忙しかった。後半は失速したが、1月はスタートから沢山の皆さんにお目に掛かれた。最終の日曜日も活況だった。松本の清水さんから差し入れを戴いた。商談中でお目に掛かることも出来ず、誠に申し訳ありませんでした。
みんなでありがたく頂戴します。正月フェアで受注した商品が、ようやく主の元へ続々と嫁いでいる。諏訪の今井さんにサンバーを渡した。お土産まで戴き感謝の念に堪えません。塩羊羹は下諏訪の名物だ。みんなでありがたく頂戴します。
秘蔵のサンバークラシックも、どうぞよろしくお願いします。同じ頃に整備が始まった田中さんのフォレスターも、ようやく納車することが出来た。
皆さん今後ともよろしくお願いします。
このフォレスターを整備している時、
並行して新型インプレッサと3代目フォレスターがリフトに並んだ。
二代目フォレスターのNAは、
16インチが基本で、
その上の17インチと下の15インチで対応できる。
田中さんはセオリー通り同一サイズを選んだ。
ダンロップの最新スタッドレスも悪くない。
腰が強く粘るのでフォレスターには良く合っていた。
205/50R17を履くことが出来る。付くか付かないかだけで判断すると、16インチも可能だ。
1.6リットル車は16インチを標準装備する。
多少なりともオフセットに違いが出たり、外径に差が出てアイサイトに適応しないので、正しいサイズを推奨するけれど、いざという時に役立つ。
もしインプレッサが114.3になっていたら、これまでのホイールの資産価値は大きく下がった。
20iーSが18インチを採用した理由も、朧気ながら読めてきた。
17インチのシャシー設計だけで終えるのと、18インチまで装着可能にするのでは、開発費に大きな差が出る。
以前のブログでも述べたが、実際に18インチ装着車は限界性能がとても高い。
ベーシックカーとは思えぬ性能を披露し、高性能でコストの掛かったタイヤを標準装備する。
このクルマはおまけで誕生したのかもしれない。
リフトに上げて比較すると、次のXVが18インチを装備することはほぼ100%確実だろう。
しかもPCDは100になるはずだ。
従って過去のホイールにならず、これらは現役バリバリのホイールだ。
くっきりと刻まれた文字が眩しかった。往年のイタリア製でスバルと共に輝いた栄光のブランドだ。
このコレクションが、まさかコンプリートカーに役立つとは思いも寄らなかった。現行のXVは18インチを装着するように設計されていない。
従って大きな靴を履くと走りが悪くなる。
開発担当者の高津さんははっきり言った。
オートサロンのスバルコーナーで、
レカロのスタッフと歓談する様子を見て、
きっとtSに高性能なシートを付けたかったんだろうなぁと思った。
何やら愉しそうな雰囲気だったので、
次のS208に付けるシートをあれこれ相談していたのかもしれない。
ハイブリッドtSも結局かなりの数が売れたそうで、
しっかり乗って紹介できて本当に良かった。
10台もまとめ買いしたディーラーがあると聞き、
とても嬉しくなった。
ただしこのホイールではどこにも出かけられない。
なので新車を下ろす前にスタッドレスタイヤに交換し、
オレンジのタイヤセットは新品同様のまま封印した。
XVハイブリッドが誕生して以来、必ず歴代の愛機にソットゼロ3を装着した。
これは台湾メーカーの作った比較的軽いホイールだ。
ソットゼロ3を外してから、計りに載せてみたら9.3kgを指した。意外だった。バランスウエイトとチューブレスバルブが付いているので、実施にはもっと軽い。
経年劣化も少ないので品質は確かだ。しっかりした台湾のメーカーは良いホイールを作る。
しかし存在感があまりにも薄い。
諦めかけていた所に、
こんな素敵な新品ホイールが現れた。
バックヤードで眠っていた、新品のスピードラインだ。重量は裸で10.2kg。奇跡的だ。何しろ初代フォレスターのインチアップ用に取り揃えた、とっておきの商品だった。
先に述べたように、そのサイズが設計に無い場合は装着してもデメリットばかりだ。
だから眠ったままだった。その資産が花開く時が来た。
