実体経済と仮想経済
2018年 05月 23日
ロイヤル車検で来訪された。
載せきれないほど沢山お土産を戴き、 S401が風のように去っていった。
ここに秘かに身を隠していた。
飛び降りて逃げることが出来たのは、
久し振りに素晴らしいエンジンを味わった。
あえてこのクルマの名を伏せよう。
そして最新テクノロジーを満載したタイヤを与えると、
これを10個持ってれば8万円の資産だ。
お互い忙しくすれ違いが多かったので、
本当に顔を合わせるのは久し振りだった。
本当に有難うございました。
昨今Sシリーズだけでなく、
GC8のtype-Rに、
とても異常な値が付いている。
確かに良いクルマだ。
だが相場の動きはとても正常とは言え無い。
10万キロを下回るからだろう。
何と163万円の価格で落札した。
これはとても正気の沙汰ではない。
狂った時代には狂った方向に物語が進む。
現在平成30年になり、
世の中の動きがまたまたスパイラルの様相を示す。
10年前の今頃は、
あちこちで架空経済が破たんして、
大変な世の中になっていた。
今の働き方改革どころではなく、
大量の希望退職者が募られたり、
理由の曖昧な第三次石油ショックが起きた。
あの頃も大変だったし、
平成8年頃もすさまじく経済が荒れた。
10年周期でスパイラルは続く。
最近怖いのは、
若者が仮想と実態の区別がつかない状況の中、
明らかに異常だと思われることを、
異常だと認識できず過ごすようになった事だ。
実に痛い。
昨日飛び降りたから、
ちょっと足が痛い。
なぜ飛び降りたか。
全滅したと思ったセキレイの中に、
一羽だけ難を逃れた者が居たからだ。
一羽だけ成長が早く、
かろうじて舞うことが出来たからだ。
しかし身を隠すだけでは、
また何かに襲われるだろう。
上空の電線に親鳥が留まり、
雛の行方を見守っていた。
但しこれでもう完全に悪者だと思い込まれた。
行く先行く先に、
二羽の親鳥が頭上で付きまとう。
命懸けを乗り越えると進化する。
命と引き換えに失うものを退化と言う。
退化は進化の対義語ではなく、
進化の一部だと教わった。
ヒトの作るモノは全て改善の積み重ねであり、
それを進化と呼ぶのは相応しくない。
最近SUBARU国内営業のユトリ世代は、
簡単に「進化」という言葉を使うが、
モノの本質をもっと深く追求した方が良いだろう。
彼等の使う日本語のレベルが、
明らかに滝沢カレン化している。
タレントなら面白いで済む。
だが自社のクルマを正確に伝えるプロに、
カレン言葉は似合わない。
チジミ塗装は剥げやすいけど、
こいつの状態はすこぶる良かった。
現在ではこのエンジンを、
329馬力の出力まで引き上げた。
もう終わりだと思う人も多いかもしれない。
だが、
既にSTIはそれを超えるパワーユニットを開発した。
エンジンというものは、
単に数値だけでは語れない。
回転フィールやトルク特性など、
開発の苦労が多ければ多いほど味が良くなる。
ユトリ世代には味音痴が多い。
セントラルキッチンで安全管理された食品、
ましてやファストフードを食べ過ぎたなど、
どっぷりと家畜化された人類に、
敏感な味覚などあるはずがない。
家畜化されるとクルマに興味がなくなる。
ほら、
思い当たらないか。
これらのクルマも狂気の相場の中にある。
理由はロバスト性と運動性能だ。
運動性能を因数分解すると、
軽量×ダンパーストロークとなる。
10年前には感じられなかった新たな能力も知ることが出来る。
ウエットグリップの確かさと、
異様なまでに敏感なライントレース能力だ。
SUBARUの株価は昨日も上がり、
些細な理由で上下を繰り返す。
何かが起きるとバランスを崩し、
そのたびに株の動きで利ザヤを得る者が居る。
SUBARUの関係者も大変だ。
安かった時代に入手して、
自社株を沢山持っていたとしても、
下手なことをするとインサイダー疑惑も疑われる。
なので、
ヒトの本性を見ることは簡単だ。
自分だけのことを考えたら、
逃げ出すのが一番良い。
そうして本性が炙り出されていく。
株価同様にSUBARUのブランドがつくと急上昇する。
しかしそれは実態ではなく仮想だ。
同じことがインプレッサ STIバージョン22Bにも当てはまる。
あのクルマの性能は、
実態においてインプレッサ史上、
トップテンに入るのも疑わしい。
しかしストーリーはトップクラスだ。
そのストーリーが今の価格とリンクするのか。
しない。
既にその世界から足を引いたからだ。
仮想経済を見れば見るほど、
スーと冷静になれる。
いよいよあと半年で、
久し振りにSTIから実体経済に沿うクルマが誕生する。
楽しみに待とう。
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スバルなホンダ
at 2018-05-24 01:07
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お疲れ様です☆
現代では融和だの友愛だのと宣う輩が多いんですが...
