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あのころのおれは、WとYのことが大好きだった。ノートや黒板にびっしりとWとYを書いていた。いつも... あのころのおれは、WとYのことが大好きだった。ノートや黒板にびっしりとWとYを書いていた。いつもWとYを組み合わせては、女体をイメージしてた。 でもいつからだろうWとYを組み合わせてもそんなに興奮しなくなった。むしろ3と←の組み合わせを見ては、おしりをむずむずさせるようになった。 多分ウォシュレットに出会ってからだと思う。 初めてのウォシュレット。その圧倒的な水流に翻弄されたとき、おれの視界の端にうつったのはウォシュレットボタンのアイコン。それは3と←の組み合わせだった。3←だった。 手帳を開き、その端に3と書く。ちょっとだけためらってから、横に←を書く。 「矢」の部分を気持ち長くする。穴にあたってはぜる水流。結構な水圧。背筋がゾクゾクする。下半身に力が入らない。それくらいの。 ふうっと息をはいて、今度はトイレに備え付けられた本物の「切」を押す。 紙をとろうと手を伸ばし、でもその指は宙でと
2008/05/03 リンク