「選択肢は二つ」に惑わされないために｜山口周

「選択肢は二つ」に惑わされないために｜山口周

先日、あるカンファレンスで質問を受けたのですね。その質問は「地方の衰退が大きな課題になっている一...概要を表示 先日、あるカンファレンスで質問を受けたのですね。その質問は「地方の衰退が大きな課題になっている一方で、都会では人心の荒廃が進んでいる。山口さんは、どちらを優先するべきだと思いますか？」という質問です。 この質問に対する私の答えは「どちらかを優先しないといけないと考える理由はなんですか？両方とも取り組んではいけないのですか？」というもので、その回答について、質問者の方は「・・・・そんなことは考えたこともなかった」と答えられたのですね・・・どうも納得していなさそうな顔をしていましたけど。 私たちはしばしば、何か二つの選択肢を与えられると、それらの「どちらか」を選択しなければならない、と考えてしまいがちです。しかし、それを繰り返している限り、画期的な解決策というのは生まれません。 むかし「究極の選択」というのがありましたね。僕はあまりにもくだらないので全く興味がありませんでしたが、よくあるのは