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"rolling stone"に関するエントリは569件あります。 音楽musicインタビュー などが関連タグです。 人気エントリには 『スクエアプッシャーの超ベーシスト論 ジャコからメタリカまで影響源も大いに語る | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)』などがあります。
  • スクエアプッシャーの超ベーシスト論 ジャコからメタリカまで影響源も大いに語る | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    スクエアプッシャーことトム・ジェンキンソンのデビュー作『Feed Me Weird Things』がリリース25周年を迎えた。1996年にエイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムスによるレーベル、Rephlexよりリリースされた本作は革新的だった。高速で複雑なドラムンベースのビートに耳を奪われるが、そこに生演奏のエレクトリック・ベースを併せたサウンドは今でも唯一無二だ。 ここでのトム・ジェンキンソン自身のベーシストとしての存在感はすさまじいものがある。単純にテクニックが尋常ではないのだ。それがビートとオーガニックに組み合わされている。スクエアプッシャーの作品を改めて聴き直してみると、ループのビートの上で即興演奏しているレイヤー的な作りではなく、それぞれの楽器が有機的に絡み合っていて、セッション的な作りになっている。恐ろしいことにそれはデビュー作の時点で完成されていた。今から25年

      スクエアプッシャーの超ベーシスト論 ジャコからメタリカまで影響源も大いに語る | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
    • ジンジャー・ルートの人生秘話 日本のカルチャーに救われ、「偽物」ではない自分の音楽を手にするまで | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

      2023年1月、ある冬の日の昼下がり、ジンジャー・ルート(Ginger Root)ことキャメロン・ルーは中央線に乗って高円寺駅へと向かっていた。子どものはしゃぐ声と車内アナウンスの他には何も聞こえない静かな車内には、清冽な日差しが差し込んでいる。彼はiPhoneを取り出し、敬愛してやまない日本の音楽を聴き始めた。電車が駅に止まる。忙しなく乗降する乗客たち。座席に一人座ったままのジンジャー・ルートの頬には透明な涙が伝っていた——。 アメリカ・カリフォルニア州出身のアーティスト、ジンジャー・ルート。中華系アメリカ人の3世である彼は、コロナ禍中に山下達郎、細野晴臣、大貫妙子、竹内まりやを始めとした日本の音楽やアニメ、映画などのポップカルチャーに出会い、心酔。この3年間で日本語も勉強し、今では取材を受けられるまでの流暢さになった。テレビや雑誌などで「昭和レトロを現代に甦らせる外国人」というような切

        ジンジャー・ルートの人生秘話 日本のカルチャーに救われ、「偽物」ではない自分の音楽を手にするまで | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
      • ブライアン・イーノが語る、ポストコロナ社会への提言とこれからの音楽体験 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

        2020年に音楽活動50周年を迎えたブライアン・イーノは、多くの顔を使い分けながら新しい歴史を切り拓いてきた。70年代からポップ音楽にアートの前衛精神を持ち込み、近年最注目されているアンビエント・ミュージック=環境音楽の概念を確立。デヴィッド・ボウイのベルリン三部作に貢献し、プロデューサーとしてトーキング・ヘッズやU2などに携わり、映画/テレビ番組のスコアでも輝かしい功績を残してきたほか、インターネットの普及を牽引したWindows95の起動音や、iPhoneの自動音楽生成アプリ「Bloom」の制作などを通じて、科学やテクノロジーの領域にまで影響をもたらしている。リベラルな現代思想家としても知られるイーノは、パンデミックに見舞われた2020年に何を考え、どのような未来を思い描いているのか? ※この記事は2020年12月25日発売の『Rolling Stone JAPAN vol.13』に掲

          ブライアン・イーノが語る、ポストコロナ社会への提言とこれからの音楽体験 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
        • 「黒人のリズム感」みたいな幻想は百害あって一利なしなのでもう手放したほうがいい | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

          著者のイブラム・X・ケンディはクイーンズ・ジャマイカ地区出身のアフリカ系アメリカ人。現在はボストン大学アンチレイシスト・リサーチ・センター所長だそうです。いちど日本語で読んでしまえば難易度が下がるので原書でもちまちま読みましたよ。 中年ミュージシャンのNY通信。音楽メディアでは「黒いグルーヴ」みたいな表現が長らくクリシェ化してましたが、それってどうなの?というのが今回のお話。オスカー授賞式で浮上した差別疑惑の件も然り。筆者もいろいろ思うところがあるようで……。 コロナ禍2年目のこと、私は1冊の本、『アンチレイシストであるためには』と出会った。いまだに私は英語の本を読むのに日本語の100倍くらい時間がかかるし消耗するので、2020年にベストセラーになっているのは横目で眺めながら、翌21年に邦訳が出て、それでようやく読んだわけだ。 この本には、私がそれまで読んだ差別にまつわる書物とはっきり異な

            「黒人のリズム感」みたいな幻想は百害あって一利なしなのでもう手放したほうがいい | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
          • 歴代最高のメタルアルバム100選 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

            米ローリングストーン誌が2017年に作成した「歴代最高のメタルアルバム100選」。100枚を選出するにあたって、基本となったルールは以下である。 ・60年代後半から70年代前半における先駆者たちなくしてメタルが生まれなかったことは確かだが、彼らの作品の多くはフォークやブルースのカラーが濃く、メタルのフォーマットと一線を画しているため、本ランキングでは選出対象外とした。 ・またAC/DCやガンズ・アンド・ローゼズをはじめとした、テンションという点では共通するものの、サウンド面では必ずしも接点のないバンドも除外。 ・さらに、正真正銘のメタルアルバムという定義と矛盾しないよう、やや邪道なバンドや、音楽性にムラのある作品も登場しない。 これらのルールによりランキングが作成された。なかには本誌が過去にこき下ろしたり無視した作品も含まれているが、これには我々自身への戒めの意味も込められている。この機会

