青いフォレスターを開田高原で徹底検証
2011年 01月 04日
STIブランド
を改めてよく考えたい。
誤解の無いように、
予め言っておきたい。
決してFHIでSTIブランドのカタログモデルを作るなと言っている訳では無い!
元々、久世さんが1988年に作ったSTIと言う会社は、
4つの目的を持っていたが、
その4番目の目的が「STIチューニングカーの販売」だった。
翌年、FHIからプロドライブにレガシィを供給する事が決まり、
STIもイケイケの時代に突入する。
すると、その夢は直後にかなえられ、
レガシィRS typeRAが誕生した。
ベースとなったのは直前にモータースポーツベースとして
装備の簡素化とサスペンションチューニングを受けたtypeRだ。
ちなみに当社の保存車両はこのtypeRの脚にセッティングしている。
伝統の「RA」という称号もいとも簡単に捨て去り、
R205が誕生して、
非常に不満を持ったのは既にご存知の事と思う。
この初代RAはSTIで開発されたものではなく、
当時の富士重工商品企画本部が担当し、
研究実験第二主査グループによって煮詰められた。
しかし、STIの崇高な目的を当初から「余す事無く」注ぎ込み、
キモになるエンジンを、
STIのハンドクラフトによって供給するという実績を残した。
当時はまだ、コンプリートカーと言う概念は無く、
チューニングカーと言う成り立ちだったが、
Sシリーズに繋がるまさに「真髄」を醸し出していた。
月産20台と言う希少車にもかかわらず、
「限定」としなかったため、
ビジネス上は大きな成果を残せなかったが、
さすがに久世さんの時代ならではの、しっかりした「作品」だった。
FHIとSTIは「持ちつ持たれつ」の関係である。
したがって、FHIの苦しい時には、
STIがコンプリートカーで救った。
初のインプレッサSTIバージョンはそういうクルマだった。
ECUとマフラーとリヤスポイラーだけで、
販売不振だったGC8をてこ入れすると、
そこそこ成功し、
「限定」効果が出て、あっという間に売り切れた。
そして次ぎなる2代目「RA」の登場に結びついた。
こいつは凄かった。
本気でやるとはこういう事で、
スバル研究所にあった「EM」を無理やり持ち出し搭載した。
その上、エンジンにも手を加え、ステアリングギヤ比までクイックにする。
ルーフにも穴を空けた。
滅茶苦茶売れた。
しかし、当時の川合社長の一言で
その後の様相が変化していく。
「お客様を待たすようなものは造るな!」
そのため、
ver.1がSTIのハンドクラフトであったのに対して、
それ以降はメーカーのライン生産になる。
クオリティも高く納期も縮まり、良いことだらけだった。
この時、STIブランドがFHIのカタログモデルに昇華した。
この瞬間を振り返ると、今の状況も良く分析できる。
その時に555ブルーを限定色として、
価値観を高める事にも成功した。
しかし、他に問題があった。
そういうポリシーを左右する、生産上の変更を一切顧客には伝えず、
あたかもワークス仕様のように限定車の価値を維持したまま売り続けたのだ。
そしてWRC三連覇もあって、
拡大解釈は加速していく。
1000台限定で555ブルーの「STIモドキ」を発売した時、
あろうことか、
その勢いに任せ1000台の枠を超えて生産が続いた。
当時のキーパーソンY氏に電話で猛烈に抗議すると、
「代田専務(当時)、我々としては、一割ぐらいは許されると思ってるんですが」
と答えが返った。
今では絶対無い事であるが、そのような企業風土があったのは事実だ。
コーポレートカラーとして、
毎年何十億も費やして育てた、
「文化」といえる
色も含めたブランドに対して、
天に唾するような行為だった。
その流れが蘇るようで、
嫌な予感がしている。
しかしその後、今度はSTIが大失敗をやらかした。
エンジンは素晴らしいが、
コンセプトがでたらめの
S201をリリースしてしまった。
このことにより、
STIに頻繁に口出しする口実を、
FHIに与えてしまったのかもしれない。
今でも人気のあるGC8ではあるが、
サーキットでの戦闘力の低さや、
次の時代に向かって、
低すぎる安全性能を大幅に高める必要があり、
GDBが誕生した。
だがデビュー当時は、
重量増加やそのファニーフェイスが、
問題視され
評価が低迷。
そんな中、
本気のクルマが遂に登場する。
