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文化財の「保存環境」という言葉は、1960年代には大気汚染などを中心とするものでしたが、近年では、温... 文化財の「保存環境」という言葉は、1960年代には大気汚染などを中心とするものでしたが、近年では、温湿度や光、空気汚染、生物被害や地震、火災、人的被害など広い意味で使われるようになってきています。資料はさまざまな要因で劣化します。以前は劣化資料を一点ずつ修理・修復することに重点を置いていましたが、昨今では保存環境を整えることで、劣化を食い止めたり、劣化速度を遅くするようにするという考え方が普及しています。 このような前提で著されたものが『文化財保存環境学』(三浦定俊ほか著、朝倉書店、2004年)です。 http://www.asakura.co.jp/books/isbn/978-4-254-10192-8/ 1995年、東京芸術大学大学院美術研究科に東京国立文化財研究所(当時)との連携による「文化財保存学専攻システム保存学」を設置、「保存環境学講座」が開かれ、この講座の内容を元に出版され
2011/12/05 リンク