飛び越えて、自らリードしよう
- 互いをサポートし合い、チームで成し遂げよう
というバリューです。
こちらを体感したのは、週次で開催される全社の状況を共有する定例のおいて司会が持ち回り制であることや、全社で採用情報を共有しつつ全社員でいい候補者がいないかを探している採用活動においてです。先ほど記載した構造化面接では職種に関わらず面接官を担当する等、職域を飛び越えている場面が数多く見られます。私の業務においては、例えば金融機関からの依頼資料については、担当部署にお願いした際、依頼事項に対して真摯に向き合ってくれ、最適なアウトプットを素早く提出してくれるので、助かっております。
Be Open
「Be Open」とは
- 想いや情報を自分から共有しよう
- 他者を尊重し、信頼されるよう振る舞おう
というバリューです。
スマートバンクでは情報が広く開かれていると感じます。他部署で開催されている定例や会議体の議事録には基本的はアクセスできますし、週次で全社のプロジェクトの進捗報告を聞ける機会があるので、非常に透明性の高い経営がされていると思います。週次での進捗報告では、自分の領域である経理財務の業務においても、可能な限りオープンに共有しており、バリューを体感できる場となっております。
以上のように、入社してからすぐに会社でのバリューの浸透度と体現度が高いことを肌で感じることができるので、バリューに共感できる人にとっては非常に働きやすい環境になっていると思っております。私もバリューに共感しているので、体現できるように意識して業務に取り組んでおります。
これからやっていくこと
入社後から経理での月次・年次での数字の取りまとめ、金融機関との折衝や予算策定の仕事をしてまいりました。今後も現状の仕事に引き続き取り組みつつも、前職の上場準備の経験を活かして、さらに社内の内部管理体制を強化していきればと思っております。
最後に
入社してから約半年経過しましたが、その中で感じたことを書きました。何かしら参考になったら幸いです。
また、スマートバンクでは人事・コンプライアンスの部署でメンバーを募集しております。自分の専門領域をやりつつ、それを超えて積極的にいろいろな業務を推進していきたい方、スマートバンクのバリューに共感できる方がおりましたら是非応募していただければと思います。