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誰が何を盗むのか?──「パクリ」と類似とアイデンティティの倫理学 | 増田聡 Who Steals What?: Ethics ... 誰が何を盗むのか?──「パクリ」と類似とアイデンティティの倫理学 | 増田聡 Who Steals What?: Ethics of "Pakuri", Resemblance, and Identity | Satoshi Masuda 例えば、日名子暁『パクリの戦後史』(ワニのNEW新書、一九九九)という書名に惹かれ読んでみるならば、こんにちのわれわれは肩すかしをくらった感を拭いきれないだろう。「暗躍する裏経済師たち」と副題が付された本書は、M資金詐欺やネズミ講など戦後の経済犯罪の数々を通史的に描いたものである。「パクリ」とはそもそも、法に抵触するすれすれのところで経済的詐欺を行なうその手口を指す用語であった。それが音楽をはじめとする文化的テクストにおける剽窃や盗作を指すものとして転用された経緯についてはつまびらかにしない(一九六〇年代にはすでに業界用語として流通していたという説もある
2015/09/12 リンク