スピードラインのホイールが、少し重いように感じたので、フォレスターの同サイズと比較した。約10kgなので、
純正と比べて遜色の無い重さだ。
当時のスピードラインなら強度も万全だ。
装着したら雰囲気が大きく変わった。
中古ホイールの価値が大きく高まったので、
在庫を徹底的に調べた。
ホイールラックが天井に当たるので、
ホイールラックの天板を取り外しフレームを切断した。外で使うようテントが付いていたので取除いた。計測してカットするよう線を入れた。4本とも切断して上下長を短縮し、
取り付け準備が整った。これらレガシィやインプレッサと、ほとんど共用できる。逆に考えると、この年式には15インチがベストマッチなので、当時のヒトデ型など強度があり軽いホイールの資産価値まで高まった。
いたずらに17インチを付けるより、15インチを選ぶ方が軽々と走る。
ラックからホイールを全て下ろし、一つ一つ丁寧に調べた。
かなり量があるので、天井に吊していたバンパーを下ろし、天板に装着に備えた。
簡単に見えても、展示場所の移動は結構大がかりな作業だ。
バンパーはVIVIOビストロ用だった。懐かしい。
ラックを清掃し、
天板の装着を始めた。
計算通りボルトで結合し、作業は無事完了。雑巾でホイールラックの埃を拭き、サイズごとに仕分けて並べ直した。
16インチから18インチのホイールがズラリと並んだ。これからも活躍できる。
移動したラックに、バラ売り用の希少品を並べた。
超軽量ホイールなど、比較的上に載せやすい物もあれば、重くて頑強なホイールもある。
歴史を物語るホイールは非売品だ。スチールホイールはアルシオーネ用の純正で、PCDが140もある希少品だ。
左はレオーネ用のあるみホイール。同じくPCDは140だ。強度を考えた真面目な設計の結果だが、スバル専用品はことごとく限られ、本気でスバル用を作る会社はほとんど無かった。
特殊なホイールボルトのピッチが災いし、アルミ選択に苦労した。
アルシオーネに6気筒モデルが追加された時、ようやく5穴の100ピッチが採用された。
レガシィ誕生に備え露払いの役を担った。
アルシオーネの車台で、レガシィの先行開発を進めた。市販化に向けてた実験だった。
手前の渦巻き型ホイールはSVX用の16インチだ。ここで突如として114.4の5穴が現れた。
レガシィからインプレッサ、フォレスターへとバトンが渡され、5穴の100ピッチはドンドン作られた。そして主流になった。
しかしスバルらしく強度を重視し、フラッグシップに新たなホイールを授けた。
これらのホイールには一つ一つ理由がある。
ホイールには安全性が求められ、車体重量や出力によって様々な用件がある。
S2000のホイールも在庫している。
ホンダの設計も面白いが、時として眼前のことだけを考えた商品開発を進める。
体質なのだろう。これには開発の苦労が滲んでいる。ホイールを見ると様々な背景が解る。
スバルも人の事を言えた義理では無く、SVXの販売不振から次の開発を中止し、114.3は長い間封印された。
それが二代目インプレッサのビッグマイナーチェンジで蘇った。
同じような成り行きで、レヴォーグやWRXに用いられ、レガシィにも採用され114.3の資産価値は高まった。
このまま全て114.3になるのかと思ったら、踏み止まらせる男が現れた。
それがインプレッサ総開発責任者の阿部PGMだ。
ターボを搭載しないインプレッサには、PCD114.3を与えるより、既存の100を使う方がトータルコストを押さえる事が可能になる。インプレッサの性能はずば抜けて高いのに、
価格が驚くほど安いのは、こうした工夫が隅々まで行き渡ったからだ。
スバルからの乗り換えるオーナーにとっても、とても嬉しい事だと思う。そういう訳で当社の在庫も一気に輝きを増した。
やはり物を大切に扱う事が大事だ。
今思っている事は、例のGC8に付いていた最も基本的なWRX用アルミを、ピカピカの新品に蘇らせる事だ。
何となくあのクルマにとても似合いそうな気がする。
楽しみにして欲しい。