それがS202で、インプレッサ史上最強と常々引き合いに出すクルマだ。
この後、しばらくの間、
STIはプレミアムスポーツの道を歩き始める。
よちよち歩きで、
手探りで一歩一歩実績を積み重ねた会社が、
遂に世界に、胸を張れるクルマ造りを始めた。
Sシリーズはこれからもそういうクルマであり続けるだろう。
しかし、2年以上も沈黙したままだ。
どうぞご遠慮無く。
STIブランドのカタログモデルをFHIからリリースすれば良い。
それは、限定車ではなく
川合イズムから端を発した
「お客様を待たせない、且つバリューなクルマ」だ。
かたや、STIがコンプリートとしてリリースするならば、
中途半端なバリューモデルではなく、
もっと本気でFHIに入り込んで、
自分達のためにベースモデルを特別に要求し、
たとえ顧客を待たせても、
じっくり造りこんだ車をデリバリーするべきだ。
ここまで伝えれば、
お解かりいただけただろう。
STIブランドや、
3度変遷したものの、
戦うブルーは、
FHIの有する文化財のようなものだ。
大切に残し、更に育てて欲しい。
その部分を、良く理解したうえで、
もう一度気になる人は読んで欲しい・・・・・。
じっくり試してみた。
一年を締めくくるにふさわしいクルマかどうか、
見直して見たいと思い、
真冬を迎えた開田高原にフォレスターtSを走らせた。
そして翌日の大晦日、
更に高速道路を「攻めた」
そして、自分なりに
このクルマを見破ったと思った。
その理由を、是非じっくり読んで、
ご判断いただきたい。
三岳村を過ぎると雰囲気が変わり始め、
名物の氷柱群のところまで来ると、そろそろ開田だな、と思わせる環境になる。
近年、あまり見事な氷柱を見せなくなってきたが、
さすがに寒さも厳しくなり、
地下水のにじみ出る崖に現れる「つらら」のお化けは、
今年も姿を現した。
フォレスターtSは、あまりハイグリップなタイヤを装着せず、
このクルマの基本ポリシーを大切にしている。
そこは非常に好感の持てるところで、
あえて高い出費をせずとも、
厳冬期の開田高原を安全に走ることが出来れば、
全くありがたい。
そのあたりを中心に走り納めで確かめてみたいと思った。
ディメンション上の最も大きな違いは、
車高の設定で、
新型になって以前より高められた悪路走破性は、
後戻りしている。
これはクルマの性格上、止むを得ないところで、
標準のS-エディションの全高が1.675ミリで最低地上高225ミリのところを、
tSは1.660ミリと15ミリ車高を下げ、その影響で最低地上高は25ミリ下がった。
これはサスペンションを煮詰める中で、最も気を使った妥協点だとうかがえる。
更に下げれば、もっと走行安定性は増すだろうが、本来の目的を見失う事になる。
また、コンプリートの証として、
必ず装着されるフロントスポイラーは、
ただでさえ、路面と干渉し易いので、この設定は良いと思う。
これは、アウトバックの最低地上高と全く同一で、
後に述べるが、他にも近似性がたくさん見つかった。
さて、開田に到着したので、
当然、蕎麦で先ずエネルギーを充填する。
ここの蕎麦は非常に舌触りも香りも良く、
フワッとした食感が見事に蕎麦好きの本性を揮い立たせる。
2枚のうち半分は何もつけずに食べたくなるほどの味の良さだ。
「あるじ」の森田さんは、年末年始も休まず店を開き続ける。
スバリストが喜ぶ蕎麦として、推薦できるし、
蕎麦の苦手な人にも配慮されたメニューを用意しているから、
安心して
中西屋を訪問して欲しい。
蕎麦で空腹を満たした後、やまゆり荘へ向かう。
途中にある、
九蔵峠を越え西野地区に入ると、
cafe KAZEがある。
先日は定休日にもかかわらず、
忘年会で大騒ぎして、非常に楽しい思いをさせていただいたので、
年末の挨拶を兼ね、美味しいココアを戴きに立ち寄る。
本田建設の本田社長を始め、写真家の二宮さん達と、
大いに飲み、唄い、楽しく語らいだ。
今年は二宮さんにとって、
思い出に残る年であり、
以前も触れたが、今年は「家庭画報」の誌面を、
開田の情景で飾るという素晴らしい仕事をされた。
コナラの樹が元気な頃の「夏の情景」を心に刻み、
冬の世界で一人ひっそり佇む「大きな樹」にフォレスターと挨拶に行った。
しかし、
こういう情景に、
フォレスターは抜群に似合う!
そして、WRブルーにして本当に良かった!!!