              歴代最高のメタルアルバム100選 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
            • 現代屈指のギターアイコン、マーガレット・グラスピーが語る「生々しさ」の美学 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

              マーガレット・グラスピー(Margaret Glaspy)は現代屈指のギターアイコンである。みずから曲を作り、歌う彼女はシンガーソングライターと一般的に認知されており、もちろんその呼び方も間違いではないのだが、そうして生まれる楽曲のなかで彼女が奏でるギターの比重はあまりも大きく、尋常でないパフォーマンスに誰もが驚くはずだ。 1989年・カリフォルニア州出身の彼女は、2016年に発表したデビュー作『Emotions & Math』で瞬く間に知られるようになった。ウィルコがツアーに誘い、ノラ・ジョーンズがコラボ相手に選び、プライベートでのパートナーでもあるジュリアン・ラージはブルーノートと契約後の3作で彼女をプロデューサーに起用している。そんなマーガレットが昨年発表した最新アルバム『Echo The Diamond』では、ジュリアンを共同プロデューサーに迎え、デイヴ・キング(Dr:ザ・バッド・

                現代屈指のギターアイコン、マーガレット・グラスピーが語る「生々しさ」の美学 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
              • 「超富裕層に課税せよ」ブライアン・イーノ、経済格差と政治腐敗に物申す | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                音楽界のレジェンド、ブライアン・イーノ(Brian Eno)からG20サミットへの提言。「トランプ大統領が再び権力を握った今こそ、より強いリーダーシップが必要だ」。 11月18日・19日、G20(主要20カ国・地域)の各国首脳がブラジルのリオデジャネイロに集まり、第19回目の年次サミットが開催される。国際社会のリーダーたちが議論する議題には、気候変動、社会的包摂、政府改革などが含まれる。この独占インタビュー記事で、ブライアン・イーノ氏(著名なミュージシャン/プロデューサー、ロックの殿堂入りを果たした人物にして、「Patriotic Millionaires」[税制の再構築を推進する富裕層の超党派組織]のメンバーでもある)は、G20が検討すべき最も重要な優先事項のひとつについて、自らの見解を述べている。 * まもなくG20首脳会議が開催されます。主要経済国の首脳が一堂に会するのは今年初めてで

                  「超富裕層に課税せよ」ブライアン・イーノ、経済格差と政治腐敗に物申す | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                • 吉田豪が選ぶ2021年の年間ベストソング | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                  Rolling Stone Japanでは昨年と一昨年と3年前に引き続き、プロインタビュアー・吉田豪氏に2021年のベストソングを挙げてもらった。 毎年、「ギャラ以上に手間がかかりすぎる」とボヤいてる気がするこの企画なんですが、なぜか今回は例年以上に時間がかかって選曲が全然終わらない! 着手してからすでに1週間以上経ってるけど、いい曲を10曲しか選べないってルールがそもそも間違ってるでしょ!……ということで編集サイドに何の連絡も入れないまま、あえてベスト20にしてみました(その結果、手間も倍に)。 1. 花譜×大森靖子「イマジナリーフレンド」 毎年のように大森さん関連楽曲が上位に食い込む、このランキング。2020年もボクがいちばん聴いたのは、大森さんによるバーチャル・シンガー花譜(世界が違うから全然知らなかったけど、現時点でTwitterのフォロワー数は18.4万人!)への提供曲でした。そ

                    吉田豪が選ぶ2021年の年間ベストソング | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                  • 「ボブ・ディランの上を行く」と言われた女性シンガーソングライター、才能と謎に満ちた生涯 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                    1954年、ジーン・ダイッチの家で弾き語りするコニー・コンヴァース(COURTESY OF KIM DEITCH) シンガーソングライターのコニー・コンヴァースの才能と謎に満ちた生涯を、ジャーナリスト兼ミュージシャンのハワード・フィシュマンが新著『To Anyone Who Ever Asks: The Life, Music, and Mystery of Connie Converse』にて検証している。同書より、その一部を抜粋する。 【写真を見る】秘蔵写真で振り返る、1975年のボブ・ディラン 2010年、友人宅のパーティで、とある曲がスピーカーから流れてきた――まったく初めて聴く曲だったが、まるで昔から知っているような感じもあった。女性シンガーが物憂げな声で「孤独と呼ばれる場所」について歌っていた。 誰の曲かピンとこなかった。往年のカーター・ファミリー作品のように素直でメロディアス

                      「ボブ・ディランの上を行く」と言われた女性シンガーソングライター、才能と謎に満ちた生涯 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                    • エイフェックス・ツインがついに帰還 時代を変えたテクノ伝説とデビュー32年目の現在地 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                      エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)の5年ぶりとなる最新作『Blackbox Life Recorder 21f / In a Room7 F760』が7月28日に世界同時リリースされる。エレクトロニック・ミュージック史上最大の鬼才はどこへ向かおうとしているのか? 音楽ライターの小野島大にこれまでの歩みと最新モードを解説してもらった。 エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムスと言えば、90年代以降のエレクトロニック・ミュージックの潮流を決定づけ、テクノというジャンルの確立に多大な貢献を果たした音楽家である。 去る6月21日、5年ぶりの新曲「Blackbox Life Recorder 21f」を発表。同時に同曲を含む4曲入りEP『Blackbox Life Recorder 21f / in a room7 F760』を7月28日に全世界同時発売するという一報が流れた

