内燃機関に蕩ける
2017年 08月 20日
気持ちの良い甘さが魅力だろう。
書いてなければ解らない。
歯ごたえも良いし、
ぜんざいの上に更に載せる甘さのバランスが絶妙で、
それに輪をかけて砕けた小豆が舌の上で踊り狂う。
宮山さんに戴いた、
数々のお菓子、
本当に感動しながらいただきました。
イベント後の大きな行事が「掃除の日PARTⅡ」だった。
しかし休日と言う事もあり、
いつもより集中して短時間で終える必要があった。
そこで工房に集中し、
一気にたまった汚れを綺麗に拭い去った。
工房の片隅に、
整備が終わった草刈機が並んでいた。
2ストロークエンジンを搭載したマシンなので、
シーズンごとに点検清掃しないと不調になる。
整備が終わったと言っても、
掛け方にコツがいるので誰でも簡単に使えるわけでは無い。
エンジンが一旦掛かれば、
その後はご機嫌だが、
バランスを崩すと復帰にちょっと手間取る。
一台は刃を持つ。
もう一つは樹脂のケーブルを高速回転させ、
木っ端微塵にするタイプだ。
まだ始動点検が尾を合っていないので、
このまま持ち出すのは不安だ。
2ストの草刈り機を使うと、
電気自動車のマイナス面が痛いほどわかる。
完全な電化と聞くと未来性を感じるが、
果たして現実はどうなのか。。
バッテリーパックを繋いで置くだけで、
簡単にエネルギーチャージできる。
電気にはクリーンなイメージも強い。
どのように電気を作るのかは棚上げして、
目先の排出物も一切無いし、
持ち運ぶ感覚も皆無だ。
それに対して、
内燃機は厄介だ。
排気ガスが出るし喧しい。
燃料の補給も必要だ。
たが、
内燃機は凄い。
軽量で高レスポンス。
そして堪らなく良い音がする。
嗅ぎなれた者には、
エンジンオイルの焦げる匂いと共に、
排気管から放散されるガスが、
余りにも香ばしく感じる。
だから、
内燃機の魅力は尽きない。
だから整備する環境も常に整え、
最高の状態で維持管理するよう心掛けている。
整備環境だけでは不十分で、
周りの自然環境と調和させることも欠かせない。
生き物が自然に工房に入るのは、
調和している証だろう。
掃除の日Ⅱの朝、
まず全員で工房から備品を移動した。
効率を高めるため、
ギャラリーに繋がる通路を利用し、
ここから二班に分かれ別々の仕事をこなしてゆく。
一方は備品自体の汚れを綺麗に取り除く。
知らないうちにしつこい汚れに憑依されるが、
放置さえしなければすぐ綺麗になる。
だから洗剤やケミカル品を使い定期的な掃除をすることで、
ただ綺麗になるだけではなく、
確実にモノの寿命も延びる。
水を切りその上からクリーナーで吸い取る。
明るい色に塗ったのは、
汚れを放置しないための策略だが、
なかなか理解されるまで時間がかかった。
二か所にあるピットの中も掃除する。
そして汚れやすいオイルピットから、
廃油回収機を外に出して清掃した。
内部を同じように綺麗に整え、
廃油回収機を元通りにした。
こびり付いた汚れを落とし、
水分を残らず吸引する。
バケツなどの表面を洗剤で綺麗に整える。
仕上げにメラミンフォームを使って汚れを取る。
備品の補充や改廃もこのチャンスに進める。
同様に汚れやすいオイル庫も、
専任者を決めて綺麗に清掃する。
オイルが漏れると環境に大きな被害を与えるので、
日頃から注意が必要な場所だ。
最後に丁寧に洗って点検する。
外して隅々まで綺麗に洗う。
備品を基に戻す。
ほとんどの社員はここで作業を終えた。
外の作業はまたの機会に伸ばしたが、
唯一やっておかねばならない仕事があった。
インプレッサハウスでやり残した、
周辺の草刈りだ。
そこで2機の草刈機をサンバーダンプに積み込んだ。
これで下準備は完了だ。
インプレッサハウスに軽トラで移動して、
早速回転刃の草刈機で大物から刈り始めた。
電動式に比べ何が一番違うのかと言うと、
パワーユニットの重量だ。
単純にモーターだけなら僅かに思い程度かもしれないが、
バッテリーを含めると電動式の方が大幅に重い。
燃料のタイプと比べ、
エネルギー密度が違うので、
時間と体力消費の面で、
圧倒的に燃料型が有利になる。
夢中になって草を刈った。
それはそれは面白い。
電動式は排気ガスも無いし、
逆転機能があるから草が絡みついてもすぐ解き放てる。
電池が切れたら予備と交換するだけだ。
凄く便利で重宝していたが、
やっぱりガソリン式にとってかわることは難しい。
理由はレスポンスだ。
エンジン始動のコツさえつかめば、
下から上までビンビン回る。
要するに使い分けだ。
芝を刈るような軽微な仕事なら、
リチウムイオン電池の草刈機の方が重宝する。
伸びた野草を相手に、
パワフルに効率よく短時間で刈るなら、
ガソリン式がふさわしい。
燃料の残りがはっきり分かるのも良い。
電池の残量は、
目安と勘に頼るしかないが、
ガソリンの量は一目瞭然だ。
時間を忘れそうになったところに妻が来た。
お客様の来訪を伝えるために。
愛機BLEのリフレッシュを承った。
シュンと回る内燃機の魅力は、
この水平対向6気筒エンジンに昇華して現れている。
シュンと回るエンジンを、
軽いクルマに組み合わせると、
時にとんでもない味を発揮することがある。
残す問題はエアコンガス漏れの原因究明だけになった。
置いておくだけで抜けてしまうのだが、
何をやってもガスが漏れた痕跡を示さない。
いよいよ6年ぶりに全開走行させる。
蘇った姿をレポートしたい。
お楽しみに。
by b-faction
| 2017-08-20 22:30
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