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『評論・エッセイ2/年譜 中上健次全集 (15) (中上健次全集)』所収、「物語の系譜 谷崎潤一郎」より(以... 『評論・エッセイ2/年譜 中上健次全集 (15) (中上健次全集)』所収、「物語の系譜 谷崎潤一郎」より(以下、強調はすべて引用者): 要は物語である。この法や制度である。いつか松坂をおとずれて本居宣長記念館でその息子春庭の資料を見て、腰を抜かさんばかりにおどろいたが、その春庭の見ていた日本語文法、日本語の法や制度と同じものが、モノ、カタリの転調した物語にあるという私の実感である。 (略) というのも、物が即ち労働力であるなら、物語とは資本であり、物語論とは資本論であるという三段論法風の考えが起るが、ここで言う物とは労働力に直結しないのである。考えつめる過程を欠き、それに考えることに習熟していないので直感的になり、従ってホラ話ともヨタ話ともなってしまう気がするが、それを覚悟で言うなら、世界を労働力としてとらえるのではなく、この物語論においては性としてとらえるのである。となると、物語論とは資
2021/05/12 リンク