エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
コメント一覧は非表示に設定されています。
(詳しくはこちら)
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
ベルギーはすっかり冬に入ってしまいました。霧が立ち込めて寒いです。帰国が迫っているので、最後にあ... ベルギーはすっかり冬に入ってしまいました。霧が立ち込めて寒いです。帰国が迫っているので、最後にあちこちどこかへ行きたいと思いつつ、外を見ては「今日は家にいよう」と思う毎日です。最近、谷川雁を熱心に読んでいるのですが、こんな一節がありました。 (前略)いま森のなかは露がいっぱいなのです。雨が降っているわけではありません。夜明けから霧が立ちこめ、樹々の葉をぬらし、梢のほうから順に下のほうへ、階段を三段くらいずつ跳びおりるように、ぽたぽたしたたっています。森の全体にやわらかい小さな打楽器の音がしています。 これがこの辺りの〈つゆ〉の基調なのですね。梅の木はありませんから、梅雨じゃない。遠くの雷はあっても、驟雨にはなりにくい。すっぽり霧をかぶってぬれている日々がつづきます。この霧をうっとうしいと見るか、美しく動く白い素材と見るかによって、この地方の六月の風景観は一変することになります。(25-26