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香港の証券監督当局は先月、米ナスダックに上場している企業を巡る調査の一環として、10余りの金融企業... 香港の証券監督当局は先月、米ナスダックに上場している企業を巡る調査の一環として、10余りの金融企業および個人のオフィスを捜索した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。 非公開情報だとして関係者が匿名で語ったところでは、香港証券先物委員会(SFC)は香港の証券会社や米国の引受会社の担当者、ナスダック上場の香港企業を支援する投資家の調査を行っている。意図的に株価をつり上げて売り抜ける「パンプ・アンド・ダンプ」と呼ばれる市場操作が調査の中心だという。 ナスダックは香港に本拠を置く企業に懸念を示しており、新規株式公開(IPO)前の投資家の身元や企業との関係、株式割り当てについて問い合わせていると、ブルームバーグ・ニュースが先に報じていた。 今回の調査はSFCが独自に着手したものか、それとも米国発の動きの一環かどうかは不明だと関係者は語った。調査の全容と現在の状況は分かっていない。