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一大スペクタクル『玉藻前曦袂』はずいぶん人気があるらしく、私が観劇した日も文楽劇場は大入り満員に... 一大スペクタクル『玉藻前曦袂』はずいぶん人気があるらしく、私が観劇した日も文楽劇場は大入り満員に近く、とりわけ最後の段で、妖怪である金毛九尾の狐が石と化した後に「七変化」(八変化?)するところでは、やんやの大喝采でした。妖狐をあんまさんや女郎などさまざまな人物や雷神にへんげさせる人形遣いのスピーディな技芸を次から次へと見ることができるのですから、当然といえば当然なのでしょう。 ギリシア神話に出てくる蛇の髪をしたメドゥーサは人を睨みつけて石に変えてしまいましたが、一方、この妖狐は撃退されて「殺生石」に変えられてしまった後に、どうやら夜な夜な再びへんげして、私の想像では、またぞろ巷に生き延びるらしいのです。この劇自体も「化粧殺生石」の段、妖狐の舞いのまま幕を閉じます。 おまけに前の段では、最後に陰陽師安倍泰成(安倍晴明とたぶん同一人物なのでしょう)と対決した悪人中の悪人である薄雲皇子(うすぐも
2015/11/21 リンク