しっとう？岩田亜矢那

題名だけ聞いて、最初「ジャパニーズホラーか？」
と思っていたが全く違った。

「昭和」の時代のノスタルジー
あの「ＡＬＷＡＹＳ　三丁目の夕日」が、ほのぼのした懐かしさを描いたのしたものなら
この「狼少女」は懐かしいながらも、哀しく残酷な「あの頃」を。


「主人公・大田明は小学4年生。美少女の転校生・手塚留美子や、クラスのいじめられっ子・小室秀子と、ふとしたことから仲良くなっていく。そんな彼が最も興味を持っているのが、街に巡回興行でやってきた見せ物小屋。学校からも親からも「危ないから近づかないこと」と言われるほどに、見たい気持ちは高まるばかり。そんなある日、演し物のひとつ「狼少女」の正体が秀子だという噂が流れ始める。どうしてもそれを確かめたくなった明は、夜遅くなってからたった1人で街外れの見せ物小屋に自転車を走らせる。そこに悲しい真実が待っていることに秘かに気付きながら……。」

公式ＨＰの作品紹介イントロダクションから。
日本映画専門チャンネルの解説軽部アナも絶賛していた、
この映画のラスト６分間、
もし涙を流さない、昭和に少年時代を過ごした人間がいたとしたなら、
筆者はその人を少々軽蔑する。

この「狼少女」
その内容からも、地上波で放送される事はまず無いと思われる。
もしＴＳＵＴＡＹＡでＤＶＤを見つけたとしたなら、
もしＣＳを観る事の出来る環境のある方なら、
是非とも今すぐ観て欲しい。

監督は「めざましムービー」でもご存知の深川栄洋監督
主役のぼーっとした鈴木達也くんが絶品、
ヒロイン大野真緒さんは関西人には馴染みがないが（東電ＣＭでは有名？）、
もし小学生時代に出会っていれば筆者も初恋をしていたかも。
筆者の「生涯邦画ベスト１０」に久々にランクインしてきた一作、
貴方も是非、あの日に戻って下さいませ。