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最近はサッカーの話が多くてつまらないと書いたら、金井美恵子先生に祈りが通じたのか、今月の『一冊の... 最近はサッカーの話が多くてつまらないと書いたら、金井美恵子先生に祈りが通じたのか、今月の『一冊の本』の金井先生は面白い。例の芥川賞受賞作を、生理用品の呼び名に関連づけて金井節であげつらってくれたあと、宮本輝が選評で「アンネを密告したのはアンネ自身」と書いたのを、誤読だと書いておられる。 なぜ誰もこの誤読を指摘しないのかと言われるのだが、誤読かどうか私は分からない。だってあの小説に、アンネを密告したのは誰かなんて書いていないからで、なぜ誰も問題にしないかといってそれには理由があって、近ごろはネタバレということがやかましくなって個々人が自主規制するようになって「ネタバレのパノプティコン」状態になっているからでもある。 誤読というからには金井先生に正解はあるのかといえばそれが書いてあるわけではなく、だいたい「密告者は誰だ」「誰誰である」などという問答は20世紀後半以降の純文学ではとっても恥ずかし
2010/11/02 リンク