                        エイフェックス・ツインがついに帰還 時代を変えたテクノ伝説とデビュー32年目の現在地 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                      • 「2023年のジャズ」を総括 様々な文脈が交差するシーンの最前線 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                        左からミシェル・ンデゲオチェロ、カッサ・オーバーオール、セシル・マクロリン・サルヴァント、ジョン・バティステ(Photo by Charlie Gross, Patrick O'Brien-Smith, Karolis Kaminskas, Emman Montalvan) 2023年はジャズにとってどんな一年だったのか? 本誌ウェブで数多くのジャズ周辺ミュージシャンを取材してきた音楽評論家・柳樂光隆が徹底解説。文中で紹介している柳樂の過去記事や、記事末尾の2024年のジャズ注目公演まとめもチェックしつつ、シーンの最前線を体感してほしい。 文中に登場するアーティスト/作品の楽曲をまとめたプレイリスト UKジャズを支えるエコシステム これはジャズに限った話ではないと思いますが、コロナ禍前〜渦中に作られた作品もおおよそ出尽くしたことで、新しいモードが始まった感じがしますよね。トレンドみたいなも

                          「2023年のジャズ」を総括 様々な文脈が交差するシーンの最前線 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                        • ダフト・パンク、解散を発表 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                          トーマ・バンガルテルとギ=マニュエル・ド・オメン=クリストによるフランスの人気デュオ、ダフト・パンクが解散することを発表した。 【画像を見る】ヘルメットを外したダフト・パンクの素顔 ダフト・パンクは本日、2人が監督を務めた2006年の映画『エレクトロマ』から8分間のシークエンス「Epilogue」を公開した。この映像にはトーマ・バンガルテルが爆発したあと、彼らの結成から解散までを示す「1993 – 2021」というタイムスタンプが表示され、ギ=マニュエル・ド・オメン=クリストが砂漠を歩き続ける光景が収められている。 長年の代理人であるキャサリン・フレージャーもローリングストーン誌に認めているが、解散の詳細は明らかにされていない。

                            ダフト・パンク、解散を発表 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                          • バービーと原爆:「#Barbenheimer」が浮き彫りにした「軍事」と「フェミニズム」という難問 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                            Photo by Ian Waldie/Getty Images / CORBIS/Corbis via Getty Images ファッションドールの世界を実写化した、グレタ・ガーウィグ監督による2023年最大の話題作『バービー』が日本でも公開スタート。内容が気になりすぎるあまり、先に公開されたアメリカでの考察記事やネタバレ動画を隅々までチェックしてきた若林恵(黒鳥社)は、もちろん本作を公開初日の朝イチで鑑賞。勢いそのままに本稿を書き上げた。“原爆の父”と言われた科学者の伝記映画『オッペンハイマー』(日本公開未定)が、本国で『バービー』と同時公開されたことから生まれたネットミーム“Barbenheimer(バーベンハイマー)”を巡る考察。先日の騒動が浮き彫りにしたものとは? 「被曝」をめぐる嘘 この8月7日に、78年前の広島、長崎への原爆投下に関する新たな情報が、ジャーナリストや研究者に

                              バービーと原爆:「#Barbenheimer」が浮き彫りにした「軍事」と「フェミニズム」という難問 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                            • 「ジャズの世界は狭すぎるし、アメリカは根本的に間違ってる」シオ・クローカーがそう語る真意とは? | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                              カッサ・オーバーオールと共に「ジャズは死んだ」と連呼する、シオ・クローカー(Theo Croker)の楽曲「JAZZ IS DEAD」は大きなインパクトを与えた。 これまでにデューク・エリントンからマイルス・デイヴィス、近年ではニコラス・ペイトンなど、多くのミュージシャンたちが「ジャズ」という呼称を否定してきた。つい最近もミシェル・ンデゲオチェロが「ジャズ」ではなく「即興的ブラック・アメリカン・ミュージック」のほうがしっくりくるとRolling Stone Japanの取材で答えていたし、トランペット奏者のマーキス・ヒルは「今、できることはこの言葉について学ぶことだ」と語っていた。 「ジャズ」という言葉の是非を問う「JAZZ IS DEAD」は、何十年も前から語られ続けているトピックを、久々に議論の俎上に載せるきっかけになったと言ってもいいだろう。 2019年の『Star People N

                                「ジャズの世界は狭すぎるし、アメリカは根本的に間違ってる」シオ・クローカーがそう語る真意とは? | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                              • フジロック×サマソニ社長対談 運営トップが赤裸々に語る2大フェスの「今」 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                左からスマッシュ社長・佐潟敏博、クリエイティブマン代表・清水直樹(Photo = Mitsuru Nishimura) 本誌の人気企画、フジロック/サマーソニック両運営による対談インタビュー。4回目となる今年は、ついにトップ対談が実現。招聘プロモーターとして切磋琢磨し合う両社の関係性、円安などシビアな問題への取り組み、洋楽フェスの矜持と変化を恐れない姿勢、ブッキングの裏話から今年の見どころまで。スマッシュ社長・佐潟敏博さん、クリエイティブマンプロダクション代表・清水直樹さんに包み隠さず語ってもらった。(※編注:対談は5月10日に実施 取材:小熊俊哉/構成:最込舜一) 共存共栄を図る、両社の関係性 ―初の社長対談ということで、お二方の個人的な繋がりから聞かせてください。 清水:年に1、2回食事するよね。リキッドルームの山根(克巳)さんが間に入って、年末とかにお互いの近況とか来年のことを話し合

                                  フジロック×サマソニ社長対談 運営トップが赤裸々に語る2大フェスの「今」 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                • タイラ『TYLA』徹底解説 越境するアマピアノとアフリカンミュージックの新たな地平 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                  南アフリカ・ヨハネスブルグ出身、昨年発表の「Water」が全世界のチャートを席巻し、2024年の第66回グラミー賞で最優秀アフリカン・ミュージック・パフォーマンス賞を受賞。今夏のサマーソニック出演も決定しているタイラ(Tyla)がデビューアルバム『TYLA』をリリース。南アフリカ発祥のダンスミュージック「アマピアノ」をみずから制作し、その魅力を発信しているプロデューサー/DJ/ライターのaudiot909に本作の革新性を解説してもらった。 まさかここまでとは思わなかった。 2023年のタイラによる大ヒット曲「Water」は、アマピアノ、アフロビーツ、R&B、ヒップホップといったジャンルの垣根を越えた新時代のポップスであった。 しかし、アルバムはその音楽的挑戦をさらに昇華し、多様な要素を融合させたアフリカンミュージックの地平を広げる傑作となった。 本稿ではタイラがデビューアルバムで示した音楽

