美味しいBRZが放つスポーツ性能と夏の味覚を比較する
2012年 09月 01日
いよいよ9月だ。
そろそろ食べ収めの時が近づいた。
こうして構成する具や糖蜜を良く見ると、
自動車の構成と良く似ている。
良いサスペンション(寒天と白玉)に、
素晴らしいエンジン(餡と果実)と、
トランスミッション(糖蜜)を組み合わせた美味しいクルマ。
これらは、中津スバルという和菓子屋にたくさん並んでいる。
美味しいアンミツの後に来たのは
中津川を象徴するともいえる
とてつもなく美味いモノ。
和菓子ファンが待ちわびたシーズンがやって来た。
出来立ての「栗きんとん」
栗と砂糖だけで仕上げて
きゅっと茶巾で絞った中津川発祥の銘菓だ。
もう、むふふふ、とほくそ笑むしかない過剰なる美味しさ。
このしっかり手応えのある味わいは、
まさにBRZのセレクタレバーに通じる味だ。
これまでのATセレクトレバーだと侮ってはならない。
確かで深みのある操作フィーリングは、
WRX STIの6MTに通じる味でもある。
残念ながらA-lineの5ATにこの味は無い。
雄大な景色の下で、BRZを眺める。
まず、ここで心を落ち着かせ、
BRZのパフォーマンスを限りなく引き出す。
今日の記録をプロフォトグラファーの二宮さんにお願いした。
これから紹介する動きのあるBRZの画像は、
すべてプロカメラマンの二宮さんの手によるものだ。
今回の目的は3つ。
まず、BRZのパフォーマンスを徹底的に確認すること。
次に、皆さんからお預かりしている、
コナラ募金を届ける事。
松井さんをはじめ福島さんやその他大勢の皆さんに募金を預かった。
合計7000円を二宮さんにしっかり手渡した。
そして3つ目の目的は美味いものだ。
BRZに乗って美味しいモノを求めると、
シナジー効果で素晴らしい一日を過ごせる。
ブルーベリーがどういう状態なのか
すでにお知らせした。
依然として完熟した実が消費量を上回っているので、
ご覧の通りのもったいない状態だ。
とにかくノースランドを食べてみてほしい。この品種は酸味の少ない軽い甘さが魅力だが、
その甘み成分が例年に増して多く、
頬張った時に舌の中央から上あごに伝わった甘さが、
口の中全体にぎゅーんと広がっていく様子は、
BRZのRAに相当する美味しさだ。
(こちらはブルーベリー畑でのS)
食べてもらいたくて、精いっぱい頑張っていても、
もう限界に近いのが良く解る。
掌に摘んだとたんに弾けてしまって、この前とは異なり赤い果汁が染みついている。
果肉は白っぽいが皮の下の赤い色素が、早く食べて!と断末魔の声をあげているようだった。
それに加え開田高原の今年の様子はいつもと違う。
今年はプルーンの出来も素晴らしい。
昨年サンバーの撮影でお世話になった時、
アカバチ(スズメバチ)との格闘が毎日繰り広げられていた。
今年はそれを防いだと聞き、興味がわいた。
一年かけてようやくお金に変わる瞬間に、奇襲してきた外道に手塩にかけた作物を食い荒らされるわけだから、
早急に対策を打つ必要がある。
それを見事に短期間で実現したのは素晴らしい。
自動車の開発や、我々の販売活動の参考になるに違いない。
去年とは打って変わり、蜂の姿などどこにもない。
プルーンも収穫を待つ間にどんどん売れてしまうため発送する事さえ困難な状況だ。
また畑に入れていただくようにお願いしたのは、
BRZの車体色がブラックなので、
自然の中で美しさが映えるに違いないと睨んだからだ。
実際、恐ろしいほどそれは的中し、
プロの二宮さんでさえ驚くほど、
グリーンヘブンともいえるプルーン畑で、BRZの美しさが際った。
そして忘れてはいけないものがある。
なんといってもソフトクリームは
ここまで来ないと食べられないという魅力にあふれている。
その日によって微妙に味が違うが、
素材に偽りの無い事の証だと思っている。
今日のは特に人が並ぶせいもあり、
ずいぶん張り切って仕込んだのだろう。
とぐろを巻いて起立した姿は、しっかり感を持ち、
