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良いか悪いかは別として、世の中の人間を文系と理系に大別することがよくなされる。高校ぐらいになると... 良いか悪いかは別として、世の中の人間を文系と理系に大別することがよくなされる。高校ぐらいになると、進学希望者はたいてい文系を志望するか理系を志望するかを決めなくてはならない。高校生にとっては一大事だが、文系と理系の間に越えがたい深淵があるというわけでもない。理系の代表格である工学部でも、建築学科には芸術と紙一重の研究をしている研究室があるし、普通は文学部にある心理学科などは、一時期、実証科学を目指す動きもあった(今でもあるのかも知れない)。身近には、植物生態学で博士号を取って、その後、あっさり方針転換して今は西洋美術の比較文化を教えている友人もいる。もう一人の友人は、海のプランクトンの研究で修士号をとって、現在は本居宣長の専門家になっている。 もっとも、逆に文系から出発して、科学の分野で大成した人の話はあまり聞かない。大学の理系の学部から途中で文系の学部へと移ることを昔は文転と称していたが