パールホワイトも良いが、
ここでは地味すぎる(笑)
新雪で轍のできた小道を登る。
標準装着のジオランダーは無理なことさえしなければ、
充分スタッドレスとして効果がある。
このタイヤの表情からすると、
ちょっと怖い気もするが、
抑えて走る理性があれば大丈夫だ、ただし高性能なスタッドレスタイヤを付けた車両には、
ちゃんと敬意を払い、道を譲るマナーを持たねばならない。
特に下りは充分注意する必要がある。
この道を走っていて気がついたのだが、
先にも述べたが、
このクルマは、アウトバック3.6Rの持つ味と、
良く似た所がある。
特にFLAT6から湧き出す気持ちの良いエンジン特性に類似点が多い。
充分な低速トルクがあり
急な変速を伴わないスムーズな走りは、
こうした道路でドライバーに無用なストレスを溜めさせない、
絶妙な味のエンジンに仕上がっている。
WRXのA-Lineに搭載されたエンジンと基本的に同じ、
等長等爆システムを持たない2.5リッターのBOXERターボは、
フォレスター用に最高出力を221kWから193Kwと大幅にディチューンされ、
最大トルクは350N・mから347N・mに微減している。
最大トルクの発生領域が、WRXの2800回転から6000回転に対して、
2800回転から4800回転とその幅を狭めたが、
まさしくピンポイント
に絞ったチューニングの極みだろう。
このチューニングを
特に思いを込めて
「士別ブランド」と名付けたい。
丁寧に手を掛けて熟成された様子が、
このエンジンの芳醇な味わいから
垣間見えるのだが、
実際のところ、
このエンジンを担当された技術者とは、
全く面識が無い。
なので
士別ブランドとあえて名付けた!
その認識に間違いがあるなら、
ぜひともご指導いただきたいと思う。
それほど魅力の溢れるターボエンジンだ。
インプレッサとは、
全く性格の違う側面を、
このようなシチュエーションで見事に現す。
3000回転前後での、
トルクの出方が、いかにもジューシィだ!
だから
あえて
このエンジンは
水平対向6気筒
に近い味を持つと表現した。
今年の2月に、アウトバックの3.6Rを試したとき
その感想はお蔵入りになっていたが、
フォレスターのtSに乗って見て、
あの時の感覚が蘇った。
その感覚とは、
アウトバック3.6Rは
なんと「健康になれるクルマだろう!」と嬉しくなった事。
ドライバーに感動を与える程、
ストレスレスな走りがその理由だった。
ちなみにアウトバック3.6Rのエンジンスペックは、
最高出力が191Kwで、最大トルクは335N・mである。
エンジンの性能スペック上も極めて近い。
6気筒とエンジンの性能曲線を比較してみたわけではないが、
インプレッサA-Lineのエンジン性能曲線と、
フォレスターtSのベースになった、
S-EDITIONの性能曲線を比較すると、
その違いは一目瞭然で、
健康に良い
と表現した理由の裏付けになると思う。
これは、磨く場所を選んで、
相当念入に作り込まないとできない。
それが士別ブランドと名付けた理由だ。
いーねぇーと
独り言を言いたくなる、素晴らしいターボエンジンを
FHIはリリースしてくれた。
STIによる、
走りのチューニングも見事だが、
むしろ、STIのお株を奪ってしまう、
この絶妙なエンジンチューンを見せ付けられると、
FHI本体の、
途方も無い奥深さが垣間見える。
STIがこの頃ビビッて、
Sシリーズをリリースできない理由は、
彼らの本音を代弁すると、
ここにあるのかもしれない。
ここに微妙な問題がある。
別にSTIのブランドを被せなくとも、
それ相応の性能を、
FHIだけの力で簡単に出せる。
他のメーカーは、
こうはいかない。
だから、
STIが本気にならないと、
やはりこれからはもっと厳しくなるし、
FHIは彼らに、そのような自由な環境を
与えるべきだろう。
開田高原を後にして、
最後の訪問先、中善酒造に向かう。
いい佇まいのこの酒蔵は、
最も愛すべき酒蔵のひとつだ。
家族できちんとした酒造りを守り続けているところが素晴らしい。
中乗りさんの新酒純米無濾過生原酒は、
720ミリリットルが残りわずかに在庫があるだけだ。
それほど今年の酒は好評だったが、
ここの凄いところは、普通酒も旨い。
電車で行けば試飲もできるので是非訪れて欲しい。
こちらのツヨシさんのお話をうかがうと、
中善酒造も、
年末年始平常営業だ。
なぜか、そういうお店と波長が合うのだ。
酒といえば、
ここに親友を紹介したい。
この男は「山岡の海老蔵」という不名誉なあだ名を持っている。
伝説的な酒癖の悪さは多大な語り草を呼び、
油断すると今でもその神話を積み重ねている。
同じく親友の
長谷川家にとっても、
その神話の数々は目を覆いたくなるようなことが多々あり、
長女のマホは頭を抱えている。
妹のアミは顔を背けたくなるらしい。
母親のトシコさんのこの表情を見れば、
何をやったかが、一目瞭然だが、
仲間には、
伊藤リオンがいないので、
ボッコボッコにされたことは無い。
しかし彼の偉いところは、
懲りるという事を知っている事だ。
年末の忘年会にも、
これをもって現れた。
皆が酒を飲む中、場を乱さず酔わずに楽しむ姿を見て、
クオリティの向上を強く感じた。
さて、大晦日の岐阜新聞をご覧いただきたい。
恒例の元旦営業は平成2年から始まり、
西暦企画もこれで16回目となる。
目先の事に振り回された1年だったが、
こうして何とか無事に一年間を締めくくる事ができ
改めて皆様に心から御礼申し上げます。
来年も、より良い年でありますように、
変わらぬ努力を続けてまいりますので
今後とも
よろしくお願い申し上げます。
を改めてよく考えたい。
誤解の無いように、
予め言っておきたい。
決してFHIでSTIブランドのカタログモデルを作るなと言っている訳では無い!
