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クマムシ研究者、堀川大樹さんは、もともと動物生態学的な研究から出発して、NASAでの宇宙生物学を経、... クマムシ研究者、堀川大樹さんは、もともと動物生態学的な研究から出発して、NASAでの宇宙生物学を経、現在はパリ第5大学で分子生物学的なアプローチで自ら系統を確立したヨコヅナクマムシを研究している。2011年4月からの赴任のため、まだ論文という形では公になっていないものの、堀川さんはそれなりの手応えを感じているようだ。 NASA時代の研究で、パリでの研究に直接つながるものを紹介しておこう。 「──紫外線によるDNAの損傷を調べたんです。乾眠していない活動中のヨコヅナクマムシに紫外線を当てるとDNAの中のチミンとチミンが隣り合っているところが、ぐちゃっとくっついてチミン2量体というのになるんです(注・チミンはDNAを構成する4種類の核酸塩基のうちの一つ)。これは正常な状態ではなくて、つまりDNAが損傷しているんです。水棲で乾眠しないクマムシでも同じことをすると、損傷の度合いも同じ。ところが、ヨ
2011/12/26 リンク