トゲナナフシを手にする森下泰成君。左側の雌に比べて、右側の雄は体が細く小さい＝岐阜市大宮町の名和昆虫博物館で 本来なら雌ばかりのはずの昆虫「トゲナナフシ」。ところが、愛知県田原市の小学六年森下泰成君（１１）が飼育していたトゲナナフシの産んだ卵からかえったのは雄だった。岐阜市の名和昆虫博物館によると全国的に珍しく、名和哲夫館長（６７）は「見たことがない」と驚く。寄贈を受けた同館は二十二日、展示を始めた。　（都沙羅）

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30日から 高岡市博物館公開　高岡市博物館は二十一日、同市生まれで金沢市で育った世界的化学者・高峰譲吉（たかみねじょうきち）（一八五四〜一九二二年）と両親の戒名が赤字で記された位牌（いはい）が見つかったと明らかにした。没後百年を記念して博物館が三十日から開催する記念展で一般公開される。二十二日は高峰の命日。　（武田寛史） 臨済宗国泰寺（高岡市）が位牌を保管している。位牌は高さ二八・一センチ、幅一一・五センチ、奥行き四・九センチ。表に高峰を指すとみられる「温良院殿譲翁義謙大居士（おんりょういんでんじょうおうぎけんだいこじ）」と、父精一、母幸子の戒名が並ぶ。裏面に没年月日が記載されている。

来年の大河ドラマ「どうする家康」放送を前に、日本酒「出世城」で知られる浜松市中区天神町の浜松酒造に市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」の特大パネルが設置された。高さ二・七五メートル、幅一・七五メートルで、写真＜映え＞スポットとして地域を盛り上げる。 パネルの大きさは、着ぐるみの家康くんの等身大。金属製のパネルは地面に埋め込まれ、遠州のからっ風にも負けない丈夫な作りという。新型コロナウイルス禍で酒業界の業績が下がるなか、明るい話題をと、パネルを作った。 定番商品「出世城」は、全国新酒鑑評会で二年連続金賞を受賞。家康ゆかりの浜松城にちなんだ日本酒とともに浜松を盛り上げる。宮林一夫顧問は「酒好きだけでなく子どもたちにも、家康くんと写真を撮って楽しんでもらいたい」と話す。　（大岡彩也花）

タイルの名称が統一されて今年で百周年を迎えたのに合わせて、多治見市美濃焼タイル振興協議会は、地元産のタイルを装飾したピアノを制作した。二十一日、ＪＲ多治見駅前の虎渓用水広場でお披露目式があり、関係者や市民らが完成を祝った。 式典では、タイルピアノを手掛けた神奈川県鎌倉市のモザイクタイルアーティスト中村ジュンコさんが「多くの人にタイルや多治見市について知ってもらい、愛してもらうツールになればうれしい」とあいさつ。協議会の糠野（ぬかの）嘉則さんは「タイルをこれまで以上にさまざまな場面で使っていただきたい」と話した。

国定公園にある私有地は観光地として守るべきか、それとも自由に開発できるのか−。岐阜県垂井町の山中を舞台に議論が沸き起こっている。観光客に人気の「不破（ふわ）の滝」に５月、民間業者が水車型の発電装置を設置した。滝がある山は私有地。自然公園法に基づき県に事前申請し、「景観上の問題はない」と判断された。だが、地元や交流サイト（ＳＮＳ）では「自然の姿が台無し」と声が上がる。　（柳田瑞季） 県南西部の代表的な史跡や渓谷などを指定した「揖斐関ケ原養老国定公園」に、不破の滝はある。町北部の山中で、落差は十五メートル。滝の前の説明看板には、同じ国定公園に含まれる「養老の滝」（同県養老町）を「女滝」と呼ぶのに対し、水の勢いが勝るなどとして「男滝」と呼ばれることが紹介されている。 滝の真下に五月上旬、水車の付いた発電装置が据え付けられた。高さ約三メートル、幅約十一メートルの鉄製で、流れ落ちる水の勢いを受けて水

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