                                    タイラ『TYLA』徹底解説 越境するアマピアノとアフリカンミュージックの新たな地平 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                  • ミシェル・ンデゲオチェロの創作論 ジャズとSF、黒人奴隷の記憶をつなぐ「自分だけの神話」 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                    ミシェル・ンデゲオチェロ(Meshell Ndegeocello)の『The Ominichord Real Book』は2023年を代表するアルバムになったのと同時に、長いキャリアの中で数多くの傑作を発表してきたミシェルにとっての新たな代表作にもなった。 ジャズの名門ブルーノートからリリースされた同作には数多くのジャズミュージシャンが参加し、素晴らしい演奏を聴かせている。だが、このアルバムの凄さはそれだけではない。ミシェルはここに収められた曲に様々な文脈を込めている。それは曲名や歌詞、サウンドに様々な形で埋め込まれている。宇宙観や死生観を含めて、ミシェルの哲学のようなものが詰まっているとも言えそうなくらい壮大なものだ。 近年、両親を亡くしたことをきっかけにミシェルはアフリカ系アメリカ人としての自身と祖先への思いを強めていた。そんな思考を、彼女は音楽による壮大な物語の制作に向かわせた。そし

                                      ミシェル・ンデゲオチェロの創作論 ジャズとSF、黒人奴隷の記憶をつなぐ「自分だけの神話」 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                    • アメリカのジャズ激動期に日本人女性として奮闘、秋吉敏子はなぜいま再評価されるのか? | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                      日本人でただ一人、ジャズ界最高の栄誉とされる「ジャズマスター賞」を受賞した世界的ジャズピアニスト/作編曲家/ビッグバンドリーダー、秋吉敏子のアルバム12作品の配信が先日スタート。彼女が海外で大きく再評価されている理由とは? ジャズ評論家・柳樂光隆に解説してもらった。 近年、福井良や稲垣次郎、鈴木弘、森山威男などが海外でもその名を知られるようになった。レコードマニアが再発見したり、ストリーミングで発掘されたりしたことで、過去の日本のジャズがちょっとしたブームになっている。日本のフュージョンも人気で、高中正義や菊地ひみこなどが、これまでとは異なる文脈で聴かれているという話をたびたび見かける。シティポップやニューエイジと同様、日本のジャズはレコード市場でずっと人気を集め続けている。 とはいえ、再評価の文脈はレコード経由だけではない。現行世代のアーティストや歴史研究家などからじわじわ再評価されてい

                                        アメリカのジャズ激動期に日本人女性として奮闘、秋吉敏子はなぜいま再評価されるのか? | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                      • スクエアプッシャーの音楽革命を総括 IDM〜ドリルン〜ジャズを横断する鬼才の「集大成」とは? | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                        スクエアプッシャー(Squarepusher)が最新アルバム『Dostrotime』を3月1日(金)に世界同時リリースする。電子音楽/IDMシーンの先鋭に立ち続ける鬼才の歩みと最新モードを、和田信一郎(s.h.i.)に解説してもらった。 スクエアプッシャーの最新アルバム『Dostrotime』はサブスク配信されない。トム・ジェンキンソン自身の言によれば、その理由は以下のようなものである。 ◎時間とお金をかけてレコードを手に入れることで、その内容への関心が増すのではないか。 ◎比例モデルで収入を計算するストリーミングサービスでは、あるアーティストの収入が他のアーティストの収入に影響されるので、リスナーの注目を集めるための気の滅入る競争にさらに邪悪な側面が加わる。 ◎エクスペリメンタルな音楽は、人々に似たような音楽を聴くよう促すストリーミングのフォーマットと相性が悪い。 ◎キャリアを継続するた

                                          スクエアプッシャーの音楽革命を総括 IDM〜ドリルン〜ジャズを横断する鬼才の「集大成」とは? | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                        • ジュリアン・ラージのジャズギタリスト講座 音楽家が歴史を学ぶべき理由とは? | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                          ジュリアン・ラージ(Julian Lage)の演奏からはジャズ・ギターの歴史が聴こえてくる。ブルーグラスやカントリー、フォーク、インディーロックといった音楽ジャンルのみならず、アメリカ音楽史そのものを自由に横断するようなプレイには古さと新しさが同居し、伝統的だからこそ過激で実験的ともいえる。そんな彼の音楽に、コーシャス・クレイを含む世界中のジャズミュージシャンたちも魅了されている。 僕(柳樂光隆)はこれまでジュリアンに何度か取材してきたが、昨年11月の来日時に行なった今回のインタビューでは、彼の本質に近づくべく「アメリカ音楽とギターの繋がりを戦前ジャズから考える」をテーマに話を訊いた。 このあとのQ&Aでは、ジュリアン本人の作品について一切言及していない。それなのに、ありがちなインタビューよりも遥かに、彼のギターがもつ魅力の謎を解き明かすものになったと思う。気づいたらフリージャズの話に着地