生物の世界では弱肉強食。
人は思考する生物ですが、局面に於いては結局 強い者が勝ち残ります。
弱者が生きて権利を主張出来る種族は人間だけですよね。
そこから間違いが生まれるのだと思います。
曲解と言われるかも知れませんが。
男が漢であり、好きな女性を口説いてモノにするのと同じで...
速い車を操舵することにも、それと同等の喜びを感じるのです。
だから私はインプレッサやレガシィもターボ車に乗るのだと思う。
男が中性的になってく象徴が、車や女性に執着しない生き方なのかと。
S401良いですね!
401も402も運転してみたいものです♪
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hanaemon1234
at 2018-05-24 07:59
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おはようございます。
20代から30代初め頃まで印刷関係の仕事をしておりました。バブルが弾けて仕事が減ると最大手の企業までもなりふり構わず仕事をかき集めるようになりました。今の仕事に転職していた10年前、当時担当していたお客さまの企業がピンチに陥り契約終了する事になり、幸いすぐに今のお客さまを受け持つことになりました。この先の世の中がどうなるのかわかりませんが、私は日々運転手道の研鑽を積んでまいります。
先程、出勤のために自家用車を運転中、突然足の間にねじが落ちてきて(笑)勤務先に着いてからステアリング周りをチェックすると、ステアリング奥左側のねじが脱落しておりました。出先で、ヘキサゴンレンチがないので、たまたま道具箱にあった同じ太さのねじを差し込みました。あとで元のねじに付け替えようた思います。
20代から30代初め頃まで印刷関係の仕事をしておりました。バブルが弾けて仕事が減ると最大手の企業までもなりふり構わず仕事をかき集めるようになりました。今の仕事に転職していた10年前、当時担当していたお客さまの企業がピンチに陥り契約終了する事になり、幸いすぐに今のお客さまを受け持つことになりました。この先の世の中がどうなるのかわかりませんが、私は日々運転手道の研鑽を積んでまいります。
先程、出勤のために自家用車を運転中、突然足の間にねじが落ちてきて(笑)勤務先に着いてからステアリング周りをチェックすると、ステアリング奥左側のねじが脱落しておりました。出先で、ヘキサゴンレンチがないので、たまたま道具箱にあった同じ太さのねじを差し込みました。あとで元のねじに付け替えようた思います。
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b-faction at 2018-05-24 11:41
スバルなホンダさん、こんにちは。レガシィの「S」は後にも先にもこの二つだけになりました。両車にはそれぞれ明確な差があり、それぞれの個性がとても面白いですよ。
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b-faction at 2018-05-24 11:44
hanaemon1234さん、ライフワークを持つことが出来ると視点が変わりますね。お互い研鑽を続けましょう。クルマはあちこち緩み始めてるので、プロに任せてしっかり点検してやってください。一度室内もバラバラに外せるものを全て外し洗えるものは全て洗うとスッキリすると思います。
by b-faction
| 2018-05-23 22:00
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Comments(4)