休むに似ている

「バカの考え」だけに(笑)。

SAW[ソウ]Ⅰ~Ⅲ

2007å¹´10月04æ—¥ | æ˜ ç”»
『SAW』公式サイト
『SAW2公式サイト』
『SAW3』公式サイト

三本連続で観てたら、気が狂いそうに。
とりあえず、勝手邦題的サブタイトル付けると
『幸せな余生の過ごし方』(笑)

SAW
名作の誉れ高い逸品。実際、名作だと思います。
DVDの特典映像インタヴューにて監督さん曰く
「最初から予算枠が決められていた」んだと。
つまり、低予算映画でも脚本・ストーリーを練れば
あれだけの名作を残れるんだということで。

目が覚めたら異様な状況下に置かれていた見知らぬ二人。
徐々に明らかになっていく二人の過去と現在と。
そして更に深まっていく謎と犯人の正体、その目的。
複線貼って「こいつ犯人かも」と思わせつつ、
それを見事に作中で忘れさせ視線を逸らせるテク。
最後の最後に起こるどんでん返し、あっ、と驚く結末。
そして明らかにされる、真犯人の正体と動機。
積み重ねられた抽象的な言語や謎がパズルのピースを
埋めていくが如く整合性を持って揃っていく快感。
いやはや、見事の一言に尽きます。

ちょっとだけ難を言えば、
別にあの時、足を切断する必要とか、なかったんじゃね?
服を脱げば、あの携帯取れたよな。安否も確認できるし。
まぁ切断しなければ、あの部屋を出るの不可能だったし
結果的に同じことだったんだろうけど。げーむおーばー。


SAWⅡ
Ⅰのヒットで予算枠が増えたんでしょう。
セットが豪華にメンバー複数にストーリー過激に。
基本的にスプラッターなのダメなんです。
あの注射器の穴に落とされるシーン、あ痛だだだだだ……

人数や場面の数の分、話が拡散してしまってるし、
妙に機械的トリック・トラップに頼ってはいるけど、
やはりキッチリしたルールに従って話が進行し、
謎や抽象的発言が一気に解決する快感を伴ったラスト。
そしてこれも見事などんでん返しも相変わらず。
名作の続編なのに、クオリティ保っただけで上々です。

これもちょっと難を言えば、
集められた人がもうちょい協力し合ってヒントを解けば、
上手くいけば全員に近い人数で、それも十数分ほどで
あのゲーム解決してしまったんじゃないかな。
まぁ、それを許さないためのゲーム参加だったのかも。
やはり、主催者も(一度は)ゲームの只中に参加して
死のリスクを負うというルールもあるのかしらん。


SAWⅢ
かなり異色…つーか、こんなんジグソウじゃないやい。
主催者自らがルール違反してちゃダメでしょう。
ゲームクリアを不可能にしちゃマズいでしょう。
何ですか、あの意味もないスプラッターな数々は。

……おそらく、観た者の誰もが抱いた印象でしょうが、
やはりそれらをひっくり返す結末と整合性。
ああ、そうですか、これもゲームの一部でしたか。
一応は納得……したけど、後味、無茶苦茶悪いなオイ。

こちらもゲームに関して難を言いますと、
ⅠよりⅡ、ⅡよりⅢと続くに従って、
アバウトさと残虐さが増しております。
全員助けてたら、下手すれば最後三人残るわけで、
一人も助けず十字架まで行けば、一人も残らないわけで
どちらにせよ、大幅にストーリーが変わってきます。
それもこれも含めて、寝たきり主催者による
ゲームだったのかもしれませんが。自分もコマにした。
でも、あのゲームで最後に一人も残ってなければ、
実行した主催者の一人勝ちになっちゃうんだうよな。


トータルして考えると、キッチリ整合性は取れてます。
が、結果、何一つ残るものはなかったわけで、
『不幸せな余生の過ごし方』と言えるかも。


これでキッチリ終わったのかと思いきや、
『SAW4』が出るみたいです→ 公式サイト。
ジグソウがクローン技術で甦って(それ違う「4」)