                                            ジュリアン・ラージのジャズギタリスト講座 音楽家が歴史を学ぶべき理由とは? | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                          • けろりらが語る、TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の世界 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                            アニメ制作会社「CloverWorks」が、TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の制作を今回担当。そのなかでキャラクターデザイン・総作画監督を務めた、けろりら氏にここではインタビュー。もともと原作のファンで、「(アニメ化したくて)自分から動いて、いろんなプロデューサーに聞いていた」と語るくらい、ピュアな“作品愛”の持ち主でもある。ほぼすべての話数に原画として参加し、本作の作画におけるキーマンに聞いた創作の裏側。 【場面写真を見る】記事中に出てくる「ぼっち・ざ・ろっく!」のシーン ※この記事は現在発売中の「Rolling Stone Japan vol.22」に掲載されたものです。 アニメ化したかった理由 ーアニメ化の話が浮上する前から、この作品でアニメを作りたい!と強く思わせたのはどういったところだったんでしょう? けろりら 誰かがSNSで「ぼっち・ざ・ろっく!」のマンガを紹介していて、それ

                                              けろりらが語る、TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の世界 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                            • エヴァネッセンスが語る『Fallen』20年目の真実、女性がロックに参加するための闘い | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                              今年のサマーソニックで来日し進化し続けるバンドの姿を提示したエヴァネッセンス(Evanescence)が、デビュー・アルバム『Fallen』発売20周年のデラックス盤をリリースした。エイミー・リーのボーカルのみで録られた「Bring Me to Life」のデモバージョンをはじめ、「My Immortal」のストリングスバージョンも収録している。以前より「Bring Me to Life」はレーベルの意向によって男性ボーカルを入れられたことが明らかにされてきたが、当時のシーンにおける女性ミュージシャンの境遇、その中でエイミー・リーが果たしてきた功績は改めて注目されるべきだろう。ニューメタルのリバイバルも起きる中、メンバーチェンジを経ながらもバンドを牽引し続けているエイミー・リーに話を訊いた。 ―今回のデラックス版は『Fallen』リリース20周年を記念しているとのことですが、企画の構想はど

                                                エヴァネッセンスが語る『Fallen』20年目の真実、女性がロックに参加するための闘い | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                              • メイド・イン・ジャパンは誰をエンパワーしたのか? 日本の楽器メーカーがもっと誇るべき話 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                スヌープ・ドッグとドクター・ドレー。1994年、ニューヨークで撮影(Photo by mark peterson/Corbis via Getty Images) 自分たちの困難と、そのなかで感じている苦しみや辛さを音楽として表現するためには、それまでにはない「新しい声」が必要になる。東の果ての島国からやってきた、性能がよくて安価で、西洋の歴史性を背負っていないツールは、理想的な武器だった。もしかしたら、日本のプロダクトは理念的にはずっと「デモクラティック(民主的)」なものだったのかもしれない。テクノロジー・ビジネス・音楽・出版など世界の最前線に触れてきた編集者、若林恵(黒鳥社)による楽器メーカーのもっと語られるべき話。 ※この記事は2020年3月25日発売の『Rolling Stone JAPAN vol.10』の特集企画「いまこそ『楽器』を」に掲載されたものです。 既存のヒエラルキーを

                                                  メイド・イン・ジャパンは誰をエンパワーしたのか? 日本の楽器メーカーがもっと誇るべき話 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                • 「ジャズ」という言葉を葬ろう シオ・クローカーが語るレッテルと黒人差別の歴史 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                  ジャズという言葉は差別用語に等しい。そう聞くと驚く人もいるかもしれないが、これはジャズの歴史においてずっと語られてきたことだ。例えば、ジャズ批評やアメリカ音楽史の名著でもこのように言及されている。 「ある晩、客の中にいた元ボードビリアンがウィスキーに酔ったあげく、Jass it up!と声援を送った。Jassとはシカゴの暗黒街の俗語でわいせつな意味を持っていた」(油井正一『ジャズの歴史物語』アルテスパブリッシング・刊) 「ジャズ(Jazz)は最初、Jassと綴られていた。情熱とか熱意と訳されているけど、真の意味は性的奔放であり、南部の黒人語では性交や女性器のことだった。かなり猥褻な意味があった。(中略)ジャズという言葉には黒人音楽であることの偏見があったし、白人たちは自分たちの家庭には入れたくないという意識がはたらいていた」(ジェームス・M・バーダマ、里中哲彦『はじめてのアメリカ音楽史』ち

                                                    「ジャズ」という言葉を葬ろう シオ・クローカーが語るレッテルと黒人差別の歴史 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                  • フジロックで奇跡を起こした「ワタル」が語る、ザ・キラーズとの共演秘話とこの先の人生 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                    7月26日、21時半開演、フジロックの初日ヘッドライナーであるザ・キラーズのステージ。セットリスト中盤に差し掛かった頃、16歳の少年へ語りかける楽曲「boy」を歌い終えて、フロントマンであるブランドン・フラワーズはフロアにいるザ・キラーズのTシャツを着た青年と目を合わせた。「I like your shirt(君のTシャツいいね)」。そう言葉をかけてから、彼が「For Reasons Unknown」を知っているかどうかを確かめて、「Let him come up」とステージへ呼び込んだ。 ステージに上がった青年はブランドンと熱い握手を交わし、ブランドンからグリーンステージ前にいる何万人ものお客さんに向かって「Wataru from Tokyo!」と紹介された。その青年の正体は、16歳の頃にザ・キラーズに魅了されて日本から海外にまでライブを観にいくほどの大ファンである、現在24歳のWata

