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台湾が大好きな日本人は多い。日本から気軽に出かけられる国の1つであり、グルメや歴史を楽しめる。そん... 台湾が大好きな日本人は多い。日本から気軽に出かけられる国の1つであり、グルメや歴史を楽しめる。そんな人気観光地・台湾が、カカオの産地であることを知る人は少ないだろう。 カカオは言わずと知れた、チョコレートの主原料。アフリカや南米などで育つイメージが強いので「カカオって台湾でも獲れるの?」という声が聞こえてきそうだが、台湾南部の屏東(ピントン)県は、北緯22度を少し超えるくらいの位置にあり、カカオ栽培ができる。4月から6月は収穫の最盛期だ。 それにしても、南米原産で、熱帯の限られた環境下でしか育たないカカオが、なぜ台湾にあるのだろう。どのように台湾に渡ったのか――。歴史を探ると、日本統治時代の台湾と、日本人の姿が浮かび上がってきた。 日本統治時代、森永の創業者が台湾へ 1927(昭和2)年2月10日。大きな志を持って台湾へ渡った1人の日本人がいた。森永製菓の創業者、森永太一郎である。目的はカ
2019/05/24 リンク