元々、久世さんが1988年に作ったSTIと言う会社は、
4つの目的を持っていたが、
その4番目の目的が「STIチューニングカーの販売」だった。
翌年、FHIからプロドライブにレガシィを供給する事が決まり、
STIもイケイケの時代に突入する。
すると、その夢は直後にかなえられ、
レガシィRS typeRAが誕生した。
ベースとなったのは直前にモータースポーツベースとして
装備の簡素化とサスペンションチューニングを受けたtypeRだ。
ちなみに当社の保存車両はこのtypeRの脚にセッティングしている。
伝統の「RA」という称号もいとも簡単に捨て去り、
R205が誕生して、
非常に不満を持ったのは既にご存知の事と思う。
この初代RAはSTIで開発されたものではなく、
当時の富士重工商品企画本部が担当し、
研究実験第二主査グループによって煮詰められた。
しかし、STIの崇高な目的を当初から「余す事無く」注ぎ込み、
キモになるエンジンを、
STIのハンドクラフトによって供給するという実績を残した。
当時はまだ、コンプリートカーと言う概念は無く、
チューニングカーと言う成り立ちだったが、
Sシリーズに繋がるまさに「真髄」を醸し出していた。
月産20台と言う希少車にもかかわらず、
「限定」としなかったため、
ビジネス上は大きな成果を残せなかったが、
さすがに久世さんの時代ならではの、しっかりした「作品」だった。
FHIとSTIは「持ちつ持たれつ」の関係である。
したがって、FHIの苦しい時には、
STIがコンプリートカーで救った。
初のインプレッサSTIバージョンはそういうクルマだった。
ECUとマフラーとリヤスポイラーだけで、
販売不振だったGC8をてこ入れすると、
そこそこ成功し、
「限定」効果が出て、あっという間に売り切れた。
そして次ぎなる2代目「RA」の登場に結びついた。
こいつは凄かった。
本気でやるとはこういう事で、
スバル研究所にあった「EM」を無理やり持ち出し搭載した。
その上、エンジンにも手を加え、ステアリングギヤ比までクイックにする。
ルーフにも穴を空けた。
滅茶苦茶売れた。
しかし、当時の川合社長の一言で
その後の様相が変化していく。
「お客様を待たすようなものは造るな!」
そのため、
ver.1がSTIのハンドクラフトであったのに対して、
それ以降はメーカーのライン生産になる。
クオリティも高く納期も縮まり、良いことだらけだった。
この時、STIブランドがFHIのカタログモデルに昇華した。
この瞬間を振り返ると、今の状況も良く分析できる。
その時に555ブルーを限定色として、
価値観を高める事にも成功した。
しかし、他に問題があった。
そういうポリシーを左右する、生産上の変更を一切顧客には伝えず、
あたかもワークス仕様のように限定車の価値を維持したまま売り続けたのだ。
そしてWRC三連覇もあって、
拡大解釈は加速していく。
1000台限定で555ブルーの「STIモドキ」を発売した時、
あろうことか、
その勢いに任せ1000台の枠を超えて生産が続いた。
当時のキーパーソンY氏に電話で猛烈に抗議すると、
「代田専務(当時)、我々としては、一割ぐらいは許されると思ってるんですが」
と答えが返った。
今では絶対無い事であるが、そのような企業風土があったのは事実だ。
コーポレートカラーとして、
毎年何十億も費やして育てた、
「文化」といえる
色も含めたブランドに対して、
天に唾するような行為だった。
その流れが蘇るようで、
嫌な予感がしている。
しかしその後、今度はSTIが大失敗をやらかした。
エンジンは素晴らしいが、
コンセプトがでたらめの
S201をリリースしてしまった。
このことにより、
STIに頻繁に口出しする口実を、
FHIに与えてしまったのかもしれない。
今でも人気のあるGC8ではあるが、
サーキットでの戦闘力の低さや、
次の時代に向かって、
低すぎる安全性能を大幅に高める必要があり、
GDBが誕生した。
だがデビュー当時は、
重量増加やそのファニーフェイスが、
問題視され
評価が低迷。
そんな中、
本気のクルマが遂に登場する。
それがS202で、インプレッサ史上最強と常々引き合いに出すクルマだ。
この後、しばらくの間、
