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小説家というのは、昔は戯作者としてバカにされるアウトローだった、という。それが変わったのが、石原... 小説家というのは、昔は戯作者としてバカにされるアウトローだった、という。それが変わったのが、石原新太郎が芥川賞をとった昭和30年ころだという通説がある。 しかしどうもこの説は胡散臭い。だいいち、「太陽の季節」や「太陽族映画」は良識派の顰蹙をかったもので、それで作家の地位が上がるというのはおかしい。 むろん、昭和30年ころに社会構造の変化があったので、たまたま「太陽の季節」と重なったのだというなら、分かる。 だが、実際は、もっと複雑だったのではないか。明治期にも、尊敬される作家というのはいたし、現代でも、軽蔑される作家というのはいる。前者は漱石や鴎外、露伴などで、後者はポルノ作家である。あるいは、村上龍や山田詠美のように、登場した時は不良扱いされていたのが、がんばって書き続けて評価されて地位が上がるとか、大江健三郎だって、当初は不健全で性的なことを描く作家とされていたのが、ノーベル賞とか光と
2011/05/29 リンク