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糊口を凌ぐ

今日はスバルの「スペシャルティカー」と「スポーツツアラー」の繋がりを紐解く。
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望桜荘の庭づくりで一日が始まった。

コケを痛めぬように枯葉を取り除くと、
やたらに発芽したきの苗が目立つ。
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引っこ抜いていくうちに、
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どの樹木の芽なのか気になった。

ミセス大鶴にその事を話すと、
「これじゃないですか」と指さした。

大きな「きんもくせい」の樹だ。

咄嗟に樹勢の低下を疑った。

植物は緊急時を察知すると、
繁殖するための意欲を持つようだ。

命のシステムは尊く果てしない。

この作業の後、
また腰が痛くなり始めた。

疲れの蓄積が抜けきらないのだろう。
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水曜日にトヨタスタジアムで走る事を諦めたのは、
本当に苦渋の決断だったが、
それはまるで何かに背を押されるようだった。

こんな状態で無理していたら、
あのジャンピングスポットを無事着地したとしても、
また夏のような状態に戻ったかもしれない。

素直に息子に譲って正解だった。

それではなぜドイツでニュルブルクリンクに入った時、
あんなにギラギラ蘇ったのだろう。

そうか、
一緒に来たのかもしれないな。

そして今度は「止めとけ」と悟らせてくれたのだろう。
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命日が近い。

後の学修灌頂 傳灯大阿闍梨 寛祥こと、
落合玄光さんは昨年の12月2日に突然この世を去った。

生前、
一緒にNBR24hチャレンジへ行こう!と再三誘われたが、
結局それは夢に終わった。

今から8年前の平成25年5月6日、 
突然落合さんがご友人と一緒に現れた。

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凄く嬉しそうに、
レストアが終わった愛機を見せてくれた。


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流石に外から見ただけで、
座るのを躊躇したが、
しつこいまでに「乗って欲しい」と仰るので、

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ご厚意に甘えた。


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「いくらでも踏んでください」と言われても、
そう簡単にハイと言えない。


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要するにそれほど凄いオーラを出していた。


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初めて見た時の、
今にも死にそうなコンディションから、
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新車の頃を上回るような姿に蘇った。
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そのアルシオーネは、
四代目レオーネから捻りだされた、
シンカーのような作品だった。

飛行機メーカーならではの、
既存骨格を流用しながら、
繋ぎ捻り曲げた鉄板の作品だ。

中津スバルがなぜあえてホワイトボディを見せるのか、
その繊細なヌードボディに芸術的要素を感じるからに他ならぬ。
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それを熟知する、
数少ないスバリストの一人が落合さんだ。

どうしてもスペシャリティカーを作らざるを得なくなり、
スバルは度肝を抜くようなクルマを完成させた。

ところが、
ブランドがクルマに追いつかない。

それは当たり前で、
未だ軽トラやREXで、
糊口を凌ぐのが精いっぱいだったスバルに、
スペシャルティカーが何ぞやを語れるわけがない。

作る力量に売る力量がおぼつかないのは、
今も同じで笑えるが、
当時の不均等な状態は笑って済むような様子では無かった。


例えば今でもスバルは各ディーラーに高速洗車機を導入させた結果、
既にマットホワイトの塗装技術を確立させたにもかかわらず、
売り手の都合で導入が出来なくなっている。

それが今年のジャパンモビリティショーで、
飛ぶスバルに塗ってあった色だ。

数年前、
STIが作った電気レーシングカーにも塗られてた。

マットカラーは、
洗車機にかけたり、
誤ってコンパウンド入りのワックスを使うと、
一発で艶が出てしまうからね。

当社でも笑えない事例がある。

RA-Rのマットブラックホイールを、
何の疑問も覚えず山本部長が磨いた事だ。

売った後に誰かが間違いを誘発する。
その怖さは、
経験した者しか分からない?

当時のスバルは、
今よりもっと苦しかった。
軽トラや軽バンに頼ってた時代なので、
全国的に見ても、
スペシャルティカーを扱えるレベルじゃなかった。

ところが「スポーツツアラー」は上手く行った。
なぜか?

レガシィでクルマの価値を高め、
インプレッサでスポーツのイメージを確立させた。
そしていよいよ満を持して、
飛び切り上等な、
ベーシックカーに生まれ変わらせた。

その上で、
それをベースにピュアスポーツカーを作り、
海外向けのクルマをしっかり成り立たせてから、
国内専用のスポーツツアラーを誕生させた。

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だから、
乗った人が皆ビックリ・・・、
つまり度肝を抜くクルマがまた生まれたわけだ。

しかもピュアスポーツカーと言う、
それまでに無いジャンルを組立て、
充分ある未来の顧客のを分析し、
ハッキリと分母を手に入れた上で開発した。


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だから、
その性能をより多くの人に知らしめることを成し遂げた。

すなわち、
マーケティングの手法と、
クリエイティブな思想が、
ガッチリ融合した結果なのだ。


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完全にスペシャリティカーの領域を凌駕し、
独特なスポーツツアラーの世界を具現化している。

これは、
改めて評価したい、
スバルの重要な「流れ」なんだ。

今日の動画はそこに触れた面白い内容だが、
アイフォンの動画と8年前の動画を編集作業で融合したので、
ユーチューブの動画処理で手間取って、
一向に動画の処理が終わりそうにない。
https://youtu.be/GoyNCVBCTEc
タイトルは、
スバルの「スペシャルティカー」と「スポーツツアラー」の繋がりを紐解く

それでは、
また明日。

Commented by 浦山です at 2023-11-27 08:09 x
代田社長おはようございます。いつも始業前にブログ拝見し楽しませて頂いております。その後お身体大丈夫でしょうか!? 弊社の車載車のご愛好大変ありがとうございます。前回のブログで大量のタイヤを運ばれる写真を見て新しい用途のアイデアにびっくりでした。ご紹介ありがとうございました!岡山も朝晩冷えてきまして、7℃を下回る日もあり、愛車のタイヤをコンチネンタルのVC7に交換しました。BPレガシィとの相性もバッチリで乾路でのグリップも素晴らしいです。良いタイヤですね!師走に向けてご多忙だと思いますが、ご自愛下さいませ!
Commented at 2023-11-27 09:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by b-faction at 2023-11-27 21:17
古川さん、ありがとうございます。
Commented by b-faction at 2023-11-27 21:19
浦山さん、ありがとうございます。キャリアカー調子よいです。
ただ今日現場でしくじって損傷させてしまいました。また相談させてください。明日いすゞさんに持ち込みます。
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by b-faction | 2023-11-26 20:00 | Comments(4)

毎日の活動やスバルについてご紹介します


by b-faction
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