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ジェンダーと階層「元旦に高級ホテルですか。お客さん、東京の人でしょう。こんなホテル、私一度も入っ... ジェンダーと階層「元旦に高級ホテルですか。お客さん、東京の人でしょう。こんなホテル、私一度も入ったことないですよ」と、タクシー運転手に失礼な皮肉を言われる主人公、華子(門脇麦)。彼女が眺める閑散とした正月の都心から、映画は始まります。華子が向かっているのは、高級ホテルの料亭で開かれる家族の食事会。このオープニングにはすでに、作品の主要なテーマが織り込まれています。そもそも運転手は、相手の客が中年男性だったら、このような軽口を叩いただろうか。そして、元旦から休みなく運転手の仕事をしている男性は、高級ホテルの料亭で食事などできるだろうか。本作のテーマであるジェンダーや階層は、冒頭のワンシーンですでに残酷なまでに集約され、提示されていることに気がつきます。また、ロケハンに対するこだわりも特筆すべきであり、他の映画ではあまり見ることのない東京の風景、いわば「富裕層から見た東京」がスタイリッシュに描
2021/03/16 リンク