STIはプレミアムスポーツの道を歩き始める。
よちよち歩きで、
手探りで一歩一歩実績を積み重ねた会社が、
遂に世界に、胸を張れるクルマ造りを始めた。
Sシリーズはこれからもそういうクルマであり続けるだろう。
しかし、2年以上も沈黙したままだ。
どうぞご遠慮無く。
STIブランドのカタログモデルをFHIからリリースすれば良い。
それは、限定車ではなく
川合イズムから端を発した
「お客様を待たせない、且つバリューなクルマ」だ。
かたや、STIがコンプリートとしてリリースするならば、
中途半端なバリューモデルではなく、
もっと本気でFHIに入り込んで、
自分達のためにベースモデルを特別に要求し、
たとえ顧客を待たせても、
じっくり造りこんだ車をデリバリーするべきだ。
ここまで伝えれば、
お解かりいただけただろう。
STIブランドや、
3度変遷したものの、
戦うブルーは、
FHIの有する文化財のようなものだ。
大切に残し、更に育てて欲しい。
その部分を、良く理解したうえで、
もう一度気になる人は読んで欲しい・・・・・。
じっくり試してみた。
一年を締めくくるにふさわしいクルマかどうか、
見直して見たいと思い、
真冬を迎えた開田高原にフォレスターtSを走らせた。
そして翌日の大晦日、
更に高速道路を「攻めた」
そして、自分なりに
このクルマを見破ったと思った。
その理由を、是非じっくり読んで、
ご判断いただきたい。
三岳村を過ぎると雰囲気が変わり始め、
名物の氷柱群のところまで来ると、そろそろ開田だな、と思わせる環境になる。
近年、あまり見事な氷柱を見せなくなってきたが、
さすがに寒さも厳しくなり、
地下水のにじみ出る崖に現れる「つらら」のお化けは、
今年も姿を現した。
フォレスターtSは、あまりハイグリップなタイヤを装着せず、
このクルマの基本ポリシーを大切にしている。
そこは非常に好感の持てるところで、
あえて高い出費をせずとも、
厳冬期の開田高原を安全に走ることが出来れば、
全くありがたい。
そのあたりを中心に走り納めで確かめてみたいと思った。
ディメンション上の最も大きな違いは、
車高の設定で、
新型になって以前より高められた悪路走破性は、
後戻りしている。
これはクルマの性格上、止むを得ないところで、
標準のS-エディションの全高が1.675ミリで最低地上高225ミリのところを、
tSは1.660ミリと15ミリ車高を下げ、その影響で最低地上高は25ミリ下がった。
これはサスペンションを煮詰める中で、最も気を使った妥協点だとうかがえる。
更に下げれば、もっと走行安定性は増すだろうが、本来の目的を見失う事になる。
また、コンプリートの証として、
必ず装着されるフロントスポイラーは、
ただでさえ、路面と干渉し易いので、この設定は良いと思う。
これは、アウトバックの最低地上高と全く同一で、
後に述べるが、他にも近似性がたくさん見つかった。
さて、開田に到着したので、
当然、蕎麦で先ずエネルギーを充填する。
ここの蕎麦は非常に舌触りも香りも良く、
フワッとした食感が見事に蕎麦好きの本性を揮い立たせる。
2枚のうち半分は何もつけずに食べたくなるほどの味の良さだ。
「あるじ」の森田さんは、年末年始も休まず店を開き続ける。
スバリストが喜ぶ蕎麦として、推薦できるし、
蕎麦の苦手な人にも配慮されたメニューを用意しているから、
安心して
中西屋を訪問して欲しい。
蕎麦で空腹を満たした後、やまゆり荘へ向かう。
途中にある、
九蔵峠を越え西野地区に入ると、
cafe KAZEがある。
先日は定休日にもかかわらず、
忘年会で大騒ぎして、非常に楽しい思いをさせていただいたので、
年末の挨拶を兼ね、美味しいココアを戴きに立ち寄る。
本田建設の本田社長を始め、写真家の二宮さん達と、
大いに飲み、唄い、楽しく語らいだ。
今年は二宮さんにとって、
思い出に残る年であり、
以前も触れたが、今年は「家庭画報」の誌面を、
開田の情景で飾るという素晴らしい仕事をされた。
コナラの樹が元気な頃の「夏の情景」を心に刻み、
冬の世界で一人ひっそり佇む「大きな樹」にフォレスターと挨拶に行った。
しかし、
こういう情景に、
フォレスターは抜群に似合う!
そして、WRブルーにして本当に良かった!!!