                                                      フジロックで奇跡を起こした「ワタル」が語る、ザ・キラーズとの共演秘話とこの先の人生 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                    • 長谷川白紙が語る「身体と声」をめぐる実験、THE FIRST TAKE、ソニックマニアと未来の話 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                      長谷川白紙の『魔法学校』が大きな話題を呼んでいる。フライング・ロータス率いるレーベル、Brainfeederと契約後初のアルバムとなる今作は、前作『エアにに』で挑戦された「声」の実験がさらにもう一歩踏み込んだ形で試されており、結果的に、これまでにないポップさへと昇華されている。 今回はミュージシャンとの共演も多く、ジャズ・ベーシストのサム・ウィルクスが参加した「口の花火」や、KID FRESINOとの共演曲「行つてしまつた」、挾間美帆がホーンアレンジで参加した「恐怖の星」、さらにマスタリング/ミックスエンジニアも数名が参加。初めてオープンになったアーティスト写真、立て続けに公開された「THE FIRST TAKE」の動画など、いま長谷川白紙と作品と聴衆の間には生身の身体が介在しはじめ、新たな緊張感を生んでいるだろう。ソニックマニアへの出演も近づく中、最新の長谷川白紙が捉える世界について、踏

                                                        長谷川白紙が語る「身体と声」をめぐる実験、THE FIRST TAKE、ソニックマニアと未来の話 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                      • 星野源が自宅から語る、「うちで踊ろう」の真意とこれからの過ごし方 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                        「うちで踊ろう」が一大ムーブメントとなっている星野源と、Zoom経由でのインタビューが実現。自宅で過ごす彼はどのような想いでこの曲をアップしたのか。現在の心境とともに、その真意を語ってくれた。 「家でじっとしていたらこんな曲ができました」「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」 さる4月2日、自身のInstagramに「うちで踊ろう」をアップした星野源。彼の呼びかけはネット上で瞬く間に広がり、著名アーティストや芸能人、クリエイター、一般の人々まで現在進行形でコラボの輪を広げ続けている。プロアマ関係なく、音楽以外にもジャンル不問で参加できる自由度の高さもあって、参加者それぞれのカラーが豊かに反映されているのもこのムーブメントの魅力。今では海外でも連鎖反応を巻き起こし、多くの人々を楽しませ、勇気づけながら、無数の“重なり”を生み出している。 ・写真3点を見る 最近

                                                          星野源が自宅から語る、「うちで踊ろう」の真意とこれからの過ごし方 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                        • ナイル・ロジャースのギター講座 稀代のヒットメーカーがストラトキャスターを愛する理由 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                          1977年にシックの一員としてデビュー、特徴的なリズムギターがヒップホップを含むその後のダンスミュージックに絶大な影響を及ぼしたナイル・ロジャース(Nile Rodgers)。ギタリストとしてのみならず、裏方としてもダイアナ・ロスやデヴィッド・ボウイ、デュラン・デュラン、マドンナなどを次々に手がけてヒットを連発した、文字通りのスーパープロデューサーだ。癌の手術で活動が停滞した時期はあったが、病を見事に克服し、ダフト・パンクの「Get Lucky」(2013年)に起用されて以降は新しいファンも獲得。現役で精力的に活動を続けている。 そのナイルのトレードマークと言えば、Hitmakerの愛称で知られるストラトキャスター(以下、ストラトキャスター)。1973年にマイアミで購入したというこのハードテイルブリッジ仕様のモデルを、ナイル自身が協力して再現したシグネチャーモデルが初めて発売されることにな

                                                            ナイル・ロジャースのギター講座 稀代のヒットメーカーがストラトキャスターを愛する理由 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                          • ブライアン・イーノとジャズの関係とは? 鬼才たちと実践した「非歓迎ジャズ」を再検証 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                            ブライアン・イーノ、ホルガー・シューカイ(CAN)、J・ペーター・シュヴァルムが四半世紀前に繰り広げた即興ライブが、発掘音源『Sushi. Roti. Reibekuchen』(スシ、ロティ、ライベクーヘン)としてリリースされた。当時のイーノが実践していた「非歓迎ジャズ」を今こそ再検証すべく、音楽評論家の柴崎祐二に解説してもらった。 1998年8月27日。世代の異なる三人の鬼才=ブライアン・イーノ、ホルガー・シューカイ、J.ピーター・シュワルムがドイツ・ボン市の美術展示館の屋外スペースに集い、一回限りのインプロヴィゼーション・ライブを行った。そのパフォーマンスが行われたイベント「Sushi! Roti! Reibekuchen!」は、イーノによるマルチメディア・インスタレーション「フューチャー・ライト・ラウンジ・プロポーザル」展のオープニング・パーティーとして催されたもので、タイトルの通り

                                                              ブライアン・イーノとジャズの関係とは? 鬼才たちと実践した「非歓迎ジャズ」を再検証 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                            • フィル・スペクターが81歳で死去 「ウォール・オブ・サウンド」を発明したプロデューサー | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                              「ウォール・オブ・サウンド」の生みの親として知られ、1960年代初頭のポピュラー音楽の録音方法に革命を起こしたプロデューサー、フィル・スペクターが80歳で亡くなった。 ●【画像を見る】殺人罪で服役中だったフィル・スペクター、逮捕後の写真と殺害された女優ラナ・クラークソン 彼のスタジオでの功績は画期的なものだったが、2003年に自宅で女優のラナ・クラークソンを射殺した容疑で逮捕。2009年に第2級殺人罪で禁固19年の有罪判決を受けて収監されており、その功績は影を潜めていた。 スペクターの死は、カリフォルニア州矯正リハビリテーション局によって確認された。カリフォルニア州の医療施設に収容されていたフィル・スペクターは、2021年1月16日(土)午後6時35分に、外部の病院で自然死を宣告された。彼の正式な死因は、サンホアキン郡保安官事務所の検死官によって決定される。 フィル・スペクター(本名:ハー

