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百合映画とおれ、おれと百合映画。 その記憶は古い。 自分の部屋に小さな14型のブラウン管テレビが与え... 百合映画とおれ、おれと百合映画。 その記憶は古い。 自分の部屋に小さな14型のブラウン管テレビが与えられたころのこと。おれは深夜に「なにかエロい番組はやっていないかな?」チャンネルをまわしていた。中学生のおれはエロいことしか頭になかったといってよい。 そこで、偶然出会った映画があった。『櫻の園』(1990)、これである。始まってから少し経ったくらいだったろうか、途中からだった。だが、おれはこの映画に見入った。もちろん、このタイトルも、原作漫画もしらない。しらないけれど、目が離せなかった。エロいことしか頭にないはずの男子中学生に、なにかべつの感情が芽生えた。そのなにか、むずむずするような、どきどきするような心持ち。いま、この現代の言葉でいえば、「尊い」が近いだろうか。よくわからない。よくわからないが、おれが生涯で見た映画で5作品選べと言われたら、必ず入る作品となった。その時点でそうなったし、
2020/06/29 リンク