正しい姿勢を保っているが、
柔らかくてあまーい。
BRZのSのサスペンションに感じる、
一段と濃密で深い禁断の味だ。
開田で食べるものは全て均一の味ではない。
三岳の手作り豆腐も含まれる。
もちろん、今日食べたこの蕎麦も、
同じ店で食べても全て同じ味になるわけがないのだ。
手作りだから、レシピはあっても多少のブレがあり、
それがまた楽しい。
この季節はトウモロコシも旨い。
開田のトウモロコシは有名だ。
しかし、この頃トウモロコシはやけに柔らかくなった。
中には生でも食べられるほど甘くて柔らかいものも出始めた。
開田でもそのような品種が多く、
かぶりつくと甘くてジューシーだけれど、
昔食べたトウモロコシの濃密さは無くなってきた。
この一見、何気に商売しているように見える場所だけれど
遠くに見えるおかみさんにお願いすると
たった5本の注文なのに
わざわざ畑まで行って獲ってきてくれる。
見たことある人も居るかもしれないが、
収穫したてのトウモロコシの軸を切って整えると、
その瞬間にピュッと潮を吹く。
それくらい瑞々しい。
持ち帰って早速茹でた。
ゆでたてにかぶりつくと、
懐かしい匂いと歯ごたえと共に
濃密な甘さが口の中に広がり、
軟弱な柔らかさと甘さだけを売り物にした、
このジャニーズ系のトウモロコシは、
いくら甘くても、歯ごたえが無くつまらなくなる。
品種も違うのだろうが、
作り方や土による効果も大きいだろう。
ここは牛もたくさん飼っている。
この子たちの排泄物は大切な有機肥料だ。
この農家の土地には有用微生物が踊り狂うほど含まれているに違いないだろう。
一粒一粒がしっかりしているので、
綺麗に根元から剥ぎ取ってバターで炒めると、
途方もなく甘い。
このフィーリングがBRZのSにある全体の確かさと美味さだ。
せっかくの機会なので、
二宮さんにも味見してもらった。
この嬉しそうな表情を見たら、このクルマがどれくらい美味しいかすぐ想像できるだろう。
スポーツカーは絶対速度も大切な指標だが、
それよりもっと重要なのはコーナリングだ。
ずっと直線の続く道路など
滑走路くらいしかなく、そんな場所で何キロ出ようが、
ある意味自己満足の世界でしかない。
リアルワールドでコーナーと言うモノを考えると、
三次元の組み合わせが無限大に存在する。
すなわち、同じ形のコーナーなど無い。
また同じ場所を繰り返し走る場合でも、
同じラインをピッタリトレースすることは難しい。
だから、それを狙ってやろうとすると、
「やり難い」より「やり易い」クルマの方が素敵だ。
スポーツカーはそこに重要なポイントがある。
コーナリングでわくわくするようでなければ、
それを名乗る資格はない。
さて、とっておきの場所にクルマを移動し、
AT制御もVDCも全てスポーツにセットする。
コーナリング中のインとアウトを5回繰り返しFRスポーツの楽しさと、
走りが決まった時の気持ちの良さを説明したい。
まず手始めに、
比較的余裕のある速度でおなじみのコーナーに進入する。
アイデアルラインを良く考え、
クリッピングポイントを狙い、
コーナーの内側から外へ出て行く。
速度が遅いので、それなりの納まり方をしているが
クリップが曖昧だし着いていない。
この画像を良く見て欲しい。
たとえ舗装してあっても
まるでニュルブルクリンク並みのアンジュレーションを持っていることが良く解る。
足回りの良いクルマでなければ、このような姿勢で駆け抜ける事さえ難しい。
次に速度を上げて同じように進入した、
つもりだったが(笑)、
なかなか思い通りにいかず、
インに寄りすぎているし、
ステアリング操作も急すぎる。
入り口でインベタに近いライン取りをしたため
クリップも適切でないしステアリングの戻しも遅れている。
でもこれは対向車を意識すれば当たり前のコーナリングだ。
そこでちょっと協力を仰ぎ、
絶対に対向車が来ないように協力を願った。
これで安心してコーナーに飛び込んで行けるが、
まだまだ体が慣れていない。