パールホワイトも良いが、
ここでは地味すぎる(笑)
新雪で轍のできた小道を登る。
標準装着のジオランダーは無理なことさえしなければ、
充分スタッドレスとして効果がある。
このタイヤの表情からすると、
ちょっと怖い気もするが、
抑えて走る理性があれば大丈夫だ、ただし高性能なスタッドレスタイヤを付けた車両には、
ちゃんと敬意を払い、道を譲るマナーを持たねばならない。
特に下りは充分注意する必要がある。
この道を走っていて気がついたのだが、
先にも述べたが、
このクルマは、アウトバック3.6Rの持つ味と、
良く似た所がある。
特にFLAT6から湧き出す気持ちの良いエンジン特性に類似点が多い。
充分な低速トルクがあり
急な変速を伴わないスムーズな走りは、
こうした道路でドライバーに無用なストレスを溜めさせない、
絶妙な味のエンジンに仕上がっている。
WRXのA-Lineに搭載されたエンジンと基本的に同じ、
等長等爆システムを持たない2.5リッターのBOXERターボは、
フォレスター用に最高出力を221kWから193Kwと大幅にディチューンされ、
最大トルクは350N・mから347N・mに微減している。
最大トルクの発生領域が、WRXの2800回転から6000回転に対して、
2800回転から4800回転とその幅を狭めたが、
まさしくピンポイント
に絞ったチューニングの極みだろう。
このチューニングを
特に思いを込めて
「士別ブランド」と名付けたい。
丁寧に手を掛けて熟成された様子が、
このエンジンの芳醇な味わいから
垣間見えるのだが、
実際のところ、
このエンジンを担当された技術者とは、
全く面識が無い。
なので
士別ブランドとあえて名付けた!
その認識に間違いがあるなら、
ぜひともご指導いただきたいと思う。
それほど魅力の溢れるターボエンジンだ。
インプレッサとは、
全く性格の違う側面を、
このようなシチュエーションで見事に現す。
3000回転前後での、
トルクの出方が、いかにもジューシィだ!
だから
あえて
このエンジンは
水平対向6気筒
に近い味を持つと表現した。
今年の2月に、アウトバックの3.6Rを試したとき
その感想はお蔵入りになっていたが、
フォレスターのtSに乗って見て、
あの時の感覚が蘇った。
その感覚とは、
アウトバック3.6Rは
なんと「健康になれるクルマだろう!」と嬉しくなった事。
ドライバーに感動を与える程、
ストレスレスな走りがその理由だった。
ちなみにアウトバック3.6Rのエンジンスペックは、
最高出力が191Kwで、最大トルクは335N・mである。
エンジンの性能スペック上も極めて近い。
6気筒とエンジンの性能曲線を比較してみたわけではないが、
インプレッサA-Lineのエンジン性能曲線と、
フォレスターtSのベースになった、
S-EDITIONの性能曲線を比較すると、
その違いは一目瞭然で、
健康に良い
と表現した理由の裏付けになると思う。
これは、磨く場所を選んで、
相当念入に作り込まないとできない。
それが士別ブランドと名付けた理由だ。
いーねぇーと
独り言を言いたくなる、素晴らしいターボエンジンを
FHIはリリースしてくれた。
STIによる、
走りのチューニングも見事だが、
むしろ、STIのお株を奪ってしまう、
この絶妙なエンジンチューンを見せ付けられると、
FHI本体の、
途方も無い奥深さが垣間見える。
STIがこの頃ビビッて、
Sシリーズをリリースできない理由は、
彼らの本音を代弁すると、
ここにあるのかもしれない。
ここに微妙な問題がある。
別にSTIのブランドを被せなくとも、
それ相応の性能を、
FHIだけの力で簡単に出せる。
他のメーカーは、
こうはいかない。
だから、
STIが本気にならないと、
やはりこれからはもっと厳しくなるし、
FHIは彼らに、そのような自由な環境を
与えるべきだろう。
開田高原を後にして、
最後の訪問先、中善酒造に向かう。
いい佇まいのこの酒蔵は、
最も愛すべき酒蔵のひとつだ。
家族できちんとした酒造りを守り続けているところが素晴らしい。
中乗りさんの新酒純米無濾過生原酒は、
720ミリリットルが残りわずかに在庫があるだけだ。
それほど今年の酒は好評だったが、
ここの凄いところは、普通酒も旨い。
電車で行けば試飲もできるので是非訪れて欲しい。
こちらのツヨシさんのお話をうかがうと、
中善酒造も、
年末年始平常営業だ。
なぜか、そういうお店と波長が合うのだ。
酒といえば、
ここに親友を紹介したい。
この男は「山岡の海老蔵」という不名誉なあだ名を持っている。
伝説的な酒癖の悪さは多大な語り草を呼び、
油断すると今でもその神話を積み重ねている。
同じく親友の
長谷川家にとっても、
その神話の数々は目を覆いたくなるようなことが多々あり、
長女のマホは頭を抱えている。
妹のアミは顔を背けたくなるらしい。
母親のトシコさんのこの表情を見れば、
何をやったかが、一目瞭然だが、
仲間には、
伊藤リオンがいないので、
ボッコボッコにされたことは無い。
しかし彼の偉いところは、
懲りるという事を知っている事だ。
年末の忘年会にも、
これをもって現れた。
皆が酒を飲む中、場を乱さず酔わずに楽しむ姿を見て、
クオリティの向上を強く感じた。
さて、大晦日の岐阜新聞をご覧いただきたい。
恒例の元旦営業は平成2年から始まり、
西暦企画もこれで16回目となる。
目先の事に振り回された1年だったが、
こうして何とか無事に一年間を締めくくる事ができ
改めて皆様に心から御礼申し上げます。
来年も、より良い年でありますように、
変わらぬ努力を続けてまいりますので
今後とも
よろしくお願い申し上げます。
Commented
by
まほ
at 2010-12-31 13:56
x
頭を抱えてるまほですです( ´∀`)笑笑
0
Commented
by
b-faction at 2010-12-31 14:03
まほちゃん、良いお正月を。初売り待ってるからね!
