ナベツネさんと毛沢東の「遺言」　読売新聞と政界を「総覧」した男　大手町の片隅から　乾正人

ナベツネさんと毛沢東の「遺言」　読売新聞と政界を「総覧」した男　大手町の片隅から　乾正人

どうでもいい話ながら、神戸に生まれ育った小生は根っからのアンチ巨人（ジャイアンツ）である。といっ...概要を表示 どうでもいい話ながら、神戸に生まれ育った小生は根っからのアンチ巨人（ジャイアンツ）である。といっても阪神ファンでもない。家で産経新聞をとっていたわけでもないのに、サンケイアトムズ（現ヤクルトスワローズ）のファンだった。なぜファンになったか、理由は定かではない。 入社したのが産経新聞なのも因縁なら、会社の隣が、巨人の親会社である読売新聞本社だから業が深い。 「経営や社論を総覧した」そんなお隣の「巨人」が、この世を去った。「巨人」とは、もちろん渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆である。 彼の死を報じた19日付読売新聞夕刊（東京版）の1面本記には、こう書かれている。 「渡辺氏は11月末まで定期的に出社し、役員会や社論会議に出席して大所高所から本社の経営や社論を総覧していた」 実に味わい深い。私も40年近く記者稼業を続けているが、記事に「総覧」という単語を使ったことがない。総覧から連想す

• 産経新聞
• 社会