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皆川 誠 本記事は、2009年10月2日公開のものを再掲載しています。 はじめに 今回のテーマは「初級者に... 皆川 誠 本記事は、2009年10月2日公開のものを再掲載しています。 はじめに 今回のテーマは「初級者にありがちな間違い」ということで、ここまでとは少し趣向を変えて、オブジェクト指向とUMLを習得しつつある人がしばらくの期間描きがちになる間違った例をいくつか紹介していきたいと思います。 その1:汎化関係に多重度 まずは、汎化(継承)の概念をいまひとつ理解しきれていない人が描くクラス図にたまに出てくる間違った例です(図1)。 この図はある図書館の貸出/返却処理や蔵書管理を行うシステムの分析モデルの一部と考えてください。UMLのクラス図を見慣れている人は、これを見てすぐに表記法上の間違いを指摘することができるでしょう。そう、汎化関係の両端に多重度が表記されているのがすごく変ですよね。このように描かれたクラス図を他の人から受け取ったとしたら、これらの多重度をどう解釈すれば良いのか悩んでしまいま