ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

iDとSuicaが共闘!Edyの難しい選択

2006å¹´04月04æ—¥ | è²¨å¹£ã€ãƒã‚¤ãƒ³ãƒˆ
電子カードについて知らない人から必ず聞かれる質問として、「おさいふケータイにEdyとSuicaの両方で入金していた場合、どちらから引き落とされるの?」というものがある。両方から引き落とされるのが心配ということなのだろうが、そういった人にはこう答えるようにしている。「FeliCa」というものはただのサイフで、「Edy」が「円」だとしたら、「Suica」が「ドル」で、「iD」は「クレジットカード」。「円」で払うか「ドル」で払うかはその店舗でどちらが通用するかで決まる。今のところ「円」も「ドル」も扱える店はない。カードリーダーがどちらか専用だから、両方扱うとすると2台カードリーダーが並ぶことになる――。

そういうと、次に必ずこう聞かれる。「それって無駄じゃない?一台で済ませればいいのに」

そのとおりだ。しかしセキュリティと利便性というものは必ずしも両立するとは限らず、無駄であることが安心・安全を生み出すことだってある。とはいえものの、普通に考えればやはり無駄だと思う。

そういう意味で、このFeliCa上の異なるアプリケーションである「iD」と「Suica」の両方を読み取り可能な「共用読み取りインフラ」の登場は画期的だ。しかしこれはあくまでクレジットカード「iD」と電子マネー「Suica」だからこそ話が進みやすかったのだろう。仮に同じ電子マネーである「Suica」と「Edy」となるとまさに競合であり、なかなか話が進まなかったのだろう。

とはいえ、「iD」にはプリペイド型とは異なりながら、「暗証番号」による認証が必要のない簡易決済機能がついている。これなどはまさに「Suica」や「Edy」と競合になるはずなのだが、そこは「駅」という他の決済手段が入り込む余地のない「Suica」だからこその余裕なのか、棲み分け可能もしくは電子マネー的な部分については勝てると踏んだのか、あるいは今は市場を増やすことが先決との判断があったのだろう。

cnetの記事によれば、「今後は、iDとSuica電子マネー以外のFeliCa方式による決済サービスとの連携を進め、複数の決済サービスをよりスムーズに提供するため、事業体の設立も検討するとしている」とあるが、はたしてEdy陣営はこれに参加するのか、Suicaやセブン&アイの電子マネーのようにリアルな店舗で他の電子マネーの参入を規制できるようであればメリットも大きいかもしれないが、Edyの場合、あきらかに食われる可能性もあるだけに、判断は難しいところだろう。

 NTTドコモとJR東日本、「iD」と「Suica電子マネー」の共通インフラを運用開始 - CNET Japan

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