締めの開田と中乗りさん、いいですね♪
今年はタイミング悪く1,000円高速がないので、締めのドライブができませんでした。
来年はB&Bを堪能すべくドライブ三昧。(笑
今年もお世話になりました。来年もよろしくお願い致します。
中津スバル、従業員の皆様にとって、ご多幸ある事をお祈り申し上げます。
今年はタイミング悪く1,000円高速がないので、締めのドライブができませんでした。
来年はB&Bを堪能すべくドライブ三昧。(笑
今年もお世話になりました。来年もよろしくお願い致します。
中津スバル、従業員の皆様にとって、ご多幸ある事をお祈り申し上げます。
Commented
by
b-faction
at 2010-12-31 20:05
x
Willy jrさん、御世話になりました。来年もお互いに健康に心掛けましょう。今日は泳ぎ納めして来ました。記録は満足いくものでした。来年もよろしくお願いします。良いお年しをお迎えください。
Commented
by
日下部
at 2011-01-02 19:06
x
改めまして、あけましておめでとうございます。
社長さんの思いを知ることができ、考え深いものがありました。中津スバルさんはみなさんでブランド大切にしようとされているのに、この現状は寂しいですね。STIは憧れ、夢をみさせてくれるような車であって欲しいです。高くて買えないけど、カッコいい車を。手に届かないものが、容易く手に入っていまったときは意外にがっかりしてしまうと思います。
そんな迷走する世の中だからこそ、中津スバルさんにくるとほっとします。今年もよろしくお願いします。
社長さんの思いを知ることができ、考え深いものがありました。中津スバルさんはみなさんでブランド大切にしようとされているのに、この現状は寂しいですね。STIは憧れ、夢をみさせてくれるような車であって欲しいです。高くて買えないけど、カッコいい車を。手に届かないものが、容易く手に入っていまったときは意外にがっかりしてしまうと思います。
そんな迷走する世の中だからこそ、中津スバルさんにくるとほっとします。今年もよろしくお願いします。
Commented
by
b-faction at 2011-01-03 09:31
Commented
by
akira
at 2011-01-03 20:49
x
昨日はオイル交換を飛び込みで作業して頂きありがとうございました。社長さんに施設内を案内していただけたは感激でした。 またドライブがてらに寄らせてください。
Commented
by
しまだ
at 2011-01-03 22:12
x
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。
せめてもう1日休みがあれば伺えたのに、と思いつつわずかな5日間の休みを甘っちょろい考えでなごり惜しんでいます。
改訂版の前置き、訪問できなかった方々へ語りたかった社長からのメッセージでもあるのではと感じております。
現行型はスペCはあれどもRA-R以降RAの文字が付いた超スパルタンモデル(例:ルーフベンチレーター付)がないのは寂しい気がします。ただ、それだけスバルの各ベース車が高性能ということで、メーカーでも充分に出来るが(リミテッドのように)、あえてSTIに仕事をあげないと(残しておかないと)いう風に見えます。WRCレジェンド:FOREVERBLUEのDVDを見ながら久世さんの熱い思いを受けて戦ってきた19年、アレン、バタネン、コリン、サインツ、バーンズ、カンクネン、トミ、ぺターらドライバーと共に歩んできた魂や情熱がしぼんで感じる今、プレミアムなモデル、スパルタンなモデルどちらにしても尖ったこれぞSTI、というものを期待します。待ってでも欲しい!が本当では?
