音楽と美術を兼ね備えた奥深さ　新座でチェンバロ工房経営・久保田彰さん、魅力を語る：東京新聞デジタル

音楽と美術を兼ね備えた奥深さ　新座でチェンバロ工房経営・久保田彰さん、魅力を語る：東京新聞デジタル

ピアノの原型となった鍵盤楽器「チェンバロ」。Ｊ・Ｓ・バッハの楽曲などでクラシック愛好家によく知ら...概要を表示 ピアノの原型となった鍵盤楽器「チェンバロ」。Ｊ・Ｓ・バッハの楽曲などでクラシック愛好家によく知られた楽器だ。実は埼玉県はその知られざる産地で、県内数カ所の工房で国内産シェアのほとんどを占めているという。国内製造の第一人者で、新座市に「久保田チェンバロ工房」を構える久保田彰さん（６９）に、音楽と美術の価値を兼ね備えた世界の魅力を聞いた。（前田朋子） 「すべてが木でできているので、湿気の多い梅雨の時期は気になります。弦がさびるので海の潮も気にしますし、埼玉は（海のある）千葉や神奈川と比べて製作に向いています」。埼玉の気候はチェンバロ製作に向く、と久保田さんは説明する。実は、県内にはベテラン制作者や久保田さんの弟子が開く工房が複数あり、知られざる「特産地」だ。「楽器の街というと、大手楽器メーカーのある浜松市を思い浮かべる人が多い。でもチェンバロについては埼玉のシェアが圧倒的です」