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望桜荘とアルシオーネベースの間は、
なかなか良い風情が漂う。

でも、
一つだけ気に入らない事があったんだ。
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それを解消する日が、
遂にやってくる。

元々この場所は、
とても人様に見せられたものじゃなかった。

建物同士が密着して、
一部は木材が腐り傾いていた。

まさに崩落しかけていたのだ。

何か「気」の悪い、
とても暗い場所だった。

まずその痛んだ場所を切除し、
風通しを良くした。

壁を作り直し、
少し野暮だがアルミサッシを入れた。

残そうと思っていた建具が、
手違いで処分されてしまった。
なのでそれは止むを得ない選択だった。

次にサバ土を入れ、
通路らしく表面を整えた。

レイキで表面の土を均すと、
土の下から色々出てくる。

タイルの破片や釘などの異物だ。

それを取り除き、
穴を掘って飛び石を敷いた。

とにかく雰囲気を変えようと努力した。
でも近所の猫の縄張りなのか、
毎日糞をしたり、
とうとう建物の下を死に場所に選ばれた。

苦しかった時に、
軒下に潜り込んだ。
そして中山道の往来を眺めながら、
瞼を閉じたようだ。

しばらくの間、
ここを管理するのに手を焼いた。

厄介な場所だけれど、
努力を続けた結果、
日に日に美しく整った。

そうなると、
今度は潤いが欲しくなる。

そこでSABの建物と、
通路の境目に玉竜を移植した。

雨の雫を受けるので、
周囲に撥ねない働きもある。
好都合なので望桜荘の庭に増え過ぎた、
元気の良い玉竜を移植した。

玉竜は薄暗い場所を好む。

ここは絶好の環境らしい。

濃い緑に変わり、
葉も艶々してきた。

繁殖力が強い植物らしく、
徐々に勢力を拡大した。

上の画像は昨年の12月15日の朝、
何気ない気持ちで撮影したものだ。

土地には神が宿ると昔から言い伝えられている。

だから、
地面に触る時に神主を呼ぶのだろう。

それが地鎮祭だ。

でも、
いつも思う事だが、
都合の良い時だけ神頼みするより、
しっかり「心構え」する方が数倍効果がある。

別に神主など呼ばなくても良い。

工事に取り掛かる時、
「無垢」な気持で始めれば、
神は優しく微笑むはずだ。

無垢と言うと、
たいそう清廉な世界だと思うかもしれないが、
そんなに難しい事を考える必要は無い。

単純な考え方で良い。
「水の流れ」に逆らわない事だ。
逆流させる事ばかりしていると、
神から見放されてしまう。

そうなると災いが降りかかるのだ。

玉竜の気持ちが良く表れている。
飛び石を乗り越え建物側に浸出を始めた。

悪い植物ではないが、
勢いがあまりにも付き過ぎた。

飛び石も大きさが不十分で、
今ひとつ質感に欠け歩きにくい。

そこで思い切って、
新年から「桜通り構築計画」をスタートさせた。
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最初に増えた玉竜を全て剥ぎ取った。
それを一輪車に載せて展示場へ運んだ。

かなりの量がある。
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なるべく玉竜を切り離さず、
そのままの形に維持したまま、
工房と展示場の斜面の間に移植した。

ここはドクダミが異常繁殖し、
毎年駆除を続けているので、
似た系統の植物で抑え込む。

この二つは共存できる。
なので、
多様性を持たせる事で、
環境がどのように変わるのか実験する。

例年なら、
真冬に移植は難しいが、
ずっと穏やかな天気に恵まれている。

昨年の秋、
展示場にできた裂け目を、
モルタル補修材で塞いだ。

その結果、
土砂が流れ出る原因を撲滅出来た。

長い時を掛けて少しづつ流出した結果、
斜面の地盤も緩くなったので、
玉竜を植えると良い防波堤になるだろう。

一日経つと、
少し玉竜が落ち着いた。

そこで通路から削り取った土を、
その上に被せた。
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土を優しく盛り丁寧に養生して、
翌日も同じ事を繰り返した。

この後も寒さが続くし、
こんな平穏な気候は決して長く続かない。
凍えないよう防寒対策も考え整えた。
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そして次の工程に移った。
通路に石を敷く。

用意した石は、
元々石垣として使われていた。

昭和50年代に、
比較的軽く加工しやすい大谷石は、
塀などの材料にもてはやされた。

簡単に施工できるのは良いが、
地震にはとても弱く簡単に崩落する。

その理由は作り方にある。
当時は簡単に作っていたから、
石を積みモルタルを敷き、
更に積み重ねた。

糊で止めるような簡単な作り方だ。

作った当時は、
祖父が塀の事を全て決めた。
作る様子を見ていて、
こんなので大丈夫かなと思った。

だからよく覚えていた。

地震が来たら一巻の終わりだと、
父も心配していた。

直下は通学路だから子供が毎日歩く。
大地震が起きて倒壊したら、
その下に居る人は挟まれるかもしれない。

それと同じ事が大阪で起きた。

だから思い切って壊して良かった。
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5年ほど前に、
解体業者にお願いして石垣を分解した。

バラバラになった大谷石は、
その業者によって処分されるところだったが、
勿体ないので野積みしてもらった。

当時からインプレッサハウス構想を温めていた。
だから何かに使えると判断し、
役立てるために保存した。

その自然な風合いが好きなんだ。

インプレッサハウス建立計画が具現化し、
施設が徐々に整い始めた時、
放置状態だった大谷石を敷石として使ってみた。

まさに「帯に短し襷に長し」の諺通りで、
車の通る場所には敷けないし、
建物内部にも使えない。
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そこで1年間ほど、
テスト的に南側の地面に全て敷いた。
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この時は時間も無く間に合わせで敷いた。
まるで化石だね。
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かけらを見ると、
大谷石の本質が見える。
海の底でできたのかな。
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最初は良かった。
でもたったひと夏過ごしただけで、
敷いた石の間から強烈な雑草が生えた。

