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ここに採りあげるのは、心理学者ジェローム・ブルーナー(J. Bruner)の『可能世界の心理』(田中一彦訳... ここに採りあげるのは、心理学者ジェローム・ブルーナー(J. Bruner)の『可能世界の心理』(田中一彦訳、みすず書房)という一冊である。(詳しく言うと、特に第七章で集中的にグッドマンが論じられている。キャロル・フィルドマンとの共同執筆。)これまでも哲学者――そこには大家も若手も含まれる――がグッドマンの記号主義哲学に加えてきた発言は少なからず参照してきたが、この高名な心理学者の文章ほど記号主義の核心を言い当てたものはないという印象をもった。重要な論点をおもうままにとりあげ筆者サイドからすこしばかりメタ・コメントを付け加えておきたい。 グッドマンの思想のポイントが「構築主義」(constructionism)にあることは誰でもが言うことだ。しかし問題は、<世界>あるいは彼のいう<ヴァージョン>が①何に基づいて②どのように「構築」されるか、という点であろう。 はじめの点についてグッドマンは、
2010/06/07 リンク