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広瀬和生氏は1960年生まれ、東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。30年来の落語ファンで、年間350... 広瀬和生氏は1960年生まれ、東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。30年来の落語ファンで、年間350回以上の落語会、1500席以上の高座に接する。その広瀬氏が「感動」を味わいたい人に勧めるのが、立川談春である。 * * * 古典落語の大ネタの数々で大観衆を魅了する「平成の名人」候補、立川談春。彼は現代の落語人気を象徴する落語家だ。 21世紀に入り、それまで落語というジャンルに興味を持っていなかった新たなファン層が、大量に落語の世界に流入してきた。いわゆる落語ブームとは「落語という未知のエンターテインメントの発見」であった。 新世代の落語ファン層の中核を成していたのが、エンターテインメントに対して貪欲な20~40歳代の「妙齢の女性たち」である。彼女らは、演劇を楽しむのと同じ感覚で、落語のライヴに足を運んだ。 そこで彼女らが発見したのは、「落語が与える感動」だった。 女性に限らず、
2011/03/11 リンク