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前著『ポスト・ムラカミの日本文学』と同様、日本文学を題材に同時代の日本文化を描写しようとしたもの... 前著『ポスト・ムラカミの日本文学』と同様、日本文学を題材に同時代の日本文化を描写しようとしたもの。前著に引き続き、現在の日本文学(=日本文化)は「アメリカ文化」の影響下にあり、「過去の日本文化」からは断絶している、という視点を継続・発展させた論で、タイトルの「極西」とはアメリカから見た日本の位置である。 しかし、「アメリカ」と「日本」という地勢的な対比以上に、本書で重要なポイントとなるのは、「垂直的視線と水平的移動」「見ることと書くこと」の対比である。著者は、前者に懐疑的で、後者に身を置こうとする。これは「批評家」的立場と「表現者・創作者」的立場の対比とも言え、後者の立場に立つことは、現代日本を共に生きよう/作っていこうという意志の現われのようにも思える。 逆に、批評家的立場(と言うより受動的立場、苦闘することを回避する立場なのかもしれない)は忌避されるわけだが、どうも必要以上に「悪いもの
2005/08/24 リンク