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最低賃金が奪うもの マクロン仏大統領は、燃料税引き上げ方針をきっかけに反政府デモが全土に広がったこ... 最低賃金が奪うもの マクロン仏大統領は、燃料税引き上げ方針をきっかけに反政府デモが全土に広がったことを踏まえ、来年1月から最低賃金を月額100ユーロ(約1万3000円)引き上げるなどの対策を発表しました。 最低賃金を引き上げると企業が新たな雇用に慎重になり、若者など職のない人から就労のチャンスを奪うことは経済学のイロハです。にもかかわらず、労働者にやさしい政策だと誤解している人が日本でも少なくありません。 最低賃金という親切の押し売りは、人々から働く機会を奪います。就労が収入を得る手段以上の何かである場合、生きる意味さえ奪いかねません。『あん』(河瀬直美監督)を観ると、あらためてそう感じます。 どら焼き屋の雇われ店長、千太郎(永瀬正敏)の店に、徳江(樹木希林)という高齢の女性が働きたいとやって来ます。徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患ってい
2019/01/31 リンク