注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
藤野裕子さん著『民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代―』(中公新書)をようやく読み終わりました。 早... 藤野裕子さん著『民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代―』(中公新書)をようやく読み終わりました。 早くにご恵贈いただいていたのに、申し訳ないです。 実は体調もあまりよくなく、さらに仕事も忙しかったもので途中まで読んで止まっていたのですが、この2日間でいっきに読み切りました。 この本に書かれているなかで最も大事なところは、 「権力への暴力と被差別者への暴力とは、どちらかだけを切り取って評価したり、批判したりすることが困難なほど、時に渾然一体となっていた」ということでしょう。 戦後歴史学や左派の中にある、民衆の先進性・自律性や運動を丸ごと良く評価したいという気持ちは分かるのですが、残念ながらそれは幻想でしかない。歴史はそれを教えてくれている。 こういう複雑な存在である「民衆」というものの歴史を新書で描き出したことはとても重要だと思います。 ぜひ、これから歴史学を勉強しようとする若い人たちは、こ