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novelcluster.hatenablog.jp * タイトル『塔から落ちたイソハヤミ』 4,334 / 5,000字 * 目を覚ました... novelcluster.hatenablog.jp * タイトル『塔から落ちたイソハヤミ』 4,334 / 5,000字 * 目を覚ましたイソハヤミは自分が土の地面の上に倒れていることに気付く。うつ伏せのまま首だけを動かして辺りを見回すと、視界の右側にはどこまでも続く赤銅色の壁が、左側には壊れてしまったリガンドが見えた。リガンドの向こうには、小高い岩山が点在する荒れ地が広がっている。つららで心臓を刺されているかのような感覚に襲われ、鼓動が速まる。空を見上げると、壁は天高く延び、空を覆う半透明で灰色のメンブレンに突き刺さっていた。イソハヤミが見ているものは、単なる壁というよりは巨大な塔の側面といった方が正確だ。あのメンブレンを越えて塔がさらにはるか上空まで延びているのを、イソハヤミは知っている。羽の折れたリガンド。メンブレンの下の地面。頭の中はひどく混乱しているが、イソハヤミにはひとつだけ
2015/04/30 リンク