熟
2019年 01月 20日
元々この場所は、
とても人様に見せられたものじゃなかった。
建物同士が密着して、
一部は木材が腐り傾いていた。
まさに崩落しかけていたのだ。
何か「気」の悪い、
とても暗い場所だった。
まずその痛んだ場所を切除し、
風通しを良くした。
壁を作り直し、
少し野暮だがアルミサッシを入れた。
残そうと思っていた建具が、
手違いで処分されてしまった。
なのでそれは止むを得ない選択だった。
次にサバ土を入れ、
通路らしく表面を整えた。
レイキで表面の土を均すと、
土の下から色々出てくる。
タイルの破片や釘などの異物だ。
それを取り除き、
穴を掘って飛び石を敷いた。
とにかく雰囲気を変えようと努力した。
でも近所の猫の縄張りなのか、
毎日糞をしたり、
とうとう建物の下を死に場所に選ばれた。
苦しかった時に、
軒下に潜り込んだ。
そして中山道の往来を眺めながら、
瞼を閉じたようだ。
しばらくの間、
ここを管理するのに手を焼いた。
厄介な場所だけれど、
努力を続けた結果、
日に日に美しく整った。
そうなると、
今度は潤いが欲しくなる。
そこでSABの建物と、
通路の境目に玉竜を移植した。
雨の雫を受けるので、
周囲に撥ねない働きもある。
好都合なので望桜荘の庭に増え過ぎた、
元気の良い玉竜を移植した。
玉竜は薄暗い場所を好む。
ここは絶好の環境らしい。
濃い緑に変わり、
葉も艶々してきた。
繁殖力が強い植物らしく、
徐々に勢力を拡大した。
上の画像は昨年の12月15日の朝、
何気ない気持ちで撮影したものだ。
土地には神が宿ると昔から言い伝えられている。
だから、
地面に触る時に神主を呼ぶのだろう。
それが地鎮祭だ。
でも、
いつも思う事だが、
都合の良い時だけ神頼みするより、
しっかり「心構え」する方が数倍効果がある。
別に神主など呼ばなくても良い。
工事に取り掛かる時、
「無垢」な気持で始めれば、
神は優しく微笑むはずだ。
無垢と言うと、
たいそう清廉な世界だと思うかもしれないが、
そんなに難しい事を考える必要は無い。
単純な考え方で良い。
「水の流れ」に逆らわない事だ。
逆流させる事ばかりしていると、
神から見放されてしまう。
そうなると災いが降りかかるのだ。
玉竜の気持ちが良く表れている。
飛び石を乗り越え建物側に浸出を始めた。
悪い植物ではないが、
勢いがあまりにも付き過ぎた。
飛び石も大きさが不十分で、
今ひとつ質感に欠け歩きにくい。
そこで思い切って、
新年から「桜通り構築計画」をスタートさせた。
工房と展示場の斜面の間に移植した。
そして次の工程に移った。
砂場が無くなるので、
削りすぎると後から困る。
作業が始まと少しづつ形が整ってきた。
作業が始まと少しづつ形が整ってきた。
水糸を引き高さを揃え、
なるべく整った石から先に並べた。
初日の出足は良く、
ここまで進んだ。
休日を挟み3日目ぐらいになると、
石の自重で下がらないよう地盤を強化し、
掘り出した土も各所で活かす。
余った土は、
川縁に穴を掘りそこで熟成させる。
このように大谷石は加工しやすく色合いも良い。
作業でまた汚れてしまった。
完成したら一度掃除器で残った土を吸い取るつもりだ。
他の用途が無いかよく考える。
それまで雨晒しにして、
邪魔にならぬ場所で保管する。
コンクリート片などは廃棄処分。
自然石は籠に入れ分類して保管。
コツコツやって気を整え、
様々なお客様の憩いの場所にする。
せっかく中津川まで来て頂くのだから、
常に成長する姿を見せたい。
愛機をリフレッシュし長く乗るためだ。
点検してから中津川リンクを走らせた。
後はじっくり見積もりを作成する。
奈良だから鹿のイメージかな。
ありがとうございました。
楽しみにして戴きます。
見積もり暫くお待ちください。
また是非お出掛け下さい。
午後になると、
名古屋から福中さんが来訪された。
初めて見るどら焼きだ。
お父様を紹介して戴いた。
心が躍るほど嬉しい。
今後とも宜しくお願いします。
長久手町から井奈波さんも来訪された。
千葉から増井さんも来訪された。
最近よく名前を聞く勝男クンを戴いた。
もう一つはピーナツでは無く、
Qナッツという名前が付いている。
Pの上を行く味だからぁ、
Qって付けたんだよ!って書いてある。
なるほど。
確かに美味しい。
ありがとうございました。
皆さんをお迎えするために、
これからもステキにする。
期待に応えるために、
コツコツと続ける力を漲らせる。
施設を維持向上させる事は、
人間力の醸成に繋がる。
それが結果的に、
全てのスキルアップに通じる。
お客様の期待に応えるために、
少し回り道だがいつまでも継続したい。
社員みんなの力を結集し、
様々な環境改善を続けたい。
最も中津スバルらしいやり方だ。
さて神はどこに宿るのか。
人の心の中だろう。
たかが通路と言えども、
どこから出たか解らない土で、
手っ取り早く埋めたりすると、
心に神は宿らない。
異物やごみを取除かず、
上辺だけ整えたとする。
手抜きした事を自覚しているから、
人の心はざわつく筈だ。
そんな心にも神は宿らない。
本音を言えば、
厳冬期にこんな仕事はやりたくないだろう。
それを苦難と言う。
みんなで乗り越えるから、
みんなの心に神が宿る。
応援ありがとうございます。
その心にもきっと神が宿る。
今年は本当に良い年だ。
頑張りましょう。
by b-faction
| 2019-01-20 15:54
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