                                                                フィル・スペクターが81歳で死去 「ウォール・オブ・サウンド」を発明したプロデューサー | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                              • 吉田豪が選ぶ2022年の年間ベストソング | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                                Rolling Stone Japanでは昨年と一昨年と3年前と4年前に引き続き、プロインタビュアー・吉田豪氏に2022年のベストソングを挙げてもらった。 半年遅れの2022年ベスト紹介です! 毎年正月ぐらいにアップしていたんですが、今回は単行本の作業とかいろんなものが重なった結果、気がついたらもう7月! なので、もともと年間ベストソング10曲を選ぶ企画だったのを前回から勝手にベスト20へと変更したわけなんですが、今年はせっかくだからベスト25まで掲載! 原稿料は据え置きのまま大増量でお届けします! 【プレイリストを聞く】吉田豪が選ぶ2022年の年間ベストソング 1. 尾藤イサオ「あしたのジョーRAP」 これ、正確には2021年11月22日リリースで22年の作品じゃないからギリギリ対象外なんですが、ボクが今年1月末にJ-WAVEの番組でオンエアするまでほとんど誰も存在に気付いてなかった(も

                                                                  吉田豪が選ぶ2022年の年間ベストソング | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                                • 上原ひろみ×石若駿 ジャズ界のトップランナーが語り合う使命感、歴史的共演の舞台裏 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                                  ジャズドラマー石若駿率いる「The Shun Ishiwaka Septet」が上原ひろみ、アイナ・ジ・エンド、大橋トリオ、田島貴男、PUNPEE、堀込泰行とセッションを行なうイベント『JAZZ NOT ONLY JAZZ』が、6月21日にNHKホールで開催された。その当日に実現した、上原と石若の対談をお届けする。聞き手は当日、オープニングDJを務めたジャズ評論家・柳樂光隆(構成・最込舜一)。イベントの模様は8月に有料配信、9月にWOWOWで出演者による貴重なインタビューなどを加えたスペシャルエディションを放送・配信されるのでお見逃しなく(詳細は記事末尾にて)。 『JAZZ NOT ONLY JAZZ』はただ単に豪華な顔ぶれが揃っただけでなく、歴史的な一夜になった。とりわけインパクトが大きかったのは、上原ひろみと石若駿が初めて人前で一緒に演奏したこと。日本中のジャズファン、音楽リスナーが夢

                                                                    上原ひろみ×石若駿 ジャズ界のトップランナーが語り合う使命感、歴史的共演の舞台裏 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                                  • 80年代のUK音楽シーン最先端を目撃した、日本人フォトジャーナリストの知られざる物語 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                                    ニュー・エイジ・ステッパーズ、エイドリアン・シャーウッドとアリ・アップ(Photo by Kishi Yamamoto) 2021年3月、ジャイルス・ピーターソンとブルーイのプロジェクト「STR4TA」(ストラータ)がアルバム『Aspects』を発表したのをきっかけに、イギリスで70年代末〜80年代初頭に起こったブリットファンクの再評価が進んだ。そのタイミングで僕が行った両者へのインタビューにも多くの反響があった。個人的にも数年前からUK音楽史のリサーチを進めており、その流れでブリットファンクやその周辺の音楽への関心を深めていたので、ジャイルスとブルーイにいろんな疑問をぶつけることができたのは大きな収穫だった。 【画像を見る】日本人フォトジャーナリスト、キシ・ヤマモトが捉えた80年代UKの貴重写真 それらの対話を経て、僕は二人から得た情報も踏まえつつ、UKの音楽について引き続き調べていた。

                                                                      80年代のUK音楽シーン最先端を目撃した、日本人フォトジャーナリストの知られざる物語 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                                    • 追悼・坂本龍一 YMO、映画音楽、ヒップホップへの影響…その軌跡を振り返る | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                                      3月28日に亡くなった坂本龍一の訃報は、海外メディアでも大きく報じられている。米ローリングストーン誌が故人のキャリアを振り返った追悼記事を翻訳した。 日本におけるエレクトロニック・ミュージックの先駆的バンド、イエロー・マジック・オーケストラのキーボーディストであり、映画『ラストエンペラー』『レヴェナント:蘇えりし者』などのオスカー受賞作曲家である坂本龍一が71歳で死去した。 坂本のTwitterは4月2日の夜に彼の死を発表し、彼が3月28日に亡くなったことを伝えた。死因は明らかにされていないが、坂本は過去10年間に2種類のがんと闘い、2021年にステージ4の直腸がんと診断されたことを発表している。 pic.twitter.com/mYLMEN6HrZ — ryuichi sakamoto (@ryuichisakamoto) April 2, 2023 坂本が設立したレコードレーベル、Co

                                                                        追悼・坂本龍一 YMO、映画音楽、ヒップホップへの影響…その軌跡を振り返る | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                                      • キム・ゴードンが語る電子音楽とリズムへの傾倒、『バービー』、カート・コバーン、大統領選 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                                        キム・ゴードン(Kim Gordon)はまだノイズを出し終えていない。挑戦的なソロ2作目『The Collective』を3月8日にリリースし、フジロック出演も決定している元ソニック・ユースのメンバーが、最新アルバムや過去にまつわる話、時事的なトピックなどへの見解を率直に語った。本記事の翻訳は、回顧録『GIRL IN A BAND キム・ゴードン自伝』(DU BOOKS刊・2015年)の訳者・野中モモ。 キム・ゴードンはソニック・ユースでの30年に及ぶ活動で、ロックの可能性を広げるのに貢献した。たとえばその不安を掻き立てる声と地下鉄が響かせる重低音の如きベース演奏から、自身のフェミニズムとアートスクール教育のバックグラウンドをバンドの歌詞と精神に組み込む手法に至るまで。現在、ソニック・ユース解散後2枚目のソロアルバム『The Collective』を引っ提げてのツアーを準備中のゴードンは、

