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1.『表象05』所収の共同討議「文化のネゴシエーションと日本」の中で、内野儀氏は舞台芸術の「遅さ」と... 1.『表象05』所収の共同討議「文化のネゴシエーションと日本」の中で、内野儀氏は舞台芸術の「遅さ」ということについて語っている。グローバル化と舞台芸術という主題について語ろうとするとき、確かにこの「遅さ」ということを、まず第一の与件として確認しておかねばならないだろう。同じく内野氏の言葉によって言い換えるならば、「モビリティが低い」ということである。多くの西欧語において、「演劇」を意味する語(英語ならtheater)は、同時に「劇場」という意味をも備えているという事実が示唆するように、演劇という形式は、もともと劇場という具体的な場、というよりも、「場を持つ」というそのこと自体と不可分に結びついたものであり、20世紀以降の多くの芸術形式の基本的な属性である、技術的複製の可能性を原理的に剥奪されている。ある具体的な――したがってローカルな――環境の内にエンボディされたものとしてしか成立しようの
2011/10/11 リンク