『アメリカ・イラン関係の構図（5）』

『アメリカ・イラン関係の構図（5）』

新型コロナウイルスの衝撃 ３月に新型コロナウイルスの感染がアメリカでニューヨークなどを中心に爆発的...概要を表示 新型コロナウイルスの衝撃 ３月に新型コロナウイルスの感染がアメリカでニューヨークなどを中心に爆発的に広がり始めた。そして中東では、この新型コロナウイルスの感染が一番ひどいのが、イランである。中国との関係の密接さが、イランに感染が広がった背景だろう。しかも、イランの医療制度は、既に経済制裁で痛めつけられていた。アメリカによれば医薬品は人道的配慮から制裁の対象外となっている。しかし、医薬品を輸入しようにも金融制裁でお金の支払いができないので、実際には輸入できない状態であった。 イランにおける被害の酷さが伝えられると、アメリカにおいて人道的な見地からの制裁の撤廃を訴える声が上がり始めた。その先頭に立ったのがサンダース議員であり、それに従ったのがバイデン前副大統領であった。イランでウイルスの問題が根絶できなければ、問題は中東全体に広がる。そして、やがてはアメリカを脅かす。ウイルスが国境を越える以上