                                                                          キム・ゴードンが語る電子音楽とリズムへの傾倒、『バービー』、カート・コバーン、大統領選 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                                        • DJシャドウ、新たな方向性を模索し続けるヒップホップ・イノベイターの軌跡と現在地 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                                          ベイエリア出身のベテランプロデューサー、DJシャドウ(DJ Shadow)が新たなアルバム『Action Adventure』をリリースした。近年はラン・ザ・ジュエルズやデ・ラ・ソウルなど客演を迎えて作品を作ってきたシャドウだが、今作はゲストを入れず自身のプロダクションのみで聴かせる作品だ。歌声をサンプリングした「You Played Me」を除く全曲がインストで、ヒップホップを軸にしつつエレクトロニカやジュークなどとも隣接するシャドウの越境的なセンスが光るものとなっている。 本人のInstagramによると、この方向性の変化は「パーソナルになり、再び自分自身のために音楽を作る必要があった」「作曲全体を『自分のもの』にしたかった」ことから生まれたという。先行シングル「Ozone Scraper」のリリース時に発表したステートメントでは、「これは私と音楽との関係について。コレクター、キュレー

                                                                            DJシャドウ、新たな方向性を模索し続けるヒップホップ・イノベイターの軌跡と現在地 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                                          • ルイス・コール×長谷川白紙 フジロックで実現した夢のブレインフィーダー対談 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                                            フジロック開催直前の7月25日、長谷川白紙とブレインフィーダー(Brainfeeder:フライング・ロータス率いる、現代ポピュラー音楽を代表する先鋭的レーベル)の契約が発表された。そこで公開された新曲「口の花火」は各方面に衝撃を与え、フジロック2日目(7月29日)深夜のパフォーマンスも、初見の観客まで巻き込んで圧倒的な盛り上がりをみせた。ルイス・コール(Louis Cole)はその直前にWHITE STAGEのトリとして出演。こちらもビッグバンド編成による素晴らしいステージを披露した。 レーベルメイトとなった2人による今回の対談は、同日の夕方、フジロック現地にて行われたもの。お互いの音楽についての印象、「口の花火」にベーシストとして参加したサム・ウィルクス、ジェームス・ブラウンをはじめとした共通の影響源、タイムレスな音楽を作るために必要なことなど、非常に興味深い話を聞くことができた。5月末

                                                                              ルイス・コール×長谷川白紙 フジロックで実現した夢のブレインフィーダー対談 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                                            • 小西康陽が語る65歳の現在地 歌うこと、変わり続けること、驚くほど変わらないこと | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                                              スタジオ録音としては初のヴォーカル・アルバムが話題を集めている小西康陽。旧知の間柄である音楽評論家の高橋健太郎が再びインタビューを行なった(※前回はこちら)。 2020年の『前夜 ピチカート・ワン・イン・パースン』から4年、小西康陽が初めて本人名義のアルバムを発表した。「小西康陽シングズ小西康陽」的な内容という点では4年前のライヴ・アルバムと重なるが、アレンジ、サウンドは攻めた作りだ。3曲目の「衛星中継」(オリジナルは1989年のピチカート・ファイヴ『女王陛下のピチカート・ファイヴ収録』)を初めて聴いた時には面食らった。こんなセルフ・カヴァーもありなのかと。過去40年間、彼の音楽は驚くほど変わらない側面を持つ一方で、音楽家あるいは音楽愛好家としての小西康陽は常に聴き続け、考え続け、変わり続けている。ソロ・デビュー作と言ってもいい今回のアルバムはそれを強く印象づけるものになった。 インタビュ

                                                                                小西康陽が語る65歳の現在地 歌うこと、変わり続けること、驚くほど変わらないこと | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                                              • インコグニートのブルーイが語る、ブリット・ファンクとアシッド・ジャズの真実 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                                                インコグニートのリーダーであるブルーイが、DJのジャイルス・ピーターソンと新プロジェクト「STR4TA」(ストラータ)を結成。彼らがリリースした1stアルバム『Aspects』にはすっかり驚かされてしまった。二人はここでブリット・ファンクを蘇らせているのだ。 【プレイリスト】柳樂光隆がブリット・ファンク周辺から選曲「around BRIT FUNK : 1970-1990’s」 ブリット・ファンクとは70年代末~80年代初頭、ジャズやファンク、ソウル、ディスコなどを取り入れたバンドによるシーンの総称。後年のアシッド・ジャズに引き継がれるだけでなく、ニューロマンティックやニューウェイブ、ファンカラティーナなど、当時のUKシーンに広く影響を与えた。 ブルーイが率いたインコグニートは、1990年にジャイルスの主宰レーベルであるトーキン・ラウドに参画。ジャミロクワイと共にアシッド・ジャズを象徴する

                                                                                  インコグニートのブルーイが語る、ブリット・ファンクとアシッド・ジャズの真実 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
                                                                                • 〈Gacha Pop〉がJ-POPを再定義する? 日本の音楽を海外に発信するための新たな動き | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                                                  今年5月9日、Spotifyに〈Gacha Pop〉という名前のプレイリストが登場した。YOASOBI「アイドル」、imase「NIGHT DANCER」、米津玄師「KICK BACK」、Ado「いばら」など日本国内のみならず、海外でも人気の高い楽曲がずらりと並ぶ。この新たなプレイリストは瞬く間に拡散され、ローンチからわずか1カ月にして、数年間かけて人気プレイリストとなった「Tokyo Super Hits!」「令和ポップス」に続くSpotify J-TrackプレイリストランキングのTOP3に食い込んだ。 誕生までの背景「カリフォルニアロール現象」 Spotify Japanの芦澤紀子氏は、世界的なシティポップブームをけん引した「真夜中のドア」のヒット辺りから始まった、ここ数年の日本の楽曲がグローバルでバイラルヒットしている状況を踏まえ、「日本のポップカルチャーを括る新しいワードを生み出

                                                                                    〈Gacha Pop〉がJ-POPを再定義する? 日本の音楽を海外に発信するための新たな動き | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

                                                                                  新着記事