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<関東学連選抜が最高順位をマークしたのが第84回大会(2008年)。その監督を務めたのが、まだ箱根駅伝... <関東学連選抜が最高順位をマークしたのが第84回大会(2008年)。その監督を務めたのが、まだ箱根駅伝で一度も指揮を執った経験がなかった青山学院大の原晋監督だった> 「本を読んで泣いたのは久しぶり」 「人生に挫折しそうな時に読み返したい作品」 今春発行された池井戸潤さんの最新長編『俺たちの箱根駅伝』(上下巻・文藝春秋)が順調に版を重ねている。 正月恒例で高視聴率を誇る箱根駅伝。往路と復路、全10区にわたった選手がたすきをつなぐのは20大学。前年大会10位までのシード校と、予選会で勝ち上がった10校だが、実はもう1チーム出場することができる。 箱根に出られなかった “落選” 大学から選手が寄せ集められる「選抜チーム」だ。 本書では、夢の舞台に臨む「連合チーム」の選手に加え、各校の監督、テレビマンたちの苦悩と奮闘も描いている。胸アツのストーリーを一気読みして、筆者が思い出したのは実際の箱根駅伝