3度目は無頓着に曲ろうとしたため、
インに寄りすぎただけでなく
ステアリング操作も早すぎて狙ったラインに全く近づいていない。
そして2度目に近いライン取りをした上に、
早くステアリングを切りすぎた。
速度も落ちてしまって少しも楽しくない。
気を取り直してアウトからコーナーの頂点を狙って飛び込む。
この勢いは良かったが、
とてつもなく「へたくそ」な操作になった。
↑このように角のあるブレーキを掛けるとクルマの挙動が大きく変わる。
スローイン・ファーストアウトだけを考え、
急に制動力を与えると前後の荷重移動が大きくなる。
フロント側の負担がただでさえ増えるのに、
そこで「こじる」ようなステアリング操作をしてしまうと、
右フロントタイヤはグリップの限界が更に低くなる。
進入時の次は元気が良すぎたので、
ブレーキも自然に強くなり、
向きを変えてからは、
もう単に「曲れて良かった」というだけのアホなスタイルだ。
これではBRZが泣いてしまう。
やはりクルマに、流れるような一連の安定感を出したい。
舞うようなコーナリングこそ本来の走りだ。
肩の力を抜きバックレストにカラダをしっかり押し付けて、
背中とシートの摩擦力でコーナーをクリアするようなイメージを浮かべる。
ステアリングを狙った場所でスパッと切ったら
後は流れるようにコーナーに進入する。
さていよいよ一番気持ちの良い瞬間だ。
旋回中の速度も速くこれまでの中で一番早い段階で向きを変えられた。
それにも関わらず、客観的にみても非常に安定していてシャープだ。
そしてクリップしたら一直線にスロットルを開ける。
これが最も気持ちの良いFRスポーツの楽しみ方だと思う。
5度目の画像を見ると解るように、何も難しいことをやったわけでは無い。
ただただFRスポーツの長所を生かして、可能な限りスムーズに旋回しただけだ。
FRの長所はフロントタイヤのグリップ力を遠心力に対して100%使えることなので、
それを十分生かして走ると、
とってもあまーくて深い楽しみが味わえる。
このBRZの姿は、
まるで猛禽類のように、
次の狙いを定めているように見える。
獲物を求めるように次々とコーナーを駆け抜けるのが、
FRスポーツを操るうえで最も楽しいと思っている。
同じコーナーを戻る時も参考になる。
当然走行ラインは逆だから全く異なる。
コーナーーに向かって走って行く時は、
アウト側に砂の乗ったところがあるなんてさっぱりわからなかった。
ここでVDCが働く。
例え切って居ても最終的には介入するが、
スポーツモードでは、滑りに対して一瞬だけ「ザンッ」という音と共に砂煙が上がった。
運転していると音と振動しかわからないが、
こうして写真を見ると優れた性能であることが良く解る。ブレーキは踏んでいない。
更に付け加えておきたいのが6ATのスポーツモードにおける反応の良さだ。
冒頭で述べたようにセレクターの手応えだけでも凄いが、
このギヤボックスは変速制御やスピードといった性能面でも極めて高いレベルを誇る。
ブレーキを掛け減速させ一定以上のGがかかると、ウォンと小気味よいサウンドと共に、
自動でシフトダウンする。
そのブリッピングの量とタイミングも絶妙で操るのが楽しくなる。
MTにこだわる必要は無いぞ!と思うのはこの瞬間だ。
開田高原のある農家で買ったトウモロコシのように、
BRZの味が口の中で嚙み締めているように解る(笑)
そしてRAでも味わった信頼性の高いブレーキについて触れておこう。
16インチタイヤの場合はリヤにソリッドのローターが装備されるが、特に何の問題も無かった。
17インチになると後輪もベンチレーティッドディスクになるためか、
ブレーキの剛性感そのものが高くなったように感じる。
動き始めの軽い制動では、
少しスキール音を出すので、パッドの粘度係数も高いのではないだろうか。
色々な発見を楽しめる絶好の機会となった。
BRZのSのオートマチックは
どんな人にも自信を持ってお勧めできる、
ベストパートナーだ!
