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銀器にヒビを入れて壊してしまう困った「青錆」コバルトは長らく、樽につめて放置され、かさばってくる... 銀器にヒビを入れて壊してしまう困った「青錆」コバルトは長らく、樽につめて放置され、かさばってくると山奥に捨てられるだけの運命だった。21世紀の目から見れば「なんともったいないことを!」と思われるに違いない。 話が少し飛ぶが、尖閣諸島での漁船事故問題では「レアアース」希土類の輸出が問題になったけれど、コバルトは国際的に見ても希少な資源金属の1つだ。 中世ドイツの銀山は、まさに「宝の山」の中で、ゆくゆくは銀よりはるかに価値が出るはずの「青錆」を、ゴミとして捨てていたのである。 ところがこの「青錆」が、イスラム世界ではステンドグラス染色に使われる「資源」だという「情報」を握った人々がいた。 海運に携わり、各国事情に通じていれば、この手の情報は手に入る。また欧州内陸部での銀山のゴミ事情なども、ある種のビジネスパーソンの耳には入ってくる。両者が合致したところで「これだ!」と気づいた人々がいた・・・オ
2010/11/01 リンク