せめてもう1日休みがあれば伺えたのに、と思いつつわずかな5日間の休みを甘っちょろい考えでなごり惜しんでいます。
改訂版の前置き、訪問できなかった方々へ語りたかった社長からのメッセージでもあるのではと感じております。
現行型はスペCはあれどもRA-R以降RAの文字が付いた超スパルタンモデル(例:ルーフベンチレーター付)がないのは寂しい気がします。ただ、それだけスバルの各ベース車が高性能ということで、メーカーでも充分に出来るが(リミテッドのように)、あえてSTIに仕事をあげないと(残しておかないと)いう風に見えます。WRCレジェンド:FOREVERBLUEのDVDを見ながら久世さんの熱い思いを受けて戦ってきた19年、アレン、バタネン、コリン、サインツ、バーンズ、カンクネン、トミ、ぺターらドライバーと共に歩んできた魂や情熱がしぼんで感じる今、プレミアムなモデル、スパルタンなモデルどちらにしても尖ったこれぞSTI、というものを期待します。待ってでも欲しい!が本当では?
Commented
by
b-faction at 2011-01-04 10:27
Commented
by
b-faction at 2011-01-04 10:29
しまださん、再三の改訂すみません。毎日忙しくて、ぶつ切りでアップしてます(笑)
気候がよくなったら是非遊びに来て下さい。フォレスターには大満足してます。本当に良いクルマです。
気候がよくなったら是非遊びに来て下さい。フォレスターには大満足してます。本当に良いクルマです。
Commented
by
マツダパンダ
at 2011-01-04 15:50
x
遅ればせながら・・・。
新年あけましておめでとうございます。本年も楽しく読ませて下さい。
早速の改訂版とは、大盛況ですね。しかし、社長様の知識の奥深さと分析は、「脳内だけスバル好き」の人間にとってはアドレナリンが出っぱなしです。
商売も売れなければ成立しない。
その大前提の中で、大事に熟成させ文化にまで消化した「何か」をゆっくり練っていく必要がある。
この一見、二律背反と思える原則は、どちらを欠いても企業にとってはいけない原則と感じます。
よく老舗と言われている百貨店や料理屋などは、その両方の目を持っている気がするんです。逆を考えればわかりやすいんですが、すぐに市場を席巻する会社とかマスコミではやされる会社は、金回りが一時的に良いだけで、それだけですよね。
とかつらつら、語たくをならべています。
が、物欲の目標設定としてインプレッサXVのFF MT を買いたいと揺れています。スキーをしたいのですが、スタッドレスとチェーンを持っていたら、FF車で大丈夫ですかね?
XVって、相当バーゲンプライスに見えてますけど、宣伝を見ませんね・・・。
新年あけましておめでとうございます。本年も楽しく読ませて下さい。
早速の改訂版とは、大盛況ですね。しかし、社長様の知識の奥深さと分析は、「脳内だけスバル好き」の人間にとってはアドレナリンが出っぱなしです。
商売も売れなければ成立しない。
その大前提の中で、大事に熟成させ文化にまで消化した「何か」をゆっくり練っていく必要がある。
この一見、二律背反と思える原則は、どちらを欠いても企業にとってはいけない原則と感じます。
よく老舗と言われている百貨店や料理屋などは、その両方の目を持っている気がするんです。逆を考えればわかりやすいんですが、すぐに市場を席巻する会社とかマスコミではやされる会社は、金回りが一時的に良いだけで、それだけですよね。
とかつらつら、語たくをならべています。
が、物欲の目標設定としてインプレッサXVのFF MT を買いたいと揺れています。スキーをしたいのですが、スタッドレスとチェーンを持っていたら、FF車で大丈夫ですかね?
XVって、相当バーゲンプライスに見えてますけど、宣伝を見ませんね・・・。
Commented
by
KF
at 2011-01-07 10:15
x
Commented
by
b-faction at 2011-01-07 20:39
Commented
by
GH3
at 2011-01-09 16:21
x
Commented
by
b-faction at 2011-01-09 22:02
GH3 さん、あけましておめでとうございます。
バネ下重量が減ると、素晴らしく走りが変わるように、
クルマのテッペンの慣性マスが減れば、愉快痛快感動の走りが味わえると思います。
スバル360は当時の航空機技術を生かしてFRP製のルーフを採用しリヤガラスの代わりにポリカーボネイトを使っていました。その後、航空機が「ケブラー」や「炭素繊維」を使った複合素材をどんどん採用するようになったので、いつかはこの日が来るものと楽しみにしていました。
論より証拠で、とにかく早く乗って見たいと思っています。
バネ下重量が減ると、素晴らしく走りが変わるように、
クルマのテッペンの慣性マスが減れば、愉快痛快感動の走りが味わえると思います。
スバル360は当時の航空機技術を生かしてFRP製のルーフを採用しリヤガラスの代わりにポリカーボネイトを使っていました。その後、航空機が「ケブラー」や「炭素繊維」を使った複合素材をどんどん採用するようになったので、いつかはこの日が来るものと楽しみにしていました。
論より証拠で、とにかく早く乗って見たいと思っています。
by b-faction
| 2011-01-04 18:44
|
Comments(15)