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20年に1回くらいの周期で再評価の機運が高まるが、いまひとつ盛り上がらないままに終わってしまう兼常清... 20年に1回くらいの周期で再評価の機運が高まるが、いまひとつ盛り上がらないままに終わってしまう兼常清佐という人物がいる。彼は1930年代に「名人が弾いても、私が万年筆で叩いても、猫が上を歩いても、同じピアノからは同じ音しか出ない」「名人の恣意的な解釈によってもとの楽曲の良さが損なわれるくらいなら、自動ピアノの技術が進歩して名人が滅亡したほうがいい」と発言して、物議を醸した。彼の問題提起は「お前はお前の音楽を弾け!」(過去の名曲を再現するのに一生を捧げるくらいなら、みずから新しい音楽を創造したほうがいい)という一点に尽きるのだが、レトリックが奇矯すぎたためか、「ピアニスト無用論」として矮小化された。誤解されることが多いが「ピアニスト無用論」は兼常自身ではなく、当時のジャーナリズムの造語である。 しかしいまはどうだろう。デジタル機器やアプリケーションにデータを打ち込んで楽曲を作るのは、ポピュラ
2007/10/06 リンク