D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Fuzzy('07) / Oz Noy

2007-09-05 21:24:17 | guitarist
しかし、なかなかすっきり涼しくなりませんね。
そんな天候にモジッた訳ではありませんが、今日はOz Noy(オズ・ノイ)の新作“Fuzzy(ファジー)”をチョイスしました。

前作から引き続き、大半のリズムセクションはLee+Fig組&Genus-Carlock組ですが、デュアル・コア体制は冒頭の1曲のみです。
イメージの継承を図りつつ新機軸を打ち出すためか、あるいはパーソナルな深いところで勝負をしようという魂胆なのかな?

そして、今回の目玉はなんと言っても“第3のコア”の導入でしょう。
・・Vinnie Colaiuta(ヴィニー・カリウタ)&Jimmy Johnson(ジミー・ジョンソン)という超強力な面子が参戦してるんですよね。
当サイトではおなじみの2人ですが、ヴィニー&ジミーと演るにあたってオズは単身LAに乗り込み、短時間でリハ&ライヴをこなしたあとこれらのトラックを直ぐに録ったということです。
彼にとっては行き当たりばったりはほとんどありえないようで、非常に地帳面で丁寧なナイスガイという評判を得ているそうですね。

そんな彼が発表したこの新作は、前作の延長線上に位置づけられる内容ですが、サウンド面ではかなり進歩がみられると思います。
隅々がすっきりクリアにブラッシュアップされ、前作のような猥雑さがかなり抑えられ耳障りが格段に良くなってます。
おそらくこれは、録音技術面の進歩とミュージシャンとしての彼の進化の痕とみて良いのではないでしょうかネ。

・・といいつつ、異能&変態性は相変わらずですよ、ご心配なく。(笑)

1.Which Way Is Up?!
Oz Noy(g) Will Lee(b) James Genus(b) Anton Fig(d) Keith Carlock(d) Jim Beard(rhodes,synth)
前作の続きって感じの曲からスタート・・疾走感に溢れてます。

2.Cosmic Background
Oz Noy(g) Keith Carlock(d) James Genus(b) Jim Beard(rhodes) Shai Bachar(synth)
あと乗りのゆったりしたノリです。ウエハースのようなギターが美味しそう。

3.Fuzzy
Oz Noy(g) James Genus(b) Keith Carlock(d) George Whitty(organ) Jim Beard(organ)
まるでエイリアンが喋るようなギターインプロが面白い。ジナスのベースが白眉!カッチョ良すぎ。
カーロックのドラムソロも凄いぞ・・ライヴで観てみたいくらいの迫力だ。

4.Three Wishes
Oz Noy(g) Will Lee(b) Anton Fig(d) Shai Bachar(wurlitzer,synth)
前作にもあったような、テープ逆回転効果で味付けしたようなバラード。
・・ひたすら美しいです。

5.Epistrofunk
Oz Noy(g) Vinnie Colaiuta(d) Jimmy Johnson(b) Jim Beard(organ) Matt Houser(sound design)
注目の一曲!ちょっと狙い気味ですが、このリズム隊ならではのグルーヴが凄い・・誰もヴィニーを止められません。
ホールズワース先生のバックの時よりミックスもクリアで随分ファンキーなジミーをとくと御賞味あれ。

6.Intensity
Oz Noy(g) Will Lee(b) Anton Fig(d) Jim Beard(organ)
解説の工藤由美さんも仰るようにジミヘン的かも・・でも音が白い。
フィグもソロ頑張ってます。

7.Sometimes It Snows In April
Oz Noy(g,e-sitar) Vinnie Colaiuta(d) Jimmy Johnson(b)
注目の一曲その2!(笑)
Prince(プリンス)の映画“Under The Cherry Moon('86)”のサントラに収録されてた曲のカバー。
#4と似たテイストで、更に美しく・・。

8.Yeah,Yeah,Yeah
Oz Noy(g) Will Lee(b) Anton Fig(d) George Whitty(wurlitzer)
擬似編拍子に強引に持って行ってるのが何ともエロいですね。(笑)
ネチッコいグルーヴです。

9.In a Simple Way
Oz Noy(g) Keith Carlock(d) James Genus(b)
可も無く不可も無く・・てとこでしょうか。

10.Evidence
Oz Noy(g) Vinnie Colaiuta(d) Jimmy Johnson(b)
注目の一曲その3!(爆)
Theronious Monk(セロニアス・モンク)のカバーだそうですが・・強烈。
締めにピッタリというか、変質者丸出しというか、ヴィニー&ジミーも完全に共犯だし・・一押しでしょう。
トーンからして反則モノです・・いやらしい男だな、ホント!(笑)

やはり、“第3のコア”は効いてますね。
個人的には結構楽しめましたよ。(笑)

オズの覚醒を狙うなら、やはり全曲別ユニットの体制を組むのが一番じゃないかな・・と思うのは私だけでしょうか?


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コメント日が  古い順  |   新しい順
ついに来日ですね。 (桃猫)
2007-09-06 00:34:46
こんばんは。ついに来日公演ですね。こんなにも早くにメジャーになりつつあるとは、思いも寄らなかったです。コンパクトにまとまらずに、もっと変態的で屈折したOZ NOYが見たいですね。
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桃猫様 (elmar35)
2007-09-06 22:22:50
コメントありがとうございます。
ついにですね・・参戦の御予定でしょうか?
・・当方は悩み中です。(笑)
彼の華麗な足捌きというのもかなり興味があったりしてます。
ホント、行きたいんですが・・ね。
返信する
参戦は見合わせ。 (桃猫)
2007-09-07 00:17:28
キース・カーロック狙いですから、今回は、パスです。でも、足さばきは見るべきものがありますねぇ~。ジョンスコ見たときも、あんな貧相なエフクターで?と思ったんですが、かなりグッと来るものもあり。エリック・ジョンソンに到っては、歌も歌い、弾き、足裁き、ポージング(笑)すべてが決まっておりました。ギタリストを心ざす若者には、是非、動くオズノイが見てもらいたいですね。足さばき絶対にスゴイはず。
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桃猫様 (elmar35)
2007-09-07 21:51:37
カーロックといえば先日来てたようですね。
1ステージ2万円は高すぎて・・。(涙)
9日からオズの大阪公演チケット発売です。
・・猛烈な葛藤がぁ~!
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