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ホワイトハウスで国家非常事態を宣言した米国のトランプ大統領(2020年3月13日、写真:UPI/アフロ) (... ホワイトハウスで国家非常事態を宣言した米国のトランプ大統領(2020年3月13日、写真:UPI/アフロ) (古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授) 世界が一夜にして変わった――こんな表現が決して誇張ではないほどアメリカの首都ワシントンの空気は激変してしまった。原因はいうまでもなく中国に端を発した新型コロナウイルス感染症である。トランプ政権は国家非常事態を宣言したのだ。 だがそんな激変のなかでも、米国の中国に対する厳しい姿勢はこれまでと変わらず、今後さらに厳しく険しくしていくという展望が一層鮮明となってきた。 初めて見る首都ワシントンの異常事態 首都ワシントンで取材活動を続ける私にとって、米国が中国発の新型コロナウイルスに対して新たにとった多数の措置は、まるでSF映画をも思わせるほどドラマチックだった。ワシントンでの活動は通算30年ほどになるが、こんな異常事態はみた