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昭和十二年の七月、北支(ほくし)の蘆溝橋(ろこうきょう)に起った一事件は、その後政府の不拡大方針... 昭和十二年の七月、北支(ほくし)の蘆溝橋(ろこうきょう)に起った一事件は、その後政府の不拡大方針にもかかわらず、目に見えない大きい歴史の力にひきずられて、漸次(ぜんじ)中支に波及して行った。そして、十月に上海(シャンハイ)が陥ち、日本軍が首都南京(ナンキン)に迫るに到(いた)って、漸(ようや)く世界動乱の萌(きざ)しが見えて来た。 丁度その頃、私は「弓と鉄砲」という短文を書いたことがある。切抜(きりぬき)帖を開いてみると、それは十二年十一月の『東京朝日』に書いたものである。 弓と鉄砲との戦争では鉄砲が勝つであろう。ところで現代の火器を丁度鉄砲に対する弓くらいの価値に貶(おと)してしまうような次の時代の兵器が想像出来るであろうか。 火薬は化合しやすい数種の薬品の混合で、その勢力(エネルギー)は分子の結合の際出て来るものである。その進歩が行き詰(づま)って爆薬の出現となったものであるが、爆薬の