そろそろ食べ収めの時が近づいた。
こうして構成する具や糖蜜を良く見ると、
自動車の構成と良く似ている。
良いサスペンション(寒天と白玉)に、
素晴らしいエンジン(餡と果実)と、
トランスミッション(糖蜜)を組み合わせた美味しいクルマ。
これらは、中津スバルという和菓子屋にたくさん並んでいる。
美味しいアンミツの後に来たのは
中津川を象徴するともいえる
とてつもなく美味いモノ。
和菓子ファンが待ちわびたシーズンがやって来た。
出来立ての「栗きんとん」
栗と砂糖だけで仕上げて
きゅっと茶巾で絞った中津川発祥の銘菓だ。
もう、むふふふ、とほくそ笑むしかない過剰なる美味しさ。
このしっかり手応えのある味わいは、
まさにBRZのセレクタレバーに通じる味だ。
これまでのATセレクトレバーだと侮ってはならない。
確かで深みのある操作フィーリングは、
WRX STIの6MTに通じる味でもある。
残念ながらA-lineの5ATにこの味は無い。
雄大な景色の下で、BRZを眺める。
まず、ここで心を落ち着かせ、
BRZのパフォーマンスを限りなく引き出す。
今日の記録をプロフォトグラファーの二宮さんにお願いした。
これから紹介する動きのあるBRZの画像は、
すべてプロカメラマンの二宮さんの手によるものだ。
今回の目的は3つ。
まず、BRZのパフォーマンスを徹底的に確認すること。
次に、皆さんからお預かりしている、
コナラ募金を届ける事。
松井さんをはじめ福島さんやその他大勢の皆さんに募金を預かった。
合計7000円を二宮さんにしっかり手渡した。
そして3つ目の目的は美味いものだ。
BRZに乗って美味しいモノを求めると、
シナジー効果で素晴らしい一日を過ごせる。
ブルーベリーがどういう状態なのか
すでにお知らせした。
依然として完熟した実が消費量を上回っているので、
ご覧の通りのもったいない状態だ。
とにかくノースランドを食べてみてほしい。この品種は酸味の少ない軽い甘さが魅力だが、
その甘み成分が例年に増して多く、
頬張った時に舌の中央から上あごに伝わった甘さが、
口の中全体にぎゅーんと広がっていく様子は、
BRZのRAに相当する美味しさだ。
(こちらはブルーベリー畑でのS)
食べてもらいたくて、精いっぱい頑張っていても、
もう限界に近いのが良く解る。
掌に摘んだとたんに弾けてしまって、この前とは異なり赤い果汁が染みついている。
果肉は白っぽいが皮の下の赤い色素が、早く食べて!と断末魔の声をあげているようだった。
それに加え開田高原の今年の様子はいつもと違う。
今年はプルーンの出来も素晴らしい。
昨年サンバーの撮影でお世話になった時、
アカバチ(スズメバチ)との格闘が毎日繰り広げられていた。
今年はそれを防いだと聞き、興味がわいた。
一年かけてようやくお金に変わる瞬間に、奇襲してきた外道に手塩にかけた作物を食い荒らされるわけだから、
早急に対策を打つ必要がある。
それを見事に短期間で実現したのは素晴らしい。
自動車の開発や、我々の販売活動の参考になるに違いない。
去年とは打って変わり、蜂の姿などどこにもない。
プルーンも収穫を待つ間にどんどん売れてしまうため発送する事さえ困難な状況だ。
また畑に入れていただくようにお願いしたのは、
BRZの車体色がブラックなので、
自然の中で美しさが映えるに違いないと睨んだからだ。
実際、恐ろしいほどそれは的中し、
プロの二宮さんでさえ驚くほど、
グリーンヘブンともいえるプルーン畑で、BRZの美しさが際った。
そして忘れてはいけないものがある。
なんといってもソフトクリームは
ここまで来ないと食べられないという魅力にあふれている。
その日によって微妙に味が違うが、
素材に偽りの無い事の証だと思っている。
今日のは特に人が並ぶせいもあり、
ずいぶん張り切って仕込んだのだろう。
とぐろを巻いて起立した姿は、しっかり感を持ち、
正しい姿勢を保っているが、
柔らかくてあまーい。
