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リオデジャネイロのオリンピック、パラリンピックで浮上したロシアのドーピング問題。世界反ドーピング... リオデジャネイロのオリンピック、パラリンピックで浮上したロシアのドーピング問題。世界反ドーピング機関(WADA)の調査で「組織的」と認定された隠蔽(いんぺい)の歴史は、旧ソ連の時代にさかのぼる。ロシアの研究者らの証言や非公開の資料からたどった。 「我々(ロシア)にはドーピング技術がある。私が開発した。同時に、隠蔽する技術も必要なのに、我々は持っていない」 ロシア国立体育・スポーツ・青年・観光大学のセルゲイ・サルサニヤ教授(79)が断言した。 1960年代末、筋肉増強作用のある「アナボリック・ステロイド」(AS)によるドーピング手法を秘密裏に開発し、旧ソ連・ロシアのトップ選手育成に関わったスポーツ科学者だ。このほど、モスクワ市内の自宅で取材に応じた。 旧ソ連では、種目ごとの代表選手がスポーツ省直轄のトレーニングセンターに集められ、科学者がトレーニング方法から食事、薬の投与まで指導してきた。こ
2016/09/22 リンク