20年も放置された場所だから、
物凄い量の種子が土の中で眠る。

特にひっ付虫が厄介だった。

オナモミや、
センダングサ、
それにミズヒキなど、
種子を動物に付着させる植物が、
大谷石の間から沢山生えた。

秋になると特に始末が悪い。

ちょっと歩くだけで、
ズボンが種だらけになり、
簡単に取れない。

厄介だ。

遂に我慢できなくなったので、
そこを有効的に利用するため、
インプレッサハウス2を建てた。
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今は内部でGC8が暮らしている。

こうして再び大谷石は放置されることになる。

邪魔者扱いされ放り出されて、
だんだん細かく割れてきた。

あまりにも不憫だった。
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そこで野積みされた石を、
まず一つ一つ高圧洗浄機で洗った。

柔らかい石なので、
高圧洗浄機で簡単に汚れが落とせる。

少し放置して乾かした後、
望桜荘の裏に運んで保管した。

あの場所なら人間しか通らない。
砂場が無くなるので、
猫の糞で汚されない。

大谷石の風情は、
望桜荘に似合うはずだ。

まさに一石二鳥じゃないか。

こうして年明けから敷石作業が始まった。

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東西で微妙な不陸がある。
削りすぎると後から困る。
作業が始まと少しづつ形が整ってきた。
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水糸を引き高さを揃え、
なるべく整った石から先に並べた。

初日の出足は良く、
ここまで進んだ。

休日を挟み3日目ぐらいになると、
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作業に勢いが付いた。

石の自重で下がらないよう地盤を強化し、
掘り出した土も各所で活かす。

余った土は、
川縁に穴を掘りそこで熟成させる。
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徐々に石畳が伸び始めた。
このように大谷石は加工しやすく色合いも良い。
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土で隙間を埋めながら並べる。
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せっかく綺麗になった大谷石だが、
作業でまた汚れてしまった。
完成したら一度掃除器で残った土を吸い取るつもりだ。
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逆から見ると成長の度合いが良く分かる。
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敷石も全て取り外し、
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他の用途が無いかよく考える。

それまで雨晒しにして、
邪魔にならぬ場所で保管する。
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土の中から色々出てきた。
コンクリート片などは廃棄処分。

自然石は籠に入れ分類して保管。

コツコツやって気を整え、
様々なお客様の憩いの場所にする。

せっかく中津川まで来て頂くのだから、
常に成長する姿を見せたい。
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奈良から田中さんが来訪された。

愛機をリフレッシュし長く乗るためだ。

点検してから中津川リンクを走らせた。

後はじっくり見積もりを作成する。

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可愛らしいお菓子を戴いた。

奈良だから鹿のイメージかな。
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中身はバウムクーヘンだった。
ありがとうございました。
楽しみにして戴きます。

見積もり暫くお待ちください。
また是非お出掛け下さい。

午後になると、
名古屋から福中さんが来訪された。
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ステキなお土産を戴いた。
初めて見るどら焼きだ。
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ありがとうございました。
お父様を紹介して戴いた。
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家族ぐるみでお付き合いさせて頂くことになり、
心が躍るほど嬉しい。
今後とも宜しくお願いします。

長久手町から井奈波さんも来訪された。
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お土産にエネルギーの源を戴いた。

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ありがとうございました。

千葉から増井さんも来訪された。
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最近よく名前を聞く勝男クンを戴いた。

もう一つはピーナツでは無く、
Qナッツという名前が付いている。
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Pの上を行く味だからぁ、
Qって付けたんだよ!って書いてある。
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なるほど。
確かに美味しい。
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増井さん、
ありがとうございました。

皆さんをお迎えするために、
これからもステキにする。

期待に応えるために、
コツコツと続ける力を漲らせる。

施設を維持向上させる事は、
人間力の醸成に繋がる。
それが結果的に、
全てのスキルアップに通じる。

お客様の期待に応えるために、
少し回り道だがいつまでも継続したい。

社員みんなの力を結集し、
様々な環境改善を続けたい。

最も中津スバルらしいやり方だ。

さて神はどこに宿るのか。
人の心の中だろう。

たかが通路と言えども、
どこから出たか解らない土で、
手っ取り早く埋めたりすると、
心に神は宿らない。

異物やごみを取除かず、
上辺だけ整えたとする。
手抜きした事を自覚しているから、
人の心はざわつく筈だ。

そんな心にも神は宿らない。

本音を言えば、
厳冬期にこんな仕事はやりたくないだろう。

それを苦難と言う。
みんなで乗り越えるから、
みんなの心に神が宿る。

応援ありがとうございます。
その心にもきっと神が宿る。
今年は本当に良い年だ。
頑張りましょう。

Commented by 菊池 at 2019-01-22 21:33 x
BLEがおかま掘られて 2500km 代車のレボーグ1.6GTかな借りてました。低速トルクあるし、らくちん特に高速でのACC使用はらく。でも上のパワーないし、ハンドルは勝手に動くしライトも勝手に動くし、違和感はありましたねえ。やっぱ BLEがいいですわ
Commented by b-faction at 2019-01-23 10:34
菊池さん、災難でしたね。テンロクはすぐSにしないと走り難いですよ。Iは臨時モードです。
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by b-faction | 2019-01-20 15:54 | Comments(2)

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