BRZのSのサスペンションに感じる、
一段と濃密で深い禁断の味だ。
開田で食べるものは全て均一の味ではない。
三岳の手作り豆腐も含まれる。
もちろん、今日食べたこの蕎麦も、
同じ店で食べても全て同じ味になるわけがないのだ。
手作りだから、レシピはあっても多少のブレがあり、
それがまた楽しい。
この季節はトウモロコシも旨い。
開田のトウモロコシは有名だ。
しかし、この頃トウモロコシはやけに柔らかくなった。
中には生でも食べられるほど甘くて柔らかいものも出始めた。
開田でもそのような品種が多く、
かぶりつくと甘くてジューシーだけれど、
昔食べたトウモロコシの濃密さは無くなってきた。
この一見、何気に商売しているように見える場所だけれど
遠くに見えるおかみさんにお願いすると
たった5本の注文なのに
わざわざ畑まで行って獲ってきてくれる。
見たことある人も居るかもしれないが、
収穫したてのトウモロコシの軸を切って整えると、
その瞬間にピュッと潮を吹く。
それくらい瑞々しい。
持ち帰って早速茹でた。
ゆでたてにかぶりつくと、
懐かしい匂いと歯ごたえと共に
濃密な甘さが口の中に広がり、
軟弱な柔らかさと甘さだけを売り物にした、
このジャニーズ系のトウモロコシは、
いくら甘くても、歯ごたえが無くつまらなくなる。
品種も違うのだろうが、
作り方や土による効果も大きいだろう。
ここは牛もたくさん飼っている。
この子たちの排泄物は大切な有機肥料だ。
この農家の土地には有用微生物が踊り狂うほど含まれているに違いないだろう。
一粒一粒がしっかりしているので、
綺麗に根元から剥ぎ取ってバターで炒めると、
途方もなく甘い。
このフィーリングがBRZのSにある全体の確かさと美味さだ。
せっかくの機会なので、
二宮さんにも味見してもらった。
この嬉しそうな表情を見たら、このクルマがどれくらい美味しいかすぐ想像できるだろう。
スポーツカーは絶対速度も大切な指標だが、
それよりもっと重要なのはコーナリングだ。
ずっと直線の続く道路など
滑走路くらいしかなく、そんな場所で何キロ出ようが、
ある意味自己満足の世界でしかない。
リアルワールドでコーナーと言うモノを考えると、
三次元の組み合わせが無限大に存在する。
すなわち、同じ形のコーナーなど無い。
また同じ場所を繰り返し走る場合でも、
同じラインをピッタリトレースすることは難しい。
だから、それを狙ってやろうとすると、
「やり難い」より「やり易い」クルマの方が素敵だ。
スポーツカーはそこに重要なポイントがある。
コーナリングでわくわくするようでなければ、
それを名乗る資格はない。
さて、とっておきの場所にクルマを移動し、
AT制御もVDCも全てスポーツにセットする。
コーナリング中のインとアウトを5回繰り返しFRスポーツの楽しさと、
走りが決まった時の気持ちの良さを説明したい。
まず手始めに、
比較的余裕のある速度でおなじみのコーナーに進入する。
アイデアルラインを良く考え、
クリッピングポイントを狙い、
コーナーの内側から外へ出て行く。
速度が遅いので、それなりの納まり方をしているが
クリップが曖昧だし着いていない。
この画像を良く見て欲しい。
たとえ舗装してあっても
まるでニュルブルクリンク並みのアンジュレーションを持っていることが良く解る。
足回りの良いクルマでなければ、このような姿勢で駆け抜ける事さえ難しい。
次に速度を上げて同じように進入した、
つもりだったが(笑)、
なかなか思い通りにいかず、
インに寄りすぎているし、
ステアリング操作も急すぎる。
入り口でインベタに近いライン取りをしたため
クリップも適切でないしステアリングの戻しも遅れている。
でもこれは対向車を意識すれば当たり前のコーナリングだ。
そこでちょっと協力を仰ぎ、
絶対に対向車が来ないように協力を願った。
これで安心してコーナーに飛び込んで行けるが、
まだまだ体が慣れていない。
3度目は無頓着に曲ろうとしたため、
