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北欧勢やドイツ勢に押され気味で、いささか影の薄かったフランスミステリ。その鬱憤をいっきに晴らすか... 北欧勢やドイツ勢に押され気味で、いささか影の薄かったフランスミステリ。その鬱憤をいっきに晴らすかのような爆発的大ヒットを記録したのが、ピエール・ルメートルの『その女アレックス』だった。なにしろ「このミス」「文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい」「IN★POCKET」など、各種ベストテンの1位を独占したのだからただごとではない。並みいる英米の傑作もかつて達成できなかった快挙を、どうしてフランスミステリが?と思った人もいるかもしれない。しかし、これはまさにフランスミステリだからこそなしえたことなのだ。 フランスミステリはどこか歪んでいる。いや、フランス人にとっては何の違和感もない小説作法が、英米のミステリを読み慣れた読者にはどうも奇異に感じられるということなのだろう。「フランスミステリはよくわからない」という声もしばしば聞く。しかし『その女アレックス』では、フランスミステリ特有の《歪
2015/10/14 リンク