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地元の郷土史研究家だった祖父の植田潤民が、狒丈山を流れ落ちる渓流の下流域で発見されたのは2018年の... 地元の郷土史研究家だった祖父の植田潤民が、狒丈山を流れ落ちる渓流の下流域で発見されたのは2018年の年が明けて間もない頃だった。 発見したのは地元にある大学の登山サークルのグループ三人で、元日に初日の出を見るために狒丈山山頂を目指して登山に出かけた後、山頂から下山する際に山の麓を流れる大狒川に山から流れ込む渓流沿いの岩の上で、大方の人間なら瞬時に吐き気を催すような無残な姿で横たわっている祖父を発見した彼らが警察に通報したのだった。 警察からの連絡を受けた実家の父と母、そして正月休みで実家に帰省していた私が祖父が搬送されたという赤十字病院にすぐさま向かうと、祖父は通常の病室ではなく病院の地下にある霊安室に運び込まれていた。まったく何も置かれていない全面が白色をした無機質で角ばった洞窟内のような霊安室の中央に、折りたたみ式のベッドに仰向けにのせられ全身に真っ白い布をかぶせられた祖父だと思われる
2018/01/25 リンク