インに寄りすぎただけでなく
ステアリング操作も早すぎて狙ったラインに全く近づいていない。
そして2度目に近いライン取りをした上に、
早くステアリングを切りすぎた。
速度も落ちてしまって少しも楽しくない。
気を取り直してアウトからコーナーの頂点を狙って飛び込む。
この勢いは良かったが、
とてつもなく「へたくそ」な操作になった。
↑このように角のあるブレーキを掛けるとクルマの挙動が大きく変わる。
スローイン・ファーストアウトだけを考え、
急に制動力を与えると前後の荷重移動が大きくなる。
フロント側の負担がただでさえ増えるのに、
そこで「こじる」ようなステアリング操作をしてしまうと、
右フロントタイヤはグリップの限界が更に低くなる。
進入時の次は元気が良すぎたので、
ブレーキも自然に強くなり、
向きを変えてからは、
もう単に「曲れて良かった」というだけのアホなスタイルだ。
これではBRZが泣いてしまう。
やはりクルマに、流れるような一連の安定感を出したい。
舞うようなコーナリングこそ本来の走りだ。
肩の力を抜きバックレストにカラダをしっかり押し付けて、
背中とシートの摩擦力でコーナーをクリアするようなイメージを浮かべる。
ステアリングを狙った場所でスパッと切ったら
後は流れるようにコーナーに進入する。
さていよいよ一番気持ちの良い瞬間だ。
旋回中の速度も速くこれまでの中で一番早い段階で向きを変えられた。
それにも関わらず、客観的にみても非常に安定していてシャープだ。
そしてクリップしたら一直線にスロットルを開ける。
これが最も気持ちの良いFRスポーツの楽しみ方だと思う。
5度目の画像を見ると解るように、何も難しいことをやったわけでは無い。
ただただFRスポーツの長所を生かして、可能な限りスムーズに旋回しただけだ。
FRの長所はフロントタイヤのグリップ力を遠心力に対して100%使えることなので、
それを十分生かして走ると、
とってもあまーくて深い楽しみが味わえる。
このBRZの姿は、
まるで猛禽類のように、
次の狙いを定めているように見える。
獲物を求めるように次々とコーナーを駆け抜けるのが、
FRスポーツを操るうえで最も楽しいと思っている。
同じコーナーを戻る時も参考になる。
当然走行ラインは逆だから全く異なる。
コーナーーに向かって走って行く時は、
アウト側に砂の乗ったところがあるなんてさっぱりわからなかった。
ここでVDCが働く。
例え切って居ても最終的には介入するが、
スポーツモードでは、滑りに対して一瞬だけ「ザンッ」という音と共に砂煙が上がった。
運転していると音と振動しかわからないが、
こうして写真を見ると優れた性能であることが良く解る。ブレーキは踏んでいない。
更に付け加えておきたいのが6ATのスポーツモードにおける反応の良さだ。
冒頭で述べたようにセレクターの手応えだけでも凄いが、
このギヤボックスは変速制御やスピードといった性能面でも極めて高いレベルを誇る。
ブレーキを掛け減速させ一定以上のGがかかると、ウォンと小気味よいサウンドと共に、
自動でシフトダウンする。
そのブリッピングの量とタイミングも絶妙で操るのが楽しくなる。
MTにこだわる必要は無いぞ!と思うのはこの瞬間だ。
開田高原のある農家で買ったトウモロコシのように、
BRZの味が口の中で嚙み締めているように解る(笑)
そしてRAでも味わった信頼性の高いブレーキについて触れておこう。
16インチタイヤの場合はリヤにソリッドのローターが装備されるが、特に何の問題も無かった。
17インチになると後輪もベンチレーティッドディスクになるためか、
ブレーキの剛性感そのものが高くなったように感じる。
動き始めの軽い制動では、
少しスキール音を出すので、パッドの粘度係数も高いのではないだろうか。
色々な発見を楽しめる絶好の機会となった。
BRZのSのオートマチックは
どんな人にも自信を持ってお勧めできる、
ベストパートナーだ!
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福島
at 2012-08-30 23:33
x
社長様
やはり暖湿流の影響で御嶽山は駄目でしたか?
その分すごく楽しい事されていたのですね~続きが楽しみです。
それと、ブルーベリーを頬張った時の社長の目が印象的です。
先日味わってきたところなのであの味がフラッシュバックします。
あのお蕎麦も美味しそうですね~
やはり暖湿流の影響で御嶽山は駄目でしたか?
その分すごく楽しい事されていたのですね~続きが楽しみです。
それと、ブルーベリーを頬張った時の社長の目が印象的です。
先日味わってきたところなのであの味がフラッシュバックします。
あのお蕎麦も美味しそうですね~
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by
Nick-Velvet
at 2012-08-31 05:09
x
さぁて、明日は眼光鋭い辰巳さんにでも逢って来ようっと………。
http://themotor.jp/2012/08/7485.html
ところで、矢張り彼も既に老眼(今回参加するチーム名)なんでしょうかねぇ。
http://themotor.jp/2012/08/7485.html
ところで、矢張り彼も既に老眼(今回参加するチーム名)なんでしょうかねぇ。
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b-faction at 2012-08-31 07:11
福島さん、美味しかった!粒揃いではなくなってきましたが、まだまだいけます。蕎麦は例の場所です。この前の日は団体さんが入っていたようですね。それも法事という。
Commented
by
b-faction at 2012-08-31 07:13
Nick-Velvet さん、こんなレースがあるんですね。老眼はレースには関係ないからできるんでしょうね。辰巳さんも老眼でしょうね。僕はまだまだ大丈夫ですが・・・身近には居ます。オサレ眼鏡とかいって見栄を張っていますが。
Commented
by
永島 達也
at 2012-08-31 12:03
x
代田社長様
おはようございます。ご回答、ありがとうございます。”RA"の軽快さと”S”の重厚さ、味わいも違うんですね。しかし6AT、出来が素晴らしいんですね。今までスポーツカーは、MTだと勝手に思っていたのですが、これは乗ってみたいですね☆★Sの黒、これはホント大人の重厚スポーツですね。
おはようございます。ご回答、ありがとうございます。”RA"の軽快さと”S”の重厚さ、味わいも違うんですね。しかし6AT、出来が素晴らしいんですね。今までスポーツカーは、MTだと勝手に思っていたのですが、これは乗ってみたいですね☆★Sの黒、これはホント大人の重厚スポーツですね。
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b-faction
at 2012-08-31 12:53
x
永島さん、セレクタレバーの操作感も非常に良い感じです。今度意識して動かしてみてください。ステアリングに集中できるので面白いですよ。
Commented
by
なべ田
at 2012-09-01 00:26
x
Commented
by
b-faction at 2012-09-01 07:05
Commented
by
福島
at 2012-09-03 19:13
x
Commented
by
にのみや
at 2012-09-03 20:27
x
Commented
by
b-faction
at 2012-09-05 08:19
x
福島さん、おはようございます。今日は開田からメッセージです。青い空、澄んだ空気最高です。風呂に入っておそばを食べて中津川に帰ります。
近況をブログアップします。
>二宮さん、素晴らしい壁紙カレンダーをありがとうございました。
近況をブログアップします。
>二宮さん、素晴らしい壁紙カレンダーをありがとうございました。
by b-faction
| 